アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ヒーラー・ガール』

全12話視聴完了。
ミュージカルヒーリングアニメ。
物語りは、東洋医学、西洋医学、そしてもう一つの医療行為、音声医学という歌うことで医療行為を行うヒーラーとう職業がある世界。高校に通う一方で、放課後、烏丸音声治療院で見習いヒーラーとして働く3人の少女たち。元気いっぱい好奇心旺盛なピンク髪にインナーカラー緑とかなり古性派見た目の藤井かなちゃん。音楽一家の強気なお嬢様、五城玲美ちゃん。大兄弟のお姉ちゃんで面倒見が良くてお料理上手な、治療院に下宿中の森嶋響ちゃん。一人前のヒーラー目指す彼女たち。
音楽が治療行為となる世界観が、現代の医療行為と共存しているのがしっかりと描かれており面白かった。東洋医学鍼灸や漢方と西洋医学の関係性に近く、手術をする横で歌ったり、自然に、嗚呼、こういう医療行為があっても不思議ではあるけれど、不自然に思わないなと。また、治療院の田舎の和風建築。背景が綺麗できちんと描かれていると、世界観に奥行きが出るよねと。
ただ、冒頭から個人的にどうしても受け入れられなかったのはそのお衣装。この子たち何でシーツを着ているのだろうと気になって仕方がなかった。見習いの制服なのだろうけれども、世界観がしっかししていて、服飾文化も現代。医師の衣装も白衣できちんとしているのにも関わらず、何の説明もなく、なんでこの子ら貫頭衣をと。もうちょいどうにかならなかったのかと。OPもシーツで空飛んでと。せっかく、素敵な世界感なのに、もうちょい可愛くして欲しかった。
3人の少女たちが、それぞれ皆違って皆良い子で真面目で一生懸命で好感が持てて、観ていてほっこりした。特に第11話のC級ヒーラーの勉強中の喧嘩。いっぱいいっぱいで他の子を羨んで、言い争いながら褒めているの、喧嘩なのに褒めているの、ちょっと笑ってしまって、好きとなった。
帰国子女のC級ヒーラーの先輩ソニアちゃんも、その幼馴染のしのぶちゃんも、烏丸先生も、渚さんも、皆、良い人しか出て来なくて、それぞれが自分の目標を持っていて、それに向かって頑張っているので、観ていて嫌な気持ちに一切ならなくて、取り立てて癒し系というわけでもないのだけれども、気持ちの良いアニメだった。
ミュージカルも、ずっと唐突に歌い出すのが苦手だったのだけれども、会話から自然な流れに歌に入り、イメージ映像と繋がっていくので、自然に見られた。
総表として中の上。

 

youtu.be