アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『アルノドア・ゼロ』

全EPISODE.24視聴完了。

がっつり系ロボットアニメ。映像も綺麗。話しも面白い。音楽も良かった。一気に観て正解だった。

ストーリーは1期目で、アポロ計画中に突き出地球と火星を繋ぐ古代文明の遺産が発見され、レイレガリア博士を中心とする調査団が火星に派遣され、火星で古代火星文明「アルドノア」が発見される。それにより、火星側の独占の主張と地球側の共有化の主張が対立し、火星と地球との亀裂ができた。その後、レイガリア博士は火星にヴァース定刻を建国し、皇帝となる。そして、レイガリアの息子、ギルゼリアが地球に宣戦布告をするが、月が砕ける大惨事「ヘブンンズ・フォール」が発生し、ギルゼリアは戦死し、地球と火星間で休戦協定が結ばれる。しかし、地球あヴァース帝国との戦闘を想定して人型機動兵器カタクラフトの操縦と戦闘技術訓練が義務教育化する。更にその後、物語の舞台になる2014年。火星と地球は和平交渉が進み、親善大使として火星の皇女であるアセイラム・ヴァース・アリューシアが地球に降り立つ。物語は、このアセイラム姫と、地球人でありながら火星に属し、アセイラム姫を敬愛するスレイン・トロイヤードが地球について語る所から始まった。

一方、アセイラム姫の歓迎パレードの日。日本に暮す平凡な高校生である界塚伊奈帆は放課後、パレードの手伝いをさせられる。しかし、そのパレードはテロリストの襲撃を受けアセイラム姫は生死不明になる。火星側はこれを地球による宣戦布告と判断し、地球に攻撃を始める。そこでアセイラム姫とその侍女エデルリゾを保護することになった伊奈帆は、襲い来る火星騎士たちを迎撃しつつ、彼女らとロシアにある地球連合本部を目指す。途中、アセイラムの生存を知り、戦争を止めようとするスレインや、アセイラム姫の暗殺を目論んだザーツバルム伯爵の戦争を望む策略など、色々、他にも伊奈帆の幼馴染の少女とか、軍に所属する姉とか、姫を暗殺しようとして少女とか、色々な仲間もいつつ、密かに伊奈帆とアセイラム姫が良い感じだったりとか。そんなこんもありつつ、最終的に、アセイラムがザーツバルムに撃たれ、それを目撃したスレインがザーツバルムへ発砲し、更に伊奈帆に引き金を引いて、伊奈帆とアセイラムの生死不明という結末で一旦幕閉じ。

まぁ、何一つ解決していない上に、なんかもやもやで終わったよね。で、2期目。

地球連合本部での戦闘から19ヵ月後。依然として火星と地球での戦争は続いていた。生死不明であったはずのアセイラム姫はスレインにより保護され生きていたが、生命維持装置によりいつ目覚めるかわからない状態であった。そこで、アセイラム姫の異母姉妹であるレムリナ姫を代役に立て、火星基地を扇動していた。また、ザーツバルムも命を救われており、スレインはザーツバルムの信頼を得、養子となった。が、それはザーツバルムに復讐心を持ち続けるスレインの計算であり、戦闘の混乱に乗じてザーツバルムを亡き者にし、彼の後継者として伯爵の地位に着いた。その後、アセイラム姫になりすましたレムリナ姫はスレインとの結婚と、新たな王国を築くことを宣言するが、そんな中、アセイラム姫が目覚める。

一方、地球では伊奈帆が左目にアナクラフトエンジンを埋め込み、レベルアップして復帰していた。また、戦闘中火星騎士であるクランカインを拘束した際にアセイラム姫が偽者であることを伝え、姫に忠誠を誓っていることを確認し、逃亡の手助けをする。その後、伊奈帆はアセイラムを保護するために月面基地に潜入するも、目的は果たせなかった。しかし、クランカインの手によってアセイラムは保護され、戦争を終わらせるためにアセイラム姫は彼との結婚と祖父の後を就いて帝国の女王になることを宣言する。それにより勝ち目を失ったスレインは伊奈帆との決着を付けるべく単独で出陣し、戦いの末にスレインは敗北。捕縛された。

戦後、アルドノアの力は火星と地球間で共有され、友好の証として、新しいエネルギー資源「アルドノア炉」が建造された。アセイラム姫はクランカインと共に地球を訪れ、物語の最後は姫が彼に何故空が青いのか語る所で終わった。

なんで戦争とか起きるのだろう。仲良くしたらよいのにな。でも、地球の資源とか、地球への恨みとか、色々あるよね。とか思いながら観ていた。「戦争が何故起きるかご存知ですか」とか印象的だったが、まあ、悲劇はロマンチックでドラマちっく。そして戦争は悲劇。あくまで物語り上でしかないけれど。とか。戦闘シーンで音楽かかると格好良く感じるなと相変わらず思ったり。最終的にアセイラム姫と伊奈帆はくっつくのかなと思ったのに、そんなことなかったり。レムリナ姫とスレインはとか。安易に恋愛に持っていかなかったのが良い意味ですごく印象的だった。

また、腐女子的視点で見ると、伊奈帆とスレインは相思相愛だったなとか。最後、二人の決戦とか、もうちょっときゅうってなれたね。最も、そういう視線で見ても見なくてもどっちでも良かったのだけれど、多分、もう一度見るとしたらそんな視点で見るのだろう。そして最後のアセイラム姫の「憎しみの連鎖から解放され、生きて欲しい」という言葉も二人への祝福というか、そんな感じに変換できたりとか。許されるって大切だよね。なんか。

総評としては上の中。久々に充分な満足感を覚えるアニメだった。