アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『終末のイゼッタ』

全12話視聴完了。

結構リアルな戦争物に少しだけファンタジー要素。第二次世界大戦に魔女がいたら。架空の国で起きた架空の戦争。最近、リアルにあった戦争をモチーフにした作品が増えた気がする。

ストーリーとしては、西暦1939年。帝国主義国家ゲルマニア帝国は突如隣国に侵略を開始し、その戦火は一気に欧州全域に広がり、時代は戦乱の渦に巻き込まれていく。そして、1940年、侵略はアルプスの小国エイルシュタット公国にも向けられた。公国の公国である国民に慕われる金髪の美少女、フィーネ。彼女と再会した、最後の魔女イゼッタ。「ひめさまが約束してくれるなら、わたしはひめさまのために戦います。最後の魔女として」

最後まで、姫として、国の代表として立ち上がるフィーネ。そんな彼女に忠実で全てを捧げたイゼッタ。現代に蘇えさせられた真の白き魔女、ゾフィー。イゼッタとゾフィーの違いは。最後まで二人にあったのは愛であったが、裏切りと復讐とに染まったゾフィー。最後、本当に誰か彼女を抱き締めて欲しかった。最終回。王である。国を守る。それを最後まで前提として動いたイゼッタ。姫に忠実で健気で真っ直ぐな少女は、姫を始めとする、多くの国民や兵に愛され、最終的に生き残った。それは個人的に良かったのだけれど、切なくもあった。最も、以外に最終回を迎える選択肢がないような作品ではあったけれども、もう、ぼろぼろだったが、本当に、ゾフィー切な過ぎ。ほんの少しでも報われて欲しかったよ。

印象的だったのは、第3話の戦闘シーン。キラキラで残虐で音楽で良かった。戦争を題材にした作品であるため、どうしても血生臭いシーンが多かったが、ヒロインのフィーネとイゼッタ間にはそれを感じさせなかった。特にイゼッタが戦場に出るシーン。確実に多くの人が亡くなっているし、それに伴う場面は多々あったし、それを軽い物とは感じさせなかった。不思議。

キャラクターは全体的に凄く可愛い。特に第7話のフィーネとイゼッタが同じ寝室でじゃれあうのとか、同じ寝巻きで、とても可愛かった。他にもイゼッタの真上からのカットで、胸の大きな谷間と、又に銃器を挟んでいるの、エロかったよね。それ以外にも、フィーネを護衛するビアンカはクールビューティー。侍女のロッテはその職業上戦場に出ないものの、その生活を守る独自の視点で戦っていて。家庭教師のエルヴィラさんは素敵お姉さん。皆、魅力的だった。また、男性キャラクターも、進んで目的のためには手段を選ばない、手を血に染めるジークのラストとか。涙なしにはみられなかった。敵であったはずのベルクマンも、また、ジークと似た思考を持ちながら己の大切な物は己ということを貫き、それに殺される。この2人の違った自業自得な感じ。好かったね。なんだか、端役まできちんと人生の描かれた作品であったと思う。

総評としては中の上。音楽、良かったな。

 

 

 

TVアニメ「終末のイゼッタ」オリジナルサウンドトラック

TVアニメ「終末のイゼッタ」オリジナルサウンドトラック