アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『賢者の弟子を名乗る賢者』

全12話視聴完了。
異世界転移変化形。ゲーム世界からログアウトできずにゲーム世界の住人になるタイプ。
ストーリーの舞台は、VRMMO RPGというプレイヤーの制限がなく、自由度が圧倒的に高い謎の多い人気ゲーム。プレイヤーが王となり、建国し、争いの絶えない激動の時代の中、あるプレイヤーによって建国されたアルカイト王国。主人公は、その国の九賢者の一人であった、理想の魔法使いの姿、威厳ある老齢の召喚術士ダンブルフ。ある時、彼はとあるアイテムを使い、使用アバターを自分好みの美少女に変更したまま寝落ちをしてしまう。そして、目を覚ますと、そこは味覚や嗅覚があり、NPCが人格を持ち、ログアウトのできないゲーム世界。その上、30年後の世界だった。「わし、かわいい」そんな世迷言を言いながらも、ダンブルフ賢者の弟子ミラを名乗ることとなる。
嘗ての仲間たちとの再会。ダンブルフであることがバレたり、告白したり。美少女化したということが、この物語のキーであるのだと思うのだけれども、アバターという概念が外見など重要でないのだろうなという印象。そもそも、ダンブルフを演じるプレイヤーの存在が描かれていない分、おっさんのバ美肉化なのか、老人の若返り現象があったのか、もう、そういう前提がわからない分、美少女化が何を意味するのかよくわからないなと思った。ただ、第2話のトイレのシーン。セクシーとかプライベートとかではなく、美少女の動作との違和感がちょっと面白かった。第10話の男性の前で全裸で互いに突っ込みなしで普通に会話をしている姿とかも。
女体化による百合的展開や、ラッキースケベ的な要素もあるにはあるのだろうけれども、それ以上に、見た目などそんな問題でもないのだなという感想。あと、可愛い女の子はただ存在しているだけで物語になりやすいなと。
個人的見所は、すっかり衰退した召喚術という物が結構な力を秘めており、圧倒的力ですごーいとなる所なのかな。
全体的にキャラクターの絵柄は崩れがちだったのにも関わらず、背景がしっかり描かれており、綺麗だった。
印象的だったのは、ダンブルドアが目覚める冒頭のシーン。急に森の花畑の中で裸で、謎しかないのを、セリフもなく音楽と情景描写で演出するのが新鮮で思わず目が離せなかった。
先にコミカライズを読んでいたのだけれども、特に違和感もなく、その冒頭のシーン以外は、どちらを観ても大きな差もなかったなという印象。ただ、主人公の目的があまりはっきりしておらず、その場その場で動いていた印象なので、まだまだ続くし、さらっと見流してしまった。
総評として中の中。

 

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