全12話視聴完了。
何、この気持ち悪さ。もやもや感。決して批判しているわけではないのだが、何と言うか、凄く癖になる奇妙な感じ。
まずOPの冒頭からして違和感を感じるのだ。何が、と言われたら困るのだが、単調なメロディーに合わせた単純なキャラクター動きの繰り返しに始まり、決して良いとは言えない絵のバランス。エロティックさを感じさせない短いスカート。規則正しいのに交わらない各キャラクターの各々の動き。総てが引っかかるのだ。何と言うか、電車にあるみすず学苑の広告を見た時のような感じ。この違和感の正体を掴むため、何度もOPを見てしまった。いくら格好良いOPよりも繰り返しね。そして何故か癖になる。頭の中で曲と映像が残っていて、何だったのだろうと動画を再生するみたいな。本当に奇怪な状況だった。
そして、ストーリーもなんだか、何と言うか、お嬢様という存在を限りなく馬鹿にしてイメージで作り上げたかの様な感じで。かつて『有閑倶楽部』であったようなお金持ちってこんな感じ。お嬢様ってこんな感じなのだろなということもなく、今期の『プリンセスプリキュア』の様なプリンセスってこんな風なのだろうな、素敵。って感じでもなくて。もう、お嬢様を本気で可笑しな存在として捉えているみたいな。これって意図的に作られているのだろうか。いや、そうでなければこんなにおかしな出来にならないはず。
お嬢様の存在がおかしすぎて、もう、庶民であるはずの主人公がお嬢様たちに庶民文化を教えるという名目で世俗から隔離されたお嬢様学校で唯一の庶民であり、男子として通うことになる。つまりはハーレム物であるとか、無茶な設定とか、どうでも良く感じたわ。更には天才少女がいつの間にか服を脱ぐとか、刀を持つお嬢様とか、メイドさんたちとか、ちょこちょこ変なことがあっても、大前提がおかしいとそんな物なのだろうなと受け入れられる不思議。
最後に、複線なのか主人公の幼馴染が出てきたりしていたが、続編作るのかな。決して面白い作品とは言いがたいのだが、きっとまた見てしまうのだろうな。なんだか、お話しや絵は別に凄く印象に残るアニメだった。
総評としては中の下。人に勧めることはないが、この違和感が癖になる。
俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件: 1 (一迅社文庫)
- 作者: 七月隆文
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- アーティスト: アイドルカレッジ,庶民部,Mio Aoyama,石谷光,悠木真一
- 出版社/メーカー: Stand-Up! Records
- 発売日: 2015/12/02
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る