アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ようこそ実力至上主義の教室へ』

全12話視聴完了。

私は半目の主人公に弱い。目の下に隈があったり、やる気がない半開きだったり。そんなキャラが好きなのだと思う。が、ガツガツしたいかにも主人公や、愛嬌のある愛され主人公、まぁ主人公なのだから仕方がないのだけれど前に前にと出てくる主人公、そんなキャラが本当は少しだけ苦手で、駄目な感じがビジュアルに現れているのが良いよね。2次元限定で駄目男が好きだ。リアルだと引いてしまうのだが、二次元ならでわの楽しみ方として駄目男大好き。

なのに、最終話。第12話ですよ。そこで今までやる気ないよ。目立ちたくないよ。そんな主人公の少年、綾小路清隆君、本性出しちゃったよ。第2期に向けて伏線貼りまくりだよ。「俺はお前を仲間だと思ったことはない」「全ての人間は道具でしかない」「過程は関係ない。どんな犠牲を払おうと構わない。この世は勝つことが全てだ。最後に、俺が勝ってさえいればそれでいい」とか。何か企んでるし、重い過去を背負っているな、こいつと思っていても、それはっきり言っちゃうのかと。完全に個人的好みだけれど、残念だったよ。最後まで胸に秘めて視聴者にはっきり言わなくても良いよと。そして、もう2期やるのか。映画化なのか。それがないとどうにもならないよねみたいな最後は実に残念。綺麗に終る作品が好きだよ。次の放送が決定しているならまだ待とうという気にもなれるが。

ストーリーとしては、全国屈指の名門校、進学率就職率100%の東京都高度育成高等学校。そこは支給されるポイントが現金と同価値の電子マネーとして使用可能で、生徒に月10万円を与え、授業や生活態度についても放任主義を貫く。しかし、散在や自堕落な日々は全て評価の対象となり、ポイントに影響することになる。僅か1カ月で0ポイントとなったDクラス。そこに配属された綾小路清隆。Aクラスを目指すツンデレというか、仲間なんて、友達なんて必要ないと思っていた黒髪美少女、堀北鈴音。それに、クラスのアイドルで学校中のみんなと友達になることを目標とするが、何か闇を抱えた櫛󠄁田桔梗。に、気が弱くて目立つことが嫌いだけれども、本当はネットアイドルをしている佐倉愛里。落ちこぼれが集められたDクラスの少年少女たち。ポイントや権力、利害を巡り権謀術数うごめくクラス間の攻防や対立に、またクラス内でも細々色々。そんな中、彼らが見出すは世界の矛盾か、それとも正当なる実力社会かと。

隔離された学園生活。学生で構成された都市。特に笑ったのはCクラスのリーダー龍園翔君。ナイトクラブのような場所で。バカンスなビーチの浜辺で。彼はドンペリのグラスを傾け、侍らせた女の子に注がせて。なのに、それはどう見てもペリエの瓶だよねと。学生向け施設で飲酒は認められないのだろうけれど、地味に健全。もうそう思うと笑えて仕方がなかった。

総評としては中の中。