アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ハッピーシュガーライフ』

全12th Life視聴完了。

可愛い絵柄でサイコホラー。グロ。タイトルと絵柄とできらら系かと油断して視聴開始したのでびっくりしたよ。でも絵と内容にギャップあるのってつい見ちゃう。アンバランスさが癖になるというか。

真実の愛を求めて奔走する美少女JKと天使のロリッ子。世界は欲望に溢れ、二人の住むお城を侵そうとしてくる。拙い二人が守ろうとするハッピーシュガーライフ。大人が醜く描かれているのは、幼さこそが純真無垢の美しき存在で、成長するにつれてそれが汚れていくからなのだろうか。そしてロリっ子に少女性がと思って見ていたら、ロリっ子が一番大人だったという。だが、ロリっ子に人格を求めなかったのは、視聴している自分だけでなく、主人公のJKもだったという。なんだろう。ロリっ子に求められていたのはバブみだった。

ストーリーは、誰も愛したことのないピンク髪の賢い美少女女子高生、松坂さとう。さとちゃん。ある日出会った幼い少女、神戸しお。しおちゃん。それにより本当の愛を知ったさとちゃんは、愛のためなら監禁も殺人も辞さない、愛を偽らなければ何をしてもいい。二人きりの生活を守るためアルバイトに励む。さとちゃんに付きまとう変態教師。さとちゃんとバイトで知り合い、美人店長さんに色々されて大人女子無理。ロリっ子はあはあになった金髪少年、三星太陽。しおちゃんを探す兄の神戸あさひ。さとちゃんと親友と思い込んでいて、踏み込み過ぎて殺されちゃう飛騨しょうこ。さとちゃんの保護者のさとうの叔母はさとちゃんとしおちゃんの住むマンションの305号室に住み、他人の欲を、暴力でも性行為でも、全てを受け入れることを愛と感じ喜ぶ性的趣向の持ち主。そしてさとちゃんは嫌悪感を抱いているが、さとちゃんという人間性を形成した人物で、嫌悪感を抱かれていて、協力者になる。盛大なネタバレると、最終的に色々事件を侵したマンションを証拠隠滅として火を点けてさとちゃんとしおちゃんは逃避行を図るも、結局は屋上からの心中。でもって、愛を知ったさとちゃんは身を挺してしおちゃんを助けて。ハッピーエンドはないと思っていたが、やはりハッピーエンドを願ってしまっていたので、ちょっと泣いた。いや、二人の心中ではある程度納得できた愛のラストでハッピーエンドだったのかもしれないが、個人的には生きて欲しかったよなと。

 愛を探す物語って良いよね。愛って主観でしか答えが出ない物だから、一見すると視野が狭い物になりがちなものを様々な形で描いていくのって面白いよね。入り込めたら一気に惹き込まれるし。その危うさは物語として魅力的。

総評として中の上。

 

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1st Life 砂糖少女は愛を食む

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  • メディア: Prime Video
 
ハッピーシュガーライフ(1) (ガンガンコミックスJOKER)