アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』

全14章視聴完了。異世界転生。チートではない。かなり長編の作品という噂を聞き、そして続編は春とのことで、自分はどこまでマインちゃんにお付合いできるか不安だよ。

かなりの省エネアニメ。動かない。兎に角動かない。主に会話劇なのだが、街のシーンで背景の噴水のみを動かすことによってまるで動いているように錯覚させるという小技を利かせてくるので、寧ろちょっと面白かった。そして会話しているキャラクターの顔も、口のみで顎は動かないという徹底ぷりに流石だなと。

ストーリーは活字中毒の本好き大学生、本須麗乃は図書館への就職が決まってすぐに不慮の事故で死亡し、目覚めると本がとても高級品で、魔法を持つ貴族が独占する異世界。そこで貧しい兵士の娘、本のない生活を送る少女マインとして転生した本須麗乃は、「本がなければ作ればいい」と現世での己の知識を使い、様々な物を発明しながら本作りに奮闘する。

異世界転移、転生物によくあるのだが、生活水準と文明レベルと識字率のバランスが悪いなという印象。序に言ってしまえば、主人公含む子供の等身と顔のバランスも悪い。第1話みて途惑ったよ。顔のアップと引きの絵の奇妙さ。そもそも体も子供の体型ではないしね。でもって、絵に特化して言うならば、レース編みという体で作った髪飾り。2作目から編み方変わっているし、マインちゃんの髪飾りのたれの部分ってすでに編んでもいないだろう。あの形って布で作るやつだよ。レース編みするなら、ちゃんと編もうよと。でもってマインちゃんは広告を編んで籠を作っていたとのことだが、彼女の持つ籐の籠に付いた模様は広告で作る籠ではできないやつだと思う。手芸好きなので、なんか、つい気になってしまう。最も、突っ込み所だらけではあるので、そんなこと気にして観る作品でもないのだろうけどさ。

作中、マインちゃんが特別な病気で体が弱く、死ぬか生きるか、そんな話しを真剣にしていたのだが、下の広告テロップで第四章どうのこうのと流れて、嗚呼、当分死なないと安心させてくれた。まぁ、大丈夫とは思っていたが、視聴中にネタバレするのどうなのかなと思う。

一応、次章作る雰囲気もありつつ原作はまだまだある状態なのだが、最終回でマインちゃんの力押しにはちょっとびっくりした。今まで商人としての駆け引きやら、やってきた実績やら、そんな物の集大成で教会と交渉するかのように見せて、いきなり異世界転生チート能力発揮とか。びっくり通り越してちょっと笑ってしまったわ。

基本的に都合の良い世界感ではあるよね。この都合というのは物語りを作る上で。都合のよさってハーレム作ることに特化しなくても良いのかということに今更ながら気付いた。そうだよね。物語り自体って作者の都合でどうにでもなるものね。そんな作品。

総評としては中の中。観る方も省エネで見られる。

 

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