アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ありふれた職業で世界最強』

全13話視聴完了。

異世界転移物。自分の中の中二が刺激される危険なアニメだった。

設定としては、わかりやすかったと思う。異世界チート。だけれども、最初からではなく、チートになって見返し系。でもってハーレム。ちょっと家庭を築く系ハーレム。負け組みから勝ち組に。どや、的な。いや、主人公自体はそんなどやっていないのだけれども、見ている側は気持ち良いよね。

ストーリーは、クラスメイトと共に異世界に召喚された、クラスヒエラルギー下位の方の主人公男子である南雲ハジメ君。戦闘向きの能力はなく、錬成師という地味な能力は異世界でも下位の方。だけれども、何故かクラスのマドンナ的女子に好意を抱かれており、それを恨まれたのか、もっと何か陰謀があるのか、明らかな身内の裏切り、悪意によって、迷宮攻略中、奈落に落とされてしまう。生存は絶望的。脱出方法も見付からず、片腕と片目を失い、絶望の淵で、ハジメは生き抜くためにモンスターを喰うことを選ぶ。そして練成師の能力から力を手に入れ、下層部に封印された美少女吸血鬼ユエと運命の出会いを果たす。「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」と。他の迷宮攻略もしちゃってバニーちゃんことシアと出会い、竜神族の黒髪お姉さん系変態美女ティオに出会い、更に海人族のロリっ子娘ミュウが加わって、ハーレムですよ。全ては本妻、ユエの寛大な、いや、絶対的な自信により大奥建設的な。最終話ではクラスメイトのマドンナ、香織まで加えて、みんなで迷宮攻略をしつつ、元の世界に帰る方法を探す旅に出て、二期に続くと。なんだか凄かった。

この、南雲ハジメ君。クラスメイトから命を狙われたショックと、地下迷宮でモンスターを喰うことによって、髪は白髪。目は赤く。姿ががらりと変わってしまう。まぁ、それは良いよ。性格だってあんな絶望の中で変化するのはそんな可笑しなことでもないと思う。だけれども、なんだか口調まで変わってしまうのだけは、なんだか、なんだかねと思ってしまった。そこまで自然に変わるものかと。でもって、クラスメイトに再開した時も、そんな俺様口調で。内面からあふれ出る感じではないんだよね。高校デビューとかそんな感じなんだよね。南雲君の本質なのか、苦労したことによる副産物なのか、魔人族に唆されてどうしようもなくなったクラスメイトに留めを刺す時とか、感じられるのは元々この南雲君って良い奴だったんだろうな。だからモテたのだろうな。落ち着いて、大人で、優しくて、表層の物に流されない。そんな感じだったのだろうなと、勝手に想像できた。だからこそ、この中二的変化に、自分は観ていて途惑ってしまったのだと思う。まぁ、でも南雲君格好良いと思ってしまうのは、やはり自分の中には消せない中二心があるからだと思う。なんだかんだ文句言いつつ、南雲君、格好良いと思って最後まで観ていたし、ハーレムなの、そうだよなと思っていた。

だからこそ、尚更、一番面白かったのは、第八話「過去との再会」で南雲君がクラスメイトと再開する回だろう。あからさまな変化にちょっと恥ずかしさを感じつつ、先生と会話するシーンはほほえましさと、どやって感じと、やっぱりそれが良いなと思うのも、自分の中二心からなのかなとか。

総評としては中の上。OPも良かった。第2期楽しみ。

 

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TVアニメ『ありふれた職業で世界最強』OP主題歌「FLARE」

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