アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『かつて神だった獣たちへ』

全12話視聴完了。

このままで終わると思うなよエンドで、原作続いているから仕方ないのかもしなれないが、思わせぶりな引きで完結はしてない。

舞台は、架空の国家。そして戦争と戦後処理。主人公は、人間を動物やファンタジーの生物的な異形の兵士に造りかえる術によって、人間の姿と引き換えに神にも喩えられる力を得た擬神兵の元隊長ハンク。彼は人間の理性と姿を失い獣に身を落とした嘗ての戦友たちを「人の心を無くした者は仲間の手で葬る」という誓いの元、獣狩の旅をしていた。そこで、彼は元カノとよく似た、擬神兵の娘、シャーロックと出会う。父を殺されたシャーロックは、父の死の意味を知るため、共に旅をし、姿を消したハンクを探す旅をする。そして、ハンクと共に獣が自由に生きる世界を作ろうとする、嘗ての仲間、副隊長のケインと戦うことになる。

人間の醜い部分を濃縮して、戦争って悲惨。だけど、シャーロックの周りは、まぁ、そんな悪い物ばかりでないよね。という、ざっくりした印象。

まぁ、それぞれのエゴとか誓いとかいろいろあるけれども、最終的に、ハンクにラブなケイン。元カノとの仲をぐぎぎって見ていたけれども、元カノがいなくなって、ハンクにラブコールしたら、今カノの元カノそっくりなシャーロックが出てきて、結局ハンクの拳が顔面にめり込んだけれども、クールな己の姿勢は崩さないぜ。と、身も蓋もない個人的感想。そして、培養液のなかの元カノ、多分、そんな感じのエレインがこのままでは終わらないぜとう感じで最後の最後で後を引く。

印象的だったのは、第8話の「眠りの歌姫」の回。単話で綺麗にまとまった悲劇で、シャーロックを表す状況と性格の全てが詰まっているようだった。ちょっと泣いた。

12話、忙しかった。主にシャーロックの主観で物語が進むのだが、ハンクと旅をするオムニバス形式で話しが進むのかなと思ったら、早々にハンクがシャーロックの前から姿を消し、そしてシャーロックと軍関係者の金髪美女ライザに色々抱えたお坊ちゃんのクロードとの旅が始まって、またハンクと合流しての戦いがあって。その間、ハンクさんの心の許し度合いでキャラクターの印象もどんどん変わるして、もっと長い物語を観ていたような気がした。

総評としては中の中。

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