アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『亜人』

全26話視聴完了。

正直、フルCGってどうなのと思っていた。『アイカツ!』とか『プリキュア』で踊っているのを観ている分には良いけれど、『きらりんレボリューション』が急にほぼフルCGになった時、たまに出てくる描いてあるきらりんが異様に可愛く思えた。そして『亜人』、いくら進化したからといって、普段のアニメに慣れている自分にはフルCGの違和感はやはり消えなかった。だが、慣れる物でもある。特に第2シリーズに入る頃にはほぼ普通に観ていた気がする。だた、最終話近くになるにつれ、動きの違和感よりも、口元は動くのにそれに伴って鼻が動いたりしないななどと、いつの間にかアニメを観ているというよりも、実写的動きを期待して観ていた。不思議だ。

内容としては、凄く面白かった。グロテスクな描写も多いのだが、寧ろふるCGである事により人間的でない印象を受け、個人的にはあまり嫌な気持ちにならずに観られた。「亜人」という、外見は普通の人間同様なのだが、死亡した際に即座に蘇るという驚異的な再生能力を持つ存在をテーマに扱っているのには凄く適していたなと思う。

ストーリーとしては、主人公の男子高校生、永井圭は交通事故に遭い瀕死のはずがすぐに生き返り、亜人であることが判明した。当初、世界には亜人は47人。日本には2人しか発見されておらず、超希少であったため亜人には懸賞金が掛けられ、外国の工作員やスパイも狙っており、国、政府、警察、厚生労働省は全力で捕獲しようとしている。永井は幼馴染の海斗を頼り逃げるも、厚生労働省から派遣された亜人担当の職員である戸崎。亜人であり「帽子」と呼ばれる謎の男、佐藤さんと、2番目に日本国内で確認された亜人であり、捕獲後、非人道的な虐待的実験を受けるも佐藤さんにより救い出され共に行動をする田中などが、永井に近づこうと試みる。一度は佐藤さんと永井は接触するものの、袂を別ち、永井は過疎化した農村に紛れ込み自らの望む「静かな生活」を送ろうと試みるも、同じ亜人の少年である中野が現れたり、佐藤さんは仲間を集め大規模テロを起こしたり、永井が亜人であることがばれて戸崎ら政府の人間が現れたり、で、もうそれ所でなくなってしまう、が、テレビアニメ版の第1クール。個人的に一番の見所が、冷静で頭が良くて合理的にしか物事を考えないという、普通ではない感じの永井圭がおばあちゃんの家にお世話になり、おばあちゃんの孫として生活を共にする様が良かった。そして最後逃げる際におばあちゃんを人質にして、耳元で「ゴメン、おばぁちゃん」と呟くの。好き。

続いての第2クール。いろいろあって、佐藤さんを倒すため、戸崎と永井は組む事になる。更に佐藤さんとの大決戦。という前半に比べてすっきりした感じではあるのだが、佐藤さんの遊んでいる感じとか、永井が段々と人間らしい感情を持つ辺りとか、他のキャラクターの色々が出て来た。前半で外堀を埋めて、後半で内堀に迫ったみたいな構成。

個人的視聴の転換期が第16話。戸崎の元で永井と中野は訓練をし、佐藤さんに対抗すべく策を考えたりで、大きな動きはないものの、永井の人間らしい片鱗が現れだしていた回ではなかろうかなと。子供らしい一面が見えたり。でもって、如何わしい目で見始めたのもこの回だ。もう、掛け放題。ヤバイ。戸崎さんの色白で神経質眼鏡のツンツンしている様とセクシーな口元の黒子。オグラ博士の駄目な大人な感じ。中野の良い意味で馬鹿で真っ直ぐな他にいない若さ。そんな中で永井の少年らしさが加わったら、もう、駄目過ぎだよ。何が駄目って自分の頭の中が駄目だった。更に幼馴染の海斗とかいたじゃないと。何処でどうにでもかけられる。気付いてしまったよ。素敵過ぎる。

総評としては中の上。三部作の映画とアニメって違う内容なのかな。気になる。原作は3巻まで読んだのだが、アニメとは絵柄がかなり違いこれはこれで面白かった。取り合えずアニメしか観ていないので、他もチェックしてみようかと思う。

 

 

亜人(1) (アフタヌーンコミックス)

亜人(1) (アフタヌーンコミックス)