アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ゼロから始める魔法の書』

全12話視聴完了。

獣と幼女でもっふもふだぜ。ある種の性癖に激しく訴えかける組み合わせ。嗚呼、だけれども残念ながら絵柄が好みでなかったのだよ。全体的にさっぱりとした絵柄というか、華がないというか、だけれども逆に言ってしまえば凄く見易くもあるので、決して悪くはないのだが、はっきり言ってしまえば、全体的にモブ顔。ヒロイン幼女のゼロも可愛いのだけれども、特筆した美少女と印象がなかったので、彼女が惑わすと言っても説得力に欠けるというか。そして獣の傭兵も迫力に欠けていて主人公感が薄い。二人の際どい遣り取りに嫌らしさを感じない。エロティズムに欠けるので、この幼女と獣という美味しい組み合わせが、寧ろ爽快にすら思えて。残念、なのか、これが良いのか。そして何より、悪役的銃よなポジションの十三番という男。これが本当に冴えないモブ顔で、声優さんが子安さんでなければ見落としてしまっていた地味顔。更に大きな王国での魔法を巡る壮大なストーリーかと思えば、王国も意外とこじんまりとしていて。わかりやすかった。凄く全体がわかりやすかった。民衆の心理の流れとか、凄くご都合主義で、全体的にキャラクターも物語りも本当にわかりやすくて、軽く楽しめた。もう、それが薄いというのは仕方がないよ。

魔法が誰にでも使えるようになったら。確かに便利ではあるが、危険でもある。魔法をお手軽なものとした、世界を滅ぼす可能性すらある魔法書「ゼロの書」。盗まれしそれを探すゼロという魔女。獣落ちという呪いをかけられ、人々に倦厭される半人半獣の獣の傭兵。彼は日々魔女にその首を狙われ、人間になることを夢見た。ある日、森で出会った美しき魔女、ゼロ。獣の傭兵はゼロに人間にしてもらうことを条件に、彼女の護衛をすることになった。禁断の魔法所を巡る人々の思惑の絡み合い。気高き魔女と心優しき獣とのファンタジー。

途中出て来た謎の少年が実はソーレナという偉大なる魔女の孫娘であったとか、だけれども急に女の子ぶらずに最後までスウェットみたいな服でよかったなとか。なにより、獣の傭兵が最後で人間にならず、最後まで獣で安心したなとか。

まぁ、一番思ったのは、大切に愛で育んでいた少女ゼロを、急にぽっと出の獣に奪われた十三番、可哀想。仕方ないね。と。あまりにゼロの傭兵に対する好感度の高さと、二人の親密度の高さは2、3日ではなかったよ。もう半年以上一緒に度をしているのかと思ったよ。そして傭兵がもう最後の方は「ヨーヘイ」「洋平」とかそんな名前な気がしてきて、本名を名乗らせないという重要な二人の関係性がわけわからなくなっていたり。

面白かった。魔法とか、大きな力って皆が簡単に使えたら危険だよねとか。凄く視点が好きで、簡潔で面白かった。が、なんだろう。この細かい所、突っ込んだら破綻してしまいそうな雰囲気を感じずにはいられない感じは。なんとなく綺麗に終わっても納得いかない感じは。これはもう原作読むしかないかもしれない。

総評としては中の中。

 

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