アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『道産子ギャルはなまらめんこい』

全12話視聴終了。
どうしてジャンプ系の恋愛物は前時代的価値観に固執しがちで、現実味がなく、ご都合主義で、若干の嫌悪感を伴うのだろうか。上辺だけの売れそうな要素だけを突っ込んでいるのが、余計に、もうちょっとやりようがあったろうにと。編集付いているし、アニメ化って多くの人が関わっているのに、どうしてこうなったのだろう。と、個人的に思ってしまった。
ストーリーは、東京から北海道北見市の高校に転校してきた主人公、四季翼。彼は冬の北海道にも関わらず、生足ミニスカ谷間を出した道産子ギャル冬木美波に出会う。全くタイプの違う冬木さんは天真爛漫で優しくて異様に距離を詰めて来て、最初は戸惑い振り回されつつも、そんな彼女に次第に惹かれて行く。他にもクラスメイトのゲーム大好きで不器用な黒髪美人の秋野沙友理とスキー教室をきっかけに親しくなったり、隣の家で1つ年上の歴女な先輩である夏川怜奈に勉強を教えて貰い仲良くなったり。北海道北見の魅力満載な道産子ラブコメディ。
自分は決してギャルについて詳しくはないけれども、それでもギャルの解像度が低くて、いかにもオタクの描いた理想のギャル像というか、最早ギャルの概念でしかないのでわというのが、もう、無理だった。
まずもう服装が、露出狂とギャルを混同していないかと。そしてお友達になったばかりの翼を家に招くまではまだわかっても、いきなりあんな露出の高い部屋着で対応するのが、あれは天然で危機感がないとかではなく、かまくらでのやり取りも含め、痴女だろうと。冬木さんは最初から翼を落としにかかっているとしか思えなかった。しかも最初なんて関係性を深める前で翼がどんな人間かなんてわかっていなかったはずなので、東京出身というだけでぐいぐい行っているようにしか思えなくて。なのにピュアな純愛風で進めていくから、違和感が凄い。お風呂で翼とテレビ電話するのも、それは友達の範囲を超えているように思えるし。何より、あの睫毛やらプルプルの唇はメイクではなかったのかと。すっぴんってことはないはずなのだけれども、描き分けをしていないだけなのだか。でもギャルでメイク好きで、にも関わらずすっぴんのはずのお風呂でテレビ電話ってと。最終話でお泊りの時もメイク道具持っていたのかなとか、どうしても考えてしまう。また、バレンタインの買い出し時、偶然出会い一緒にお買い物をした秋野沙友理と、シェアするコスメって、なんだと。基本コスメってシェアするような物なくないか。よっぽど仲の良い家族でもそうそうない気がする。ちょっとした貸し借りならまだあるのかもしれないけれど、衛生概念的にもどうなのだろうと。
他の女子キャラ、秋野沙友理はまだ普通の人だったのだけれども、後半出て来た夏川先輩。もう最初から最後まで何を考えているのかわからなくて気持ち悪さがあった。そして何より、他のキャラクターが登場するまで、この作品の世界には主人公と冬木さんしか存在せず、作画コスト削減のためだとはわかっているが、背景にすら殆ど他のキャラ、なんてことないクラスメイトなどが殆ど描かれておらず、そんな前々から同じクラスだった冬木さんと秋野さんが全く絡んでいないとかあるのかと思ったり、家が隣同士で全く存在を知らないとかあるのだろうかと。ストーリーの構成上仕方ないのかもしれないが、それにしたってご都合主義で枠だけで作られている物語だなと。
また、主人公の翼君。彼も最初は童貞のモテない冴えない風だったにも関わらず、実はハイスペックと言う。あの外見や服装はイケメンでお洒落だったのか、どうなのだろう。こういうのは絵柄の問題で、実際、どうしたいのかきちんと明記されていないと漫画やアニメだとわかりにくいよなと。彼は誠実で臆病ではあるけれど理性的で常識的な人物で安心感があるキャラクターではあったけれども、前半の印象と、次第に家が立派とか勉強ができるとかお茶にピアノにかなりのハイスペックで。どうしても主人公の一人称で物語りが進むので、彼の自己評価が低いだけで、もう一目見ただけで冬木さんが落としにかかるほどにわかりやすいハイスペック男子だったのかな。モテてもいるし。そのわかり難さがひっかかった。

まぁ、気になる所はそれどころではなくたくさんあったのだけれどもね。

道産子ギャルって「なまら」ってそんなに言っているのだろうか。北海道北見出身の作家さん原作で北海道小ネタを挟んで来るので、北海道美味しそうだよねと。セイコーマート行ってみたい。近くにないのにたまにHPを見て通販良いな。美味しそうと思っている。北海道サワー四天王セットとか、セコマカップ麺とか、いつかそのうち注文したい。そして北海道にも行きたい。
総評として中の下。

 

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