アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『魔法使いの嫁』

全24話視聴完了。

決して好みの絵柄という訳ではないにも関わらず、とても綺麗な作品だったなと。また、前半のオープニング「Here」が凄く印象的だった。

人ではないものを見ることができる「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」と呼ばれる貴重な存在である15歳の少女、チセ。イギリスの闇オークションに商品として出品されることを選んだ彼女は、異型の魔法使いエリアス・エインズワースに弟子として、将来の花嫁として、500万ポンドで落札された。自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮らしの中で、チセは様々な出会いの中で己の過去や運命と向き合い、大切な物を少しずつ取り戻していく。

現実と異世界が交差するファンタジー。何処か心の欠けたチセとエリアスの、互いを補い育み合うような、優しい恋愛物語り。

世界は美しいことだけではなく、悲しい事も、どうしようもない事もたくさんあるけれども、嗚呼、素敵だなと。彼らの暮らす世界感が凄く綺麗で、実際にあったら本当に良いなと思った。草原に森の中にある一軒家。そこには家事妖精のシルキーが快適な家を守っていて、兄弟のような番犬のルツがいて、竜の住む世界が何処かにあって、妖精の国があって。

冒頭はエリアスがとても大人で、チセを守るのかなと思っていたのだけれども、蓋を開けてみると、エリアスもエリアスで脆い所がたくさんあって、最終的にエリアスとチセが対等な関係性になるというのが、なんだかとても新鮮だった。

個人的に印象的だったのは、第16話のロンドンで魔術師の弟子であるアリスと二人で師匠にクリスマスを選ぶの。なんだかほんわりした。それと、色々と無茶をするチセを静かに心配し、じっと家を守り、待ち続けるシルキーが決して派手で重要ではなかったのだけれども、心に残ったなと。

総評としては上の下。漫画を途中までしか読んでいなかったので、続きを読みたいなと思う。

 

youtu.be

 

魔法使いの嫁 1 (BLADE COMICS)

魔法使いの嫁 1 (BLADE COMICS)

 
April showers bring May flowers.
 
Here

Here