アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『シャドーハウス』

全13話視聴完了。
ゴスロリ調の設定。不思議で謎の多い世界観。ちょっとずつ解き明かされる、ミステリー。後半は少年漫画のようなテンションと流れで、設定の印象よりもずっとわかりやすく、良い感じにビジュアルとのギャップがあって面白かった。
中世ヨーロッパ風のお城シャドーハウス。そこに住むのは、偉大なるおじい様を筆頭に、顔のない影のような風体の一族シャドーと、それに使える生き人形たち。
主人公は主人を大切に思う天真爛漫前向き元気素直な生き人形のエミリコと、彼女の主人である慎重頑固、良く言えば思慮深く頭脳明晰なケイト。このW主人公が、互いにないものを補い合ってプラスに変えているという構図でわかりやすかったのと、この2人の魅力を増していたように思う。
シャドー家の子供たちがその資質を試されるお披露目会。迷路に捕らわれた主人を助け出そうと奔走する生き人形たち。攫われた、自由な思想を持ったエミリコと、それを助け出そうとする館の存在に疑問を抱くケイト。そして、エミリコと接することによって、影響を受けた館の他の子供たち。
エミリコ、可愛いね。第1話で空腹を知らず、空腹で動けなくなったエミリコが自分が壊れたと勘違いするシーン。ちょっとお馬鹿で一生懸命で、もう、そこからちょっと夢中だよ。エミリコを通して見ると、いけ好かないなと思った他の子供たちも、その個が尊重されて魅力的になってくるので、エミリコ凄いなと思った。個人的にとても好きだったのは、お披露目会の途中、箱に閉じ込められたリッキーに箱の小さな隙間からおみかんの皮を剥いてひと房づつ落としてあげるシーン。あの噛み合わない直向きな思いやりに和んだ。
生き人形は周辺の村から集められた人間だったのとか、飲んだ人を洗脳するすす入りコーヒーとか。そもそもすすとは何なのかとか、まだ物語は途中なので、第二期が楽しみ。
生き人形のお衣装がとても可愛くて、シンプルな黒ワンピースにエプロンや付け襟などでアレンジしていくの、とても好きだった。
総評としては中の中。

 

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