アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『やくならマグカップも』

全12話視聴完了。前半15分のアニメ。後半15分はメイン声優4人の多治見市のPRのバラエティ。
舞台は、美濃焼で有名な岐阜県多治見市。脱サラした父親と共に亡くなった陶芸家の母の故郷に引っ越した主人公の豊川姫乃ちゃん。母の母校に転校し、陶芸部に入部することとなる。そして、姫乃ちゃんは次第に陶芸の世界に引き込まれていく、明るく楽しい陶芸ライフ。女子高生による、ゆるかわ陶芸ストーリー。
と、いうことで、多治見市を初めて知ったのだが、自然と文化が豊かな綺麗な場所だなと。いつか行ってみたいなと思った。背景が良かった。そして陶芸も楽しそう。思った以上に自由で、色々な方法があって、魅力的だなと。
その反面、個人的にキャラクターと言うか、主軸になるストーリー部分がちょっとザワついて苦手だった。
主人公の姫乃ちゃん、始めたばかりの陶芸のコンテストで自分は賞とか全然と言いつつ、内心は期待して、全く根拠のない願かけをして、変に自信があったりして、そして一人でへこんで。そういう所に全く好感が持てなかった。
有名な陶芸家の母を早くに亡くして、父親の関心や愛を自分に向けようとするも、父親は妻の死にまだ引きずっており、そのために余計に主人公は父親に固執しているような印象が、女子高生に陶芸に地域活性化の地元と陶芸PRということと微妙な後味の悪さと違和感。
更に、急に白昼夢的な水着回に、河童のナチュラルな存在に、時々、カオスってるなと。そして、食器は手と顔の大きさとのパースが崩れやすくて、その奇妙な違和感とカオスっていいるストーリー部分もあいまって時々気持ち悪くなった。
ごはんが美味しそうだった。夜中に観るのはちょっと危険。そして最終回の声優パートのカレーは、アニメの焼きカレーと相まって暴力的だったよ。前に有田で食べた有田焼きカレーを思い出した。美味しかった。また食べたいな。
声優バラエティというものを今まで避けてきたのだけれども、15分で地域の紹介と陶芸体験はさらっと見られて、嗚呼、行ってみたいなと思えた。タイルアクセサリーはちょっと作ってみたいし、欲しい。ただ、彼女たち、ことあるごとに「ヤバイ」を言うことが、個人的に苦手。そして苦手で避けて来たからこそちょっと新鮮だった。
感想を書こうとHPを確認していたら、間のCMが全部デンタルクリニック関係で女性応援という、他で見ない感じで、今時のジェンダー的流行を一切無視したザワ付きがあったのだけれど、地元企業のスポンサーだったという謎が解けて、なんとなくすっきりした。
総評として中の中。

 

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