アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『LOST SONG』

全12話視聴完了。

幻奏叙事詩ということもあり、確かに歌は印象的で良かった。ヨーロッパの田舎風景を模したファンタジー的世界感に、傷を癒やし、水を作り出し、火を灯すなど、さまざまな奇跡を生む“歌”を歌うことができる二人の歌姫の存在。またマクロスシンフォギアのように歌で戦うのかと思って見始めたが、良い方向で裏切られた。

物語りは、豊かな村で天真爛漫に育ち、いつか王都に行き楽団に入って歌を歌う事を夢見る少女、リン。平穏な生活を送っていたリンだが、村が吟遊詩人狩りに焼かれ、家族を失い、唯一、共に生き残った発明オタクで世界一の科学者を目指している少年アルと共に王都を目指して旅に出る。一方で、華やかな王都で民衆から愛され、王子のお妃候補として何不自由ない生活をしながらも、王宮の奥で孤独な日々を過ごしていたフィーニス。彼女は歌の力がある故に戦争の道具として利用され、愛する者を殺され、全てを壊そうと「終滅の歌」を歌い、命を失ったが故に死ぬ事のない運命の輪の中で過酷な運命を過ごすこととなる。そんな彼女を助けようとするリンたちの奮闘。

印象的だったのは、第11話「無響の歌」でリンの言った「歌は必ず歌い終える」という台詞。フィーニスの「癒しの歌」から具現化して誕生した存在だったリンは自分が消える事をわかった上で言ったこの言葉。胸が締め付けられたよね。また子供にこんな過酷な運命をと思いながら視聴してはいたけれども、それでも作中、ちゃんと大人の存在がリンとアルの元にはあって、それが本当に良かった。第7話だったかな。アルがリンと離れ、ドクターの元で科学の研究を学ぶ事を選んだ時、二人と旅路を共にしていたポニーのアルへの対応。なんか、ちゃんと大人が付いていて、子供を見ていて、それが本当に嬉しかった。

まぁ、色々、良かったなとか、面白かったなとか、思う所は色々あったのだけれども、最終話ラストで「アルからの手紙」という形で流れた映像が、作中になんら不自然なこともなく繋がっており、なんだろう、全12話を通してイベント告知であったのかと唖然とさせられたよ。全て台無し感が。

youtu.be

総評としては中の中。最後の最後であれがなきゃなと。いや、なかったらそれでリンに救いはないのだろうけれども。

 

youtu.be

LOST SONG  Blu-ray BOX  ~Full Orchestra~

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歌えばそこに君がいるから アニメ盤

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