アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『明日ちゃんのセーラー服』

全12話視聴完了。
ずっと「あしたちゃん」だと思っていた。あけびちゃんだったのね。読めないよ。
少女たちのキラキラとした青春群像劇。
舞台は、田舎の寮も備えた名門私立女子中学校。憧れのアイドルがCMで着用していたセーラー服に憧れ、母親の母校であった学園のセーラー服を着ることが夢だった明日小路ちゃん。入学面接の志望動機は「憧れのセーラー服を着ることです」と合格し、母親に仕立てて貰ったセーラー服で入学初日を迎える。しかし、学園の制服はすでにブレザーに変更されており、セーラー服だったのは明日小路のみだった。特別に旧制服で登校する許可を得るも弱気になる小路ちゃん。だけれども、自分だけセーラー服であることを前向きに捉え、憧れのセーラー服を貫くことを決意する。前向きで屈託がなく真っ直ぐな明日小路ちゃん。夢の中学生活。新しい友達に、給食、部活動。毎日が全力な彼女たちの日常。
第1話の洋裁店でのやり取り。セーラー服の生地説明。カラーと袖口、スカートはサージ。身頃はキャバジン。作る時に明確に布名がわかるの嬉しいなと思わずメモを取ってしまった。最近、通販で生地を買うので参考にしようと思う。と、多分、本筋と関係ない所が一番印象的だった。
が、お母さん、確信犯でしょとは思った。制服があんなに自由に生地選びからするものではないよ。白だって個人の裁量で選んで良いはずないよ。リボンなんて特に。これ、ブレザーの中にいるから気にならないけれども、同じセーラー服の中にいたら、同じ白と紺でも微妙に違うの、とても目立つよ。入学説明会や書類で学校指定洋品店での制服注文会とかあったと思うのだけれど。そういうの知らないで自分で制服を調達するって、お母さんは洋裁のプロっぽいので、下請けとかで作っていたのかもしれないが、だとしても、制服が変わったことは本当は知っているのではかなろうかと。なかなかの食わせ物だよね。しれっと夏服も作っているし。
小路ちゃんが同級生と友人関係を深めていく過程を単話で区切って描かれており、小路ちゃんの性格に影響を受けている様子がそれぞれの素敵な物語りとなっていた。常に「胸張って、笑顔」可愛い。
美しい背景に、コマ送りしたかのような小路ちゃんの動き。走っている姿が印象的で、綺麗な物を綺麗に描いているなという印象。
キャラクターも、零れ落ちそうな瞳にぷにぷにのほっぺで、皆、可愛い。
個人的に、小路ちゃんの家が素敵過ぎて、もう理想のお家だった。お母さんの作業場も、お台所も、玄関からの中庭も、外観も、何もかも素敵。もうこの家の間取りと背景だけ見ていても楽しい。
最終話は、体育祭の後夜祭。体育館での小路ちゃんのダンス。応援係として皆を応援し、小路ちゃんに力を貰っていたのがわかるダイジェスト的な流れで、ただ、小路ちゃんよりも、後ろで伴奏をしていた江利花のピアノとバイオリンの方がなんだか凄くて、小路ちゃんは舞台で何をしているのかがちょっとわからないなと思った。ただ、小路ちゃんの紹介で「目が合うと必ず挨拶してくれて」が彼女の全てを語っているようで良かったなと思う。
総評として中の中。綺麗だった。

 

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