アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』

全13話視聴完了。
今、自分が読んでいる中で最もエンタメ性の高い漫画だと思っている。だからこそ、ドラマの方をチラ見してちょっと無理となり、その後のアニメ化が不安だったのだけれども、全くの杞憂だった。良い意味で原作通りに絵が動いていた。
ストーリーは、想像以上の激務で報われない警察官と言う仕事に就いたことを後悔する新人警察官、川合麻衣。辞表を提出しようとしていた彼女の指導員としてペアになったのは、警察学校を首席で卒業した元刑事課のエースであり、後輩へのパワハラが過ぎて刑事課から交番勤務に移動してきた藤聖子。優しくも厳しい指導の元で次第に仕事に対して自信を持つようになる川合。更に藤部長と同期でもじゃもじゃ頭の天性の人たらし、捜査一課の源誠二。源部長とペアで、元藤部長のペアだった、一生懸命な後輩気質の山田武志。新選組を愛する捜査一課の牧高さんに、強面揃いの捜査一課の上司たちに、スキンヘッドの副所長。個性豊かなキャラクターたちの、警察官のリアルなお仕事コメディ。
警察官って馴染みがないけれども、強いて言えば、昔、実家にいた子供の頃に、稼業柄、よくお店の方に珈琲を飲みに来ていたなとか。拳銃、見せて貰ったな。うっかり弾入りを渡しそうになって、慌てて抜いていたなとか、そんな、昔の田舎だからこそ許されるような思い出がちょっとある位。
個人的にはそんな漠然とした緩い感じの印象なのだけれども、上下関係と閉鎖された職場環境と、警察官と言う責務は尊敬しかない。なので、ハコヅメで描かれているようなブラックな仕事環境は身体を壊さないか心配になる。多分、漫画での警察官しか知らないからだけれども、『めしばな刑事タチバナ』とかでもカップ麺好き過ぎるよとか。大変なお仕事だからこそホワイトな職場環境であって欲しいと思って観ていた。
警察を舞台にしているけれども、正義感ではなく、個人の倫理観が描かれているように思う。だから共感性も高いし、知らない職業の知らない所を知る面白さも受け入れやすいのかなとか。
アニメも、単話編成なのでとても見易い。真面目と笑いとのバランスがとても良くて、その上、漫画の単行本の発行ペースが安定していて早い。そういうの、意外と貴重だなと思う。大事。
総評として上の下。

 

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