アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ろんぐらいだぁす!』

全10話+特別編視聴完了。

実は主人公に皆優しくないよね。そして、主人公がすぐに弱音吐いて好感が持てないよと思っていたのは自分だけではない気がする。

まぁ、自転車には乗りたいなと思った。ゆるっとふわあっと自転車アニメ。ヤマノススメ(『ヤマノススメ セカンドシーズン』 - アニメ視聴否忘失録)』的な感じで新しく登山然り自転車然り、これから自転車始めたいな、自転車ってどんなものだろうと入門的な感じとしては良いよねと。でも、もうこの萌え系アニメの特に大きなトラブルもなくなんとなくゆるっと進めた上で、物語に波を作るのにちょっとしたシリアスを演出したり、アニメというか物語として楽しむのに色々突っ込み所はあったよね。まぁ、絵自体も安定してなかったのだけれどもね。

ストーリーとしては、主人公のどじっ子女子大生、倉田亜美は、ある日、折畳み時点じゃに一目惚れをし、貯金をはたいて購入。幼馴染の新垣葵と共にサイクリングを楽しむ。まぁ、その先で偶然に知り合った金髪ツインテのちびっ子の西條雛子、むっちり眼鏡な一之瀬弥生が偶然に同じ大学の先輩であり、更に食いしん坊自由人の高宮紗希も加わり5人でチームを組むこととなる。

なんだろう。まず第1話で亜美ちゃん、あまりにもちょっとゆるふあ過ぎて自転車乗れないのかと思ったよ。思わず自転車に乗った時、おぉっとなった。そして自転車を移動手段としてではないのだなと、ちょっと衝撃だった。そんな感じなのにいきなり長距離走らされたり、周りはロード乗っているのにいつまで安い折畳み自転車で頑張るのだろう。峠越えの前に誰か教えてやれよと、怪我しそうなやり方しているなと、はらはらしちゃったよ。だから第4話で本当に安心した。そして自転車ってお金かかるよね。自転車もだけれど、その他にも。交通費だって、出先のゴハンやおやつ代だって安くはないだろうに、その辺、微妙に爪が甘い描き方だなと。もうちょっと突っ込んでも良さげなのに、楽しく自転車乗って色々な場所に行って、美味しい物食べたりとかをアピールする目的としては突っ込めなかったのかなとか邪推してしまった。

第9話、第10話は主人公も多少成長して皆で「あづみのオータムライド」という大会にも出場するのだが、それが今回の見せ場だったのかな。いきなり亜美ちゃん置いて行かれて、このままでは足切りにあって完走できないかもと焦ってペースを上げて皆に追い付くのだが、皆は「余裕があるから大丈夫。焦らず完走目指そう」とゆるっとふあわっと美味しい物を食べたり、記念撮影したり、お茶したり、で、急に完走できないかもとか、もう、ペース配分しろよ。亜美ちゃんは初心者なりに焦っていたのに、皆で大丈夫と何も考えず遊んで、最後にいくら頑張ったように言われても、ちょっと馬鹿なのかなとしか言いようがない。ゆるめる所と頑張る所のメリハリができていないというか。バランスが悪いよ。

兎に角、全体を通して初心者亜美ちゃんを経験者たちが虐めているようにも思える感じ。折畳み自転車とロードとか。栄養補給や塩分補給についてとか。途中挟むべきストレッチとか。更には全体の距離を考えたペース配分もそう。そもそも、主人公が自分で調べろよとも思うけれどもね。嗚呼、そういう所が可愛がられているようで、嫌われていたのかもとか。でも、第9話で主人公が早々に自転車を押すのが凄く可愛かった。諦めるのが大事な時もあるよねと。その後、色々あるのだけれどもね。

自転車には乗りたくなった。自転車で色々行くって素敵だなと。その点に関しては凄く良いアニメだったなと。

総評としては中の下。一旦、時間を空けて11話と12話を放送するらしいが、観るかはわからないなと。そういうのうっかり忘れがちなので困る。