全25話視聴完了。
特に第1シリーズから感想は変わらず。取り立ててキャラクターにもストーリーにも魅力を感じていないため。25話は長いなと思いながらもいつの間にか楽しんでいる自分がいるという不思議。
ただ、前回は有名音楽家の擬人化と思って見始めたのだが、それが誤解であり、クラシカロイドたちは楽聖の「生まれ変わり」「コピー」などとも表されるアンドロイドであったという。なんか、ややこしいけれどここが重要だったなと。でもってそれを作ったのは主人公である女子高生らしからぬ女子高生、音羽歌苗の父親で発明家である音羽響吾こと音羽博士だということ。
第2シリーズは歌苗が大家をつとめる洋館「音羽館」に歌苗の弟を名乗る少年「ワタル」と、コビトカバ「ドボちゃん」が現れる所から始まる。そして実はこの二人はワーグナーとドボルザークのクラシカロイドであった。ワーグナーはムジークが使えない落ちこぼれであると思い込み、自分を認めされるために他社のムジークを奪ったり、アイドルになって世界を目指したり。まぁ、父である音羽博士に認められたい一心で暴走しちゃったり。
クラシカロイドって凄く自分勝手だよね。自分しか見えていないというか、良く言えば天真爛漫、優雅独尊。天才だから仕方がないのかもしれないが、なんだろう。その協調性のなさとか、凄く苛々する。特にモーツアルトことモツさん。他人の迷惑を考えない感じ。嫌い。第19話の「シューベルトの憂鬱」の回とか特に。ただ、見慣れて来るとそれもまた魅力なんだよなぁとか。
最終的に暴走したワーグナーを姉である歌苗が止めて認めて。音羽博士も、母である音羽日芽歌もなんだか良い家族みたいな。クラシカロイドは子供たちみたいな。そこに音羽博士のアンドロイドという命を作り出したエゴとかそういう難しい問題は問題になり得ないなとか。
最終回の第25話「ザ ラスト クラシカロイド」では、それぞれの道に進み、新しい世界に踏み出そうとするクラシカロイドたちと歌苗。だけれども普通の少年、奏助が皆を何故か使えたムジークの力で音羽館に引き戻し「ぬるま湯に浸かっていたい」と大号泣。嫌いじゃない。ぬるま湯最高だと思う。楽しければ楽しいままで。なんか、日常物の極地ここに在りと。良かった。
個人的に、母である日芽が歌さんのゆったりほんわりマイペースな悪意のない感じは好きだった。特にリストさんとの絡みとか、違ったタイプだけれども愛至上主義という点では繋がっている大人の女感良かった。ただ、無知というか無頓着というか、お金の責任を娘に背負わせる姿勢だけは、どうしても眉を顰めてしまう。アニメだからと軽く楽しめれば良かったのだけれども。
総評としては中の中。深く考えたらいけないアニメ。音楽は凄く良い。