アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ひぐらしのなく頃に業』

全24話視聴完了。完全新作らしいが、以前放送分を遠い過去に見た気がする程度の記憶で視聴開始したので、作り直したのかな。どんなんだったっけ。こんなんだった気がすると、そんな感じで、なんだかよくわからないまま面白いなと一気に見終えてしまった。そして7月放送の『ひぐらしのなく頃に卒』に続くという、元ゲームらしくルートごとの終わりはあるものの、ここで終わるのかとすっきりはしなかったので卒が楽しみ。

ストーリーは、自然豊かな嘗てダムの底に沈むはずだった集落、雛見沢村。都会から転校してきた前原圭一は、仲間と賑やかにのどかに生活していた。しかし、昭和58年6月。ひぐらしのなく頃。止まらない惨劇の連鎖が始まる。連作式のミステリーホラー。

物語りは5つからなる。

まずは圭一が発狂したレナに襲われ、梨花も沙都子が殺された「鬼騙し編」。

次に、クラスメイトでゲームや遊びをする部活の部長である園崎魅音の、そっくりな妹の詩音の登場。綿流しの夜、圭一は詩音、富竹、鷹野と共に神社の祭具殿に忍び込む。そして色々あって、圭一は魅音によって園崎家の地下に監禁され、地下の井戸から詩音の遺体、分校から梨花の遺体、魅音は沙都子と亡くなっていた「綿騙し編」。

第3部は、叔父である北条鉄平に虐待されていた沙都子を救うべく圭一たちが児童相談所に訴えたり奔走し、救うことができたかのように思えたが、最終的に圭一は鉄平に殴られ、刑事の大石が神社で拳銃乱射。梨花たちが死んだとレナに聞かされた「祟り騙し編」。
そして、祟り騙し編に続いたまま、梨花が欠片の浮遊する精神世界のような場所で目覚め、梨花が何度も昭和58年6月の惨劇を繰り返していたことがわかる「猫騙し編」。

最後は、綿騙し編、猫騙し編に引き続く「郷壊し編」。昭和58年の惨劇も起きず、雛見沢症候群も完治した紗都子。梨花は雛見沢を出てハイソサエティな学生生活を夢見、それを沙都子と共に実現させようと、猛勉強をし、聖ルチーア学園を受験し合格した二人。新しい学園生活で、人気者になっていく梨花と、落ちこぼれ孤立した沙都子。次第に沙都子は、自分を聖ルーチア学園に誘った、雛見沢を出たがることを望んだ梨花を恨むようになる。そして、エウアという精神世界に存在する神のような存在と沙都子も出会い、時を繰り返す能力を得る。梨花と共に雛見沢で楽しく暮らすことを目的に、沙都子は何度も昭和58年に戻り、梨花の繰り返した100年の時を見、己の望みを叶えるため、何度も繰り返す。そして、それは次第に周囲にもなかったはずの時の記憶を持つという影響を与え、鉄平や鷹野の行動すら変えてしまう。そんな中、沙都子は診察所から雛見沢症候群の種(?)の入った注射器を盗む。所で、業は終わる。

 取って付けたようなハッピーエンドはよくあるけれども、こんな取って付けたようにバッドエンドにしなくてもと思わずにはいられない。
猫騙し編」では、何十回、何百回と繰り返してきた梨花ちゃんの人生の、最後10回位の所をこんな見せて貰って、良い所だけ申し訳ない気持ちになった。
ストーリーや設定は時代的にちょっと古さやら違和感やらを感じてしまうのだけれども、それ以上にサクサク進むので、ノンストレスで見られた。それだけで面白く感じてしまう。最近、ちょと昔のアニメをリバイバルで作っていて、サクサク進ませて見せるというのが技法として確立した気がする。『魔法人グルグル』とか。『封神演義』はちょっと個人的好みではなくて視聴途中で断念したけれども。後、今だと『ダイの大冒険』もかな。

絵も現代的にちょっとずつ変わっていて、特にOPが格好良かった。

後は、ずっとよくわかってなかったのだけれども、これがSAN値が0になるということかと、初めてSAN値と言うものが理解できた。

総評として中の上。

 

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