13話視聴完了。
名ばかりで実がない。一見、格好良いのだが、本当に? と、よくわからなくなる。カラフル。色数が多い。更に、無意味なキラキラとしたテクスチャ。キャラクター数も多くて、情報量の多さに錯覚と思考停止してしまった。物語的には複雑な事もなく、其々が背負った過去とか色々ありつつも、難しくもなかったのだけれども、後半など主に仲間って良いねみたいなエピソードを繰り返し確認させられていただけだし、なのに、情報量の多さで肉付けされて丁度良い感じ。ちゃんと記憶に残っていく。凄いなと。最終話まで見て、もう、乗せられた。見せられた。そんな感じ。
ストーリーとしては、とある孤島に存在する日本最大にして世界最高水準のセキュリティの刑務所「南波刑務所」。その最も奥に存在する13舎13房。そこに囚われた4人の囚人と看守のドタバタ物。コメディというわけでもなく、なんだろう、ハイテンションな友情物語りみたいな。
主人公のジューゴは脱獄しか特技がない、クールな少年。首と両腕の、過去に何者かによって決して外れない特殊な枷を付けられて、その「首の後ろに傷を持つ男」を捜している。後半はジューゴが皆を攻略した過去のエピソードを、そして、今まで欲がまったくなかったジューゴが皆大事と気付く感じ。
ジューゴを中心とした囚人同士のやり取りは勿論、看守との会話などのコミュニケーションもまた面白かった。本来ならば、看守と囚人で立場が違うはずなのに、変に仲が良くて。特に双六一のスキンヘッドで柔道と書道の有段者。でもってめちゃくちゃ強い。南波刑務所の最終トラップ。って、もう、一人に頼るのが世界最高水準のセキュリティかと突っ込み所もあったけれども。まぁ、そんな双六一とがジューゴを見張っているようで、保護者っぽい。凄く優しいというか。そんな2人の関係性もまた面白かったなと。特に第9話の双六一が「お前には中身がない」という会話の件とか良かった。
まぁ、外よりも刑務所の中の方がゲレンデあったり、囚人用にゲームセンターや娯楽室に、料理上手なコックもいて、もう、脱獄する意味が特に見出せない。それがこの刑務所が脱獄を繰り返す囚人たちの最後に行き着く地の理由なのかなとか思ってしまう。もう、脱獄するメリットとかないものね。罪を犯して行くところが刑務所なのに、なんだかなと思う。『極道めし』みたいな刑務所のリアリティはまったくなかった。
14話からネット配信なのね。多分、見ない。テレビ版の最終話、第13話では急に首に傷のある男と繋がりのあるエルフが出てきたりと、まだまだ何も解決していないのだけれどね。
総評としては中の下。整理されていない情報量の多さに錯覚させられるアニメ。凄い。あと、EDが印象的だった。
- アーティスト: ジューゴ(CV:上村祐翔)・ウノ(CV:柿原徹也)・ロック(CV:汐崎アイル)・ニコ(CV:小林大紀)&双六一(CV:関智一)
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: CD
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