アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』

全12話視聴終了。
なろう系の異世界転生。チートではなく、不遇な中で健気謙虚誠実真面目な、可哀想可愛い。
ストーリーは、神様から与えられたスキル、星が重要とされる世界。主人公は今まで両親に愛され、平和に暮らしていた少女フェミシアこと、アイビー。5歳の時に教会で星なしと鑑定され、星なしは神から見捨てられた存在とされ、生活が一変し、不吉な子供として差別偏見迫害を受けた。村にいられず、近くの森で唯一優しくしてくれた占い師のおばあさんから様々なことを学び、彼女が8歳になる頃、占い師が死んだことによって村長に殺されそうになってしまったアイビーは、占い師の言った王都の隣のオトルワ町へ行きなさい。色々な物を見て視野を広げなさいという言葉を信じて、冒険者たちがゴミを捨てる「捨て場」で使えそうな物を拾いながら、安全のために髪を切り少年に扮し、途中、出会った不思議なスライムのソラ。凶暴な魔物であるが、助けられたことによってアイビーに懐いて友達になったアガンダラと一緒に罠を作り野ネズミを捕って下処理をして肉屋に売り小銭を稼ぎながら、冒険の旅を始めた。
途中、出会ったラトメ村自警団のオグト隊長さんや、冒険者たちとの交流。肉屋さんとのちょっとした会話も。事件に巻き込まれながらも、優しいまともな大人が出て来る度にちょっとほっとした。個人的に上位冒険者グループのリーダーボロルダやギルドマスターたちの中にいるアイビーが老人と孫みたいでちょっとほほえましくて、にも関わらず幼いアイビーがきちんと一個人として尊重されているのはとても好きだった。
最終話では、子供を誘拐する巨大組織をアイビーのたてた作戦によって崩壊させ、解決した祝いの席で、周囲の人間に星なしと打ち明けて、皆に逃げるための旅から、新しく見付けるための旅に出られると。「大丈夫」と言うアイビーに好きにならずにはいられないし、応援するしかないよ。ぼろぼろ泣いてしまった。最後まで、可哀想可愛いだった。
転生要素は、時々聞こえる謎の声と、多分、前世での記憶によって持っている冷静さと洞察力と特別でない範囲の知識。作中、自分の声との対話が多いのが作品としての特色だったのかなと思う。説明が多く、先にコミカライズを読んでいたのだけれども、だからなのか、慣れるまでしょっとした煩さを感じてしまった。
OPの膨らんでいく感じの曲調と絵がとても好きだった。わくわくさせられる。アイビーのこらからがより良いものでありますよう、そんな気持ちにさせられた。
総評として中の上。アニメも良かったけれど、早く漫画の続き出ないかな。楽しみ。

 

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