アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『覆面系ノイズ』

全♭12視聴完了。

キャラクターも絵もストーリーも構成も全然好みでないのに、ライブシーンに全部持って行かれた。凄い。アイドルなのかバンドなのか小奇麗にまとまった音楽が溢れる中、久々にロックだわと。叫ぶような、荒削りを演出した歌声に、音楽。3Dと絵のバランス。バンドメンバーだけでなく、観客の組み込み方、主人公の溢れ出す感情。もう、第1話のライブシーンで、正直、最後まで視聴できないかもと流そうとしたのを釘付けにされて、最終話まで一気に突っ走った感じがする。そしてその第12話のロックフェスでのライブ。もう、あまりに凄いと涙が毀れるね。凄かった。ニノのぴょんぴょんと揺れるツインテの髪に、開きすぎる口。目が離せなかった。凄かった。凄く良かった。

ストーリーとしては、歌が大好きなニノという少女。幼馴染で初恋の相手であるモモ。作曲が得意な少年ユズ。それぞれ出会った2人の少年たちとは幼いまま離れ離れになってしまう。そしてモモとの約束「いつの日か、歌声を目印にニノを見つけ出す」という言葉を信じて歌い続けるニノ。高校に入学し、再び出会った3人。まぁ、色々あってユズの所属するバンド「in No hurry to shout(イノハリ)」のボーカルとなったニノ。一方、金のために曲を売ることを選ばざる得なかった、すでに作曲家として仕事をこなすモモ。ニノを巡る恋愛と、「僕達はほんとのこころを隠している」と。恋愛面だけで見て行くと誰もやりきれない感じ。

ご都合主義のストーリーというか、他人の気持ちに無関心で自分の事しか見えていないヒロインのニノ。それにメインの男性陣2人が母親に問題を抱えているとか。そもそも、恋愛と仕事と音楽と家庭の問題は本当はどれも別の問題だよねと思うのだよ。そこを混ぜるから面倒なことになるのだよなと。物語りも、自分は誰も好きになれなかった。ただ、一生懸命練習して音楽に直向な感じは良かった。最近、バンド物のアニメ見ていて彼女達はいつ練習しているのだろうかと思う事が多かったから余計かもしれない。

もう一つ、前半は高校生なのに、皆、深刻で大変そうと思っていたので、第10話の合宿の辺りからようやく高校生バントっぽさが見られて安心した。

まぁ、最終的に再び消えたモモと、何一つ、終っていない彼らの恋愛模様。彼らはちゃんと幸せになれるのだろうか。幸せになって欲しい。

総評として中の上。個人的に『BECK』以来の衝撃。受験やら進学やらで漫画やアニメから離れていたのに、深夜、偶然に見た『BECK』のアニメでまたアニメに夢中になったのを思い出したよ。

 

ALICE ~SONGS OF THE ANONYMOUS NOISE~<初回仕様盤> (2枚組)

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覆面系ノイズ 1 (花とゆめCOMICS)

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