アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『クロックワーク・プラネット』

全12話視聴完了。

スチームパンク? クロックパンクファンタジー? 1000年前に一度滅んだ地球を、伝説の時計技師「Y」が時計仕掛けで再構築した世界。絵柄の印象か、SFスチームパンクの格好良い感じというよりも、内容も世界をシリアス寄りにも関わらず、可愛い印象が残った。なんというか、兎に角、可愛い。レジンで小さな歯車とお花を合わせて固めたペンタントみたいな。

主人王の少年ナオト。偶然、拾ったYの作った美しき自動人形リューズを、その人並み外れた普段はノイズをヘッドホンで遮断している耳で修理をし、主人となる。その後、転載時計技師の少女マリーと出会い、崩壊寸前の地球を修復することとなる。

キャラクターの特徴として、とても可愛らしく、主人公も高校生という設定であるが、見た目は小学生と言われても受け入れられるような感じで、更にアンクルちゃんというロリっ子な自動人形も登場して、更に可愛らしく、だけれどもその中に登場する大人は大人で、特にマリーのボディーガードである強面のおっさんハルターとかきちんとした大人が登場していて、全てが可愛いだけでない安心感があった。ハルターさん好き。凄くつぼ。素敵だった。で、その上で背景や世界感が隙なく構築されており、嗚呼、この手の萌え絵のアニメ苦手なのよねと思って見始めた自分をぶん殴ってもよい位に、面白かった。最後まで見ずに判断しちゃできないね。まぁ、それが出来ないからこんなにアニメ見ているのだけれども。

最終的に、ナオトとマリーの互いにないもの強請りをしつつ、表裏一体。過去と未来。逆様。二人は表と裏。それが合わさって神になりうる。みたいな。互いが認め合い、共有する。全てが間違っていた。オーケストラの例え。今から言う事を全て聞いて忘れろ。矛盾は正論だし、、一個でも歯車が欠ければ動かないのが時計仕掛けなら、どうしてこの星は今も動いている。その第11話良かった。

個人的に、ナオトをパパ。マリーをママと呼ぶアンクルちゃんが可愛くて、そのお飯事感。その一方で、ナオトがリューズを嫁。アンクルちゃんを娘と言うの、凄く好き。あれ? ナオト一夫多妻制。そして娘安定の立ち居地。ナオトのアンクルちゃんに対する全てを受け入れてアンクルちゃんの自我を認める行動が、嗚呼、本当に良いパパだ。ナオト凄いわと。

総評として中の中。OP「clockwork planet」、ED「アンチクロックワイズ」共に作品に上手く噛み合って好きだったなと。

 

クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)

クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)