全12夜視聴完了。
異世界ファンタジーコメディ。あっさりすっきり静かに楽しめた。
ストーリーは、魔王が人間の姫をさらい、魔王城に幽閉した。囚われのスヤリス姫は「寝る以外、することがない」と、己の安眠を追求し、魔王城を探索。いつの間にか種族を越えて愛される姫。そして最高の寝床。
ふかふかの枕に始まり、柔らかいシーツに、蚊帳に、更には日の届かない魔界に太陽の代わりとなる照明、ウォーターベッドなどなど。そのためには魔族を捉えて解体することも躊躇うことなく、己の目的遂行のために手段を選ばない。かなり自己中心的な姫が衝撃的だった。ただ、それでも憎めないのは、他人の手を借りることなく己の頭で考えて、なければ作ればよいじゃないかマインド。無口で黙々と目的を果たそうとする姿はとても好感が持てた。あまり他に見ないキャラクターかなと思う。
スヤリス姫、初見で絵柄が好みではないなと思いつつも、視聴を続けるうちに凄く魅力的になってきた。目の中に☆がキラキラしていて、可愛かった。幼い外見だけれども、物怖じしない達観したメンタルのギャップも良かったし。そして、そんな彼女に翻弄される魔王と、これは恋愛フラグなのか、それをスルーするのも、なんだかゆるっと見られて面白かった。癒し系と言ってしまうには、ちょっと違うかもしれないけれど、憎めないキャラばかりで、争いなどもなく、本当にゆるっと軽い気持ちで見られる。疲れた心に沁みた。安眠最高だよね。
最終的に、魔族と人間って何で仲が悪いのかなとか、もっと共存する道はあるのだろうなとか、そんな伏線を貼っているようで、スルーして終わったのも、ふかふかのベッドの前では大した問題でもないのだろうなと。睡眠大事だよね。寝ないとね。
総評として中の上。