アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『3月のライオン』

22話視聴完了。

こんなに優しい物語りで、本当は悪い人など誰もいなくて、なのに、こんなにネガティブになるしかないだなんて、生きるのもままらない。大変過ぎる。

アニメ化初だっけ。『ハチミツとクローバー』を見た記憶と、原作を大分前に読んでいた記憶がごっちゃになり、なんだか前作があったかのような錯覚をしたよ。最も、そう感じさせる位にアニメの作りが丁寧で、たるいかなとも思ったが、あの原作の甘酸っぱいじりじりと切ない空気感がきっちり描かれており、決して続きか気になる内容ではないのに、次へ次へと見続けてしまった。

トーリーとしては、幼い頃に両親を交通事故で失った少年、桐山零。彼は父の友人である棋士、幸田に引き取られ、若干15歳で将棋のプロ棋士になった。自立への思いが強く、孤独であった彼は、下町にて一人暮らしを始め、1年遅れで高校に入学するも、周囲から孤立し、将棋でも不調が続いていた。そんな中、あかり、ひなた、モモという3姉妹と出会い、少しずつ変わり始めていく。

とても詩的で優しくて綺麗な物語り。誰も死なないのに死んでしまいそうで、はらはらした。詩的で息が詰まるのが心地よい作品。もう、どんな心持で見始めたら良いのかなと思ったが、OPが「BUMP OF CHICKEN」で、嗚呼、これだと。面白かった。

総評としては中の上。第2期も楽しみ。