アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『こみっくがーるず』

全12話視聴完了。

漫画描き漫画、というかアニメ。芳文社きらら系漫画のアニメということで、ゆるいのはわかっていたが、漫画描きがこれを許して良いのかと思わず眉を顰めた。

コミュ障の女子高生主人公、萌田薫子はかおすというペンネームでデビューした四コマ漫画家。彼女は担当編集者の勧めで才能を伸ばすため、女子漫画家寮へ入寮することとなる。ルームメイトは少女漫画家でコミュ力と女子力は高いが、男性経験がないため、リアルな男キャラが描けずに悩む恋塚小夢ちゃん。また同じ寮には、同じ高校1年生という年齢で活躍中の先輩漫画家、ティーンズラブの色川琉姫や、少年漫画家の勝木翼がおり、漫画家ということを隠して通う高校生活を満喫しながらの、可愛くて面白い漫画家寮生活。彼女らの生活をサポートする寮母、花園莉々香さん。隠れヲタクの美人学校教師、虹野美晴先生。担当編集の編沢さん。そんな大人たちに見守られながら、互いの仕事をアシスタントしあったり、ネタ出しや取材を一緒にしたり。キャッキャうふふな日常系コメディ。

いつお仕事しているのかしらん。月間連載にしても、学業との両立は大変だよね。とか、『バクマン』的過酷さは一切なく、ゆるっとふわっと。まぁ、それは良いと思う。親元を離れ、自立した仕事を持ちつつの学生生活。理想的だよね。友達できちゃうし。寮は素敵だし。では、何が許せなかったかと言うと、円盤のCMでも繰り返し流れていた、人気少年漫画家翼ちゃんの原稿を手伝うに辺り、主人公がアナログの生原にスライディングするとか。描きかけの原稿によ。びっくりしたわ。そしてその動作が、彼女らの仕事に対する姿勢の全てに現れている感じ。なんか、それが受け入れられなかった。他にも、ティーンズラブ作家である縛乳姫子というペンネームの琉姫ちゃんがエロいの描いていることにとても後ろ向きな発言をしていることとか。それって他のTL作家に対しても、読者に対しても、物凄く失礼ではないかとか。そういうの、本当に無理と。でもって、編集さんの無責任さ。作品を評価するのはよいのだが、高校1年生の女の子を東北から東京に引越しをさせ、転校させてまで寮住まいを勧めるって。それがGW明けという微妙な時期って。連載も何も決まっていない状態で。せめて4月からとかなら、なんとなく納得もできるかなとおもうのだが、それって大丈夫なのと、ただでさえコミュ障の主人公ちゃんがそんな半端な時期にいきなり都会で、孤立や虐めにあってしまうのではないかとか。いらぬ心配をしてしまう。フィクションなのに。後は、まぁ、主人公の頭が若干、まぁ、若干悪いのは、もう仕方ないかなとか。それが可愛いのかなとか。

個人的に唯一とても好きだったのは、寮の建物。吹き抜けリビングに、屋根裏への窓があったり、台所にお風呂に通じる窓があったり、間取り図みたい。ちょっとレトロで個性的で可愛い建物。凄く好き。嗚呼、でもそんな滅茶苦茶素敵な建物も、最終話で建て替えられちゃうのだけどね。うん。本当に残念過ぎる。

総評としては中の下。