アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『この美術部には問題がある!』

全12話視聴完了。

とんだ茶番劇を見せられたような。貴方達、いい加減、付き合っちゃえば良いじゃない。いや、実はというか最初から男の方にその気がなくて、勝手に女とその周りが盛り上がっちゃっているだけな系な? というか、そもそも内巻君、最初から二次元にしか興味ないって名言している所にずけずけ入って勝手にスキって、主人公に好感が持てないよう。内巻君にもないけど。

まぁ、部活動青春ラブコメ。ストーリーとしては、月杜中学校の美術部における、絵の才能はあるのに、二次元嫁を描くために美術部に入った内巻すばる。そんな彼に片思い中のツンデレ少女、宇佐美みずき。そして、いつも寝てばかりいる部長に、謎の部員という触れ込みで登場したはずも、いつの間にお馬鹿キャラでその設定がまったく生かされていない金髪外国人のコレット。まぁ、キャラ萌系ドタバタ日常アニメ。

第1話で内巻君にいきなり片思いな宇佐美さん。まぁ、内巻君は痛いキャラ設定で魅力もわからなければ、その理由もわからないので、完全に置いてけぼりだったのだが。それでも、第2話でいきなりの友人のお家にお泊り会をする宇佐美さん。女の子同士で同じ布団ってアニメ特有のリアリティのなさを発揮しつつ、内巻君に惚れた理由を語るのだが、まぁ、共感できない。理解できない。その上で、内巻君は宇佐美さんが展示会に向かって頑張って描いていた絵を倒してペンキまみれにしたにも関わらず、それを部長と共に隠蔽しようとしたり。もう、内巻君、常に冷静で一定テンションなのは良いのだが、多分、根本的部分が好きになれないなと。まぁ、このまま続くのかなと思っていたら、第3話からぞくぞくと可愛い女子キャラが投入されて、コレットさんの登場に、ピンクのセーラームーンヘアーの漫画好きな美少女転校生、伊万莉まりあ。眼鏡のどじっ子新米教師、立花夢子先生。更に言うならば、5歳児の萌香ちゃんからその母である静香さん。もう、幅広いね。キャラ萌えしやすくなったよね。個人的には萌香ちゃん、断然、可愛い。第9話で学校に潜入する萌香ちゃん、かなり可愛かった。一番の見所。

全体的に思うのは、皆、性格良くないよね。第7話で宇佐美さんの将来の夢を「お嫁さん」というのを部長とコレットさん二人で笑ったり。個人的にはコレットさんの「正義の味方」よりかなり現実的ではなかろうかと思うのだが。お嫁さんを現実的に目指すって、内巻君は置いておいても、有名女子大への進学したりしたら良いのかな。中学生だと、付属校狙いとか。ちょっと調べたら、第一位はお茶の水女子大学、偏差値67。続いて第二位の青山学院大学、偏差値59~66。第三位フェリス女学院大学、偏差値50。どの道、宇佐美さんは勉強した方が良いと思う。更に言うなら、美術系で芸大進んでも婚活に有利とは思えないので、趣味に留めておくとか。そんなことを考えていたら、笑えないと思ってしまった。最も、それに怒った宇佐美さんがコレットさんと喧嘩して「一方通行」と言われていたのは、ちょっと笑ったけれど。

それと、最終話で宇佐美さんの傘を内巻君と一緒に帰らせるためとはいえ、雨が酷くなっているのに無断で借りて行った友人は、ちょっとお付き合いを考えるレベルでお友達にはなれない。更に言うならば、内巻君が惚れた二次元キャラの名前が宇佐美で、それを理由に下の名前で呼んで良いか聞くとか、そんな人も、そんな人に惚れる気も、本当によくわからない。内巻君も、勝手に好きになった二次元キャラをすぐに女狐呼ばわりとか、自分勝手にも程があるし。無理だよ。全てが無理。メインキャラ二人がまったく好きになれなかったよ。

ただ、第8話でプールに絵を描くのは凄く面白そうで良かったなと。それだけ。

総評としては中の下。自分的にはそっと忘れたい作品だった。