アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『治癒魔法の間違った使い方 〜戦場を駆ける回復要員〜』

全13話視聴終了。
なろう系。異世界転移。チートではなく、素養があっての努力系。
学生だと異世界転移というか、拉致感が際立つね。魔法陣で一方的に魔族と戦うために転移させた生徒会長で異世界に憧れを持つ完璧美少女だった、スズネ。同じく生徒会所属でイケメン完璧超人に見えた主人公のクラスメイトであるカズキ。それに巻き込まれた自称普通で平凡な同じ学校の男子高校生ウサト。
最近の異世界転生、転移が溢れるこの頃。転移され、王様の前で目を覚まして、何が起きるのかと思う時に、そのまま王様の破滅から救ってほしいと言う言葉をそのまま鵜呑みにしちゃうと心配になってしまう。王様が必ずしも正しいとも限らないし、別に異世界の国の危機を救う道理もないわけで。そもそも、前提として異世界から強制拉致をすることを良しとする国って、不安しかない。主人公はせめてもう少し疑問に思う程度の賢さを期待してしまう。それが増してや学生でまだ子供じゃないかと。国民もそんな国をそのまま受け入れているってやばくないかと。更に、主人公は勇者のおまけで偶然に転移させられて、たまたま治癒魔法の素養があったからど、救命団団長で鬼教官でトラウマ持ちなローズに、いきなり同郷の共と強制的に隔離され、逃げ場のない状況で共同生活に過酷な修行を強制されるって、人権のじの字もないよ。怖い。そりゃ勇者だった同級生のイケメン君カズキが戦いに行くの不安になるのは当然で当たり前だよ。そんな状況で全てを受け入れて前向きになれる主人公の、そういうところが今回の主人公が主人公なる由縁なのだろうなと。そして主人公ウサト君、彼のような人が将来ブラック企業向きなんだろうなと。今回、ウサト君は転移だけど、ブラック企業まで行けたら転生で異世界だったねと。
物語のメインが魔族との戦いで、その後、勇者2人と国を救ったウサト君は他の国を救う旅に出るのだけれども、その際に獣人の未来を予知できる姫の存在を、自分を拉致った国にそのまま報告して、なんだか個人的に心がざわっとしてしまった。まぁ、良い感じの世界を救う旅のスタートで終わるのだけどさ。
これ、異世界を北の棒国に置き換えて考えたら滅茶苦茶怖いなと思いつつ、最後までノーつっこみかと思って見てしまった。物語りを素直に受け入れるには、作り込みが甘い気がする。
総評としては中の中。

 

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