アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『先輩はおとこのこ』

全12話視聴完了。
多様性とはなんだろうと。男の娘って最早何なのか。女装男子とかトランスジェンダーとかおかまとか色々あってもうよくわからないよ。自分が女の子だと思っているのか、単純に女の子の格好とかそういう物が好きなだけなのか。性的思考は異性なのか同性なのか。さらに思春期も相まって、各個人の抱える問題もありつつ、余計に複雑化されてしまい、なんだろう。取っ散らかった印象の作品だった。
ストーリーは、男だけれど可愛い物が大好きで女の子の姿で学校生活を送る花岡まこと。そんな彼とずっと一緒にいた幼馴染の大我竜二。そして、まことを女の子だと思い込んだまま告白をした元気で可愛らしい後輩女子の蒼井咲。咲は女の子の先輩も男な先輩も両方楽しめるとお得と前向き。そんな彼女の影響で変わり始めるまこと。更に竜二も自分がまことに抱いている感情が恋愛だと気付いて。
先輩がおとこのこ以前に、まことも咲ちゃんも抱えている問題が大きすぎるのと、竜二との楽観的になれないBがLな感じとか、最後、まことの祖父まで出て来て、鬱展開とマイナス感情が多過ぎて何をどう楽しんだら良いのかわからなかった。
個人的に気になったのは、まことの特別扱い。学校でのみ女装が許されていたのだけれども、それは女子もウィッグ着用などが校則で許された学校なのだろうかと。女子も男子の制服着用しても良いだとか、髪型が自由であるとか、そういうのはどうなのだろうかと。男子もまこと以外の男子が女子の制服を着たいとなるのは大丈夫なのだろうかとか。皆、学生時代はある程度の制約は受けていて、それをまことだけが許されている状態なのかもしれないというのは気持ち悪いなと思った。
もう一つ、若くて顔が良いからと言ってウィッグをかぶっただけで美少女になれるのかという。女子、スキンケアにメイクに脱毛に体臭に色々努力しているよ。していない子はしていないなりの子にしかならないよと、思う。更に男子高校生って成長期だから色々変わると思う。安易だなと思った。
全体として母親の問題が物語の主軸だったのではないかと。そしてまことが母親にわかって欲しいという。長年抱えていた問題はこんな簡単に解決はしないだろうと。
また、竜二との恋愛問題のあれやこれ、もう竜二と咲と3人で付き合っちゃえば良いじゃないかとか。成人向けならもう3人で恋人だよ。
最後に、絵柄。急に線の太いデフォルト絵に変わるの。違和感が凄くて、上手く受け入れられなかった。個人的にコミカルとかそういうのではなく、単に作画コスト下げましたとしか見られなかった。
総評として中の下。曖昧で安易なのに重たい。

 

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