アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『岸辺露伴は動かない』

アニメ「懺悔室」「ザ・ラン」「富豪村」「六壁坂」の4本。ドラマ第1話「富豪村」第2話「くしゃがら」第3話「D・N・A」第4話「ザ・ラン」第5話「背中の正面」第6話「六壁坂」視聴完了。
ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ。そしてジョジョは原作も読んでいたけれど、大分前にざっくりだったので、殆どキャラを覚えておらず。露伴先生と言われてもピンと来ず。なので、自分の中での露伴先生はあの一昨年の年末から話題のドラマの露伴先生だった。素敵な洋館に住んでおり、兎に角お洒落で、己の美学を追求し、仕事熱心で、何処かに刺さって引っ掛かりそうなGペン先のピアスを揺らす。再放送に録画に、こんな3回も見返したドラマって初めてかもしれない。
何処を見ても素敵。特に富豪村お屋敷に、案内役の子供の眉を潰したデコ出しビジュアルが素敵過ぎる。次に、同業者の志士十五。野武士のような佇まいに久々に3次元でめっちゃ好みだとなったよ。『野獣死すべし』の松田優作、『まほろ駅前番外地』の松田龍平、『仮面ライダークウガ』のオダギリジョー以来。と、初めて並べてみたがなんだか統一感あるね。「背中の正面」の乙雅三は、漫画をここまで実写で再現できるのかと驚いた。「六壁坂」では、あの景観のあのお屋敷。あんな素敵ば場所があるだなんてと、食い入る様に見てしまったよ。『世界遺産』を見ている時と同じ感覚だった。担当者の泉京香のキャラクターと、現実離れした衣装。クールな露伴先生との対比が良くて、とても面白かった。
アニメは、とてもカラフル。多分『黄金の風(『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』 - アニメ視聴否忘失録)』を観ていた時もそうだったのだろうけれども、ドラマの印象が強かった分、急にこれこそがジョジョだと見せられ、一気に世界観を引き吊り戻された感。良かった。
印象的だったのは「六壁坂」の死んだはずにも関わらず、血が流れ続ける彼氏を簀巻にして冷蔵庫の上に乗せ、そこから滴る血を飲む、大郷楠宝子。あれはもうあんな臨場感溢れた場面からの流れは笑った。もう意味が分からくて最高で、こういう所がこの作品も見所なのだろうなと。
そして、露伴先生の宿無しにも関わらず堂々と居候宣言。ドラマとは違ったクズ感はちょっとキュンとなった。
アニメとドラマ、両方を見比べて楽しい作品って貴重な気がする。どちらも良くできていて、違った魅力があるなと。まだ漫画が未読なので、読んでみたいのと、やっぱり他のエピソードも映像化してほしい。
総評としては中の上。今期から始まった『ストーンオーシャン』編も楽しみ。