アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『キリングバイツ』

全12th Bite視聴完了。

エロと暴力。そんな単純な少年漫画的なアニメ。尤も、エロと言いつつも、わかりやすいエロ記号であるパンツとかそんな子供騙しで、メインは戦闘ではあるのだけれども。

主人公は平凡で主体性がなくて流され易い男子大学生、野本裕也。謎の女子高生ヒトミと出会い、ヒトミが獣の姿になるのを目撃する。「獣闘士(プリート)」という人間の脳と獣の牙を持った存在。ヒトミは最強の闘争本能を秘めた「蜜獾(ラーテル)」であった。獣闘士たちは日本経済を支配してきた四大財閥に抱えられ、その代理人として決闘を行い、覇権を争ってきた。そして野本はヒトミと出会ったことで、「牙闘(キリングバイツ)」に参加することとなる。

十二大戦(『十二大戦』 - アニメ視聴否忘失録)』の大会での代理戦闘と、『テラフォーマーズ(『TERRA FORMARS』 - アニメ視聴否忘失録)』的な人間が他の生き物の能力を手に入れて戦うという感じと、目新しさは何もないものの、単純だからこそ見易さがあった。わかりやすいって大切だよね。

個人的に野本の性格が、徹底的に主体性がない。だから他人を信用する。その中で自分にできることをするという成長と。それが面白かったかな。ただ、ヒトミとの日常パートなどほとんどなかったはずなのに、ラストの方に思い出を振り返っていて、行間を読めってことか。何時の間にそんな仲良くなっていたのだろうとか。そんな後出しがありつつの、最終話で殺されて本当にびっくりしたよ。尤も、第二章に続くで、本当にヒトミに殺されたのではないであろう含みはあったが。

好きだったのは、大会の優勝者がウサギの稲葉ちゃん。可愛い。漁夫の利的な。そしてそれでも大丈夫的な。それも含めて色々予想外なストーリー展開で、単純でわかりやすいにも関わらず、面白かった。

総評としては中の中。

 

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キリングバイツ1(ヒーローズコミックス)

キリングバイツ1(ヒーローズコミックス)

 

『ヒナまつり』

全12話視聴完了。

若きインテリヤクザの新田と、優雅独尊傍若無人な謎のサイキック少女ヒナ。そんな二人を中心にしたドタバタ日常コメディ。もう面白いよね。原作の漫画も面白かったけれども、アニメも良かった。安定して絵が動いて声が付く。良かった。

個人的に好きだったのは、瞳ちゃん。ヒナのクラスメイトでお守り役から、色々あってバーテンになって、一人暮らし始まって、真面目で優秀なだけで、完全なる被害者。最初はまともであったはずなのだが、段々と毒されてちょっとづつ狂っていくのが良かった。新田に続く苦労人。第10話 「川の流れのように」は一番好きな回だったなと。

また、最終回の第12話 「雪まつり」の後半。マオの中国編。無駄にアクション格好良かった。

総評としては中の上。普通に何も考えず観られて、面白かった。

 

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)

 

『サクラダリセット』

全24話視聴完了。

作られた透明感と優しさ。青春群像劇なのか。青春という傲慢さが溢れて、嗚呼、なんだろう。確かに若さ故の暴走とか一途さとか。尤も、物語の主軸はSFで、特殊能力とタイムトラベルとなのだけれども。

物語りの大半は会話で進む。住人の半数が特殊な能力を持つ街、咲良田。「管理局」の元でそれを了解して暮らす住人達。主人公の少年、浅井ケイは「記憶保持」の能力を持つ。そんな彼が「リセット」という最大世界を3日分巻き戻るが、自身の記憶すら失ってしまうという能力を持つ少女、春埼美空と出会って。更に、そんな二人を引き合わせた相麻菫の存在。管理局の「奉仕クラブ」に、「マクガフィン」とう能力を統べると言われている物を巡る事件に、「切なくも優しい、時を駆けめぐる奇跡の物語。」 

結構、難しい内容ではあるなと思う。個人的に特殊能力だとかタイムトラベルだとかが苦手で、本が出た段階ですぐに購入していたにも関わらず、頭の悪い自分には、結局、最後まで読み進められなかったという。だが、アニメになって随分と見易くはなってはいたなと。基本が会話で進むため、内容がぎゅっと詰め込まれている印象があり、一気に24話見進めると完全に私にはキャパオーバーで、だからといってちょっとづつ見進めると内容を忘れてしまうという。結果、8本ずつ3日に分けて視聴した。面白いのよ。面白いのだけれど、おなかいっぱいになりがちというか。

主人公の少年、浅井ケイ君。一見、優しそうで賢いのに、ナルシズムと自己中心的な塊で、嗚呼、これは魅力的だよねとか。ヒロインの美空ちゃんは現実味のない不思議ちゃんで、それが次第に普通の少女になりつつあって、これは好きな人は好きそうな理想の少女だよねとか。その対極にいるもう一人の相麻菫は、嗚呼、なんだろう。賢い分、不幸ではあるなと思う。どちらにしろ、どちらも浅井ケイ君の被害者なのでわとか、最終回のキャットファイトを見ながら、なんだか、世界が、救いが、そんな事を言いつつも、この傲慢な男の一人芝居を見せられていたのでわと思ったり。そしてそんな傲慢な男はそんな自分の行動に幸せを見出して、疑問を抱かない女を選ぶと。いっそ清々しかった。中途半端なハーレム物よか、良かったなとは思う。繰り返し書くが、ケイ君、魅力的だったからね。

キャッチコピーなのか、何なのか。優しい物語と書かれているのだが、全然、優しくないよ。寧ろかなり酷いよ。

総評として上の下。

 

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いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

 

「活撃 刀剣乱舞」

全13話視聴完了。

これはファン向けなのだろうか。自分自身、そんなファンとかキャラに思い入れがあるわではないので、良くわからないが。

刀剣育成シミュレーションゲーム原作のアニメで、『刀剣乱舞-花丸-』がほんわり日常物であったのとは対極に、シリアスな本格剣戟アクションとのこと。

印象としては、お金も時間もかけて作ったのだろうな。そんな雰囲気だった。ただ、なんだろう。素直に面白いとか格好良いに直結しない感じ。アクションも、確かに良いし、綺麗に動くのだけれども、キャラを魅せるための止めや、引きなどを多様しているためか、最終回の戦闘に至ってはKalafinaの曲を使っているのでそりゃぁ格好良いよとなるはずが、勢いが足りず、不完全燃焼的な感じが拭い去れなかった。

ストーリーとしても、刀に宿る九十九神たちが嘗ての主の元を離れ、新しい主の元で、正しい歴史を守る。和泉守兼定陸奥守吉行・堀川国広・薬研藤四郎・蜻蛉切鶴丸国永の六振りを中心に始まり、後半は山姥切国広・三日月宗近・骨喰藤四郎・大典太光世・髭切・膝丸ら第一部隊のエピソードも展開されるのだが。正しい歴史を守るということと、嘗ての主の運命をと、そんな葛藤を見せられる。しかし、なんだろう。キャラクターに色々背負わせ過ぎというか、ゲームでは描かれなかったキャラクターの想いを描いているのだろうが、いまいち思いっきりが足りないというか、中途半端な印象を受けた。始まる前は何本折れるのだろうと、戦々恐々とした子らを見て、嗚呼、結構シビアに話しが進むのだろうなと思ったものだが、いざ、蓋を開けてみたら、キャラクターを掘り下げつつの単なるプロモーションビデオ的な。

物語としてもアクションとしても、キャラを魅せようとするあまり中途半端な。そんな印象を受けた。あくまで個人的な感想ではあるけれど。それと、やっぱりキャラクターが多いためか、置いてけぼりは食らったよ。誰がどんな歴史上の人物の物で、どんな謂れがあるかとか、知っていたらもう少し楽しめたのかもしれないけれど、そもそも日本史も苦手だしなぁとか。

総評としては下の上。音楽は良かった。

 

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活撃 刀剣乱舞 音楽集

活撃 刀剣乱舞 音楽集

 

『恋は雨上がりのように』

全12話視聴完了。

良くできているのと、好みの作品かどうかは違う。多分、自分はこういう叙情的純愛物語に向いていないのだと思う。

元陸上部のエースで怪我で走ることを辞めてしまった、感情表現が下手な黒髪ロングのクールビューティー女子高生、橘あきら17歳。ファミレス店長をするバツイチ子持ちの冴えない中年男、近藤正己45歳。バイトと店長。密かに胸に抱えた恋心。

17歳と45歳は犯罪です。それが個人的第一印象。バイト先の店長と女子高生とか、なんか、最低な気しかしない。そんな偏見で見始めた。のだが、まぁ、純愛を唄っているだけあり、特にこの二人の恋に進展はしなかった。進展しなければ不純でも何でもない。いや、純愛か不純かは個人の最良にかなり任されているとは思うのだけれども、それでも子供と大人という線引きはある程度必要であると思う。それを同等の視点で恋愛と言い切ってしまう物語りに関して、個人的に大人である方の大人になれない感じにどうしてももやもやを感じてしまう。同じ年齢差でも、28歳と56歳であったならここまで嫌悪感を感じないのだろうけれども。何だろう。好みの問題。

確かに不器用ながらも店長は大人として女子高生に接していたと思う。だが、安易に家に入れたり、送ったり、デートしたり。友達と言ってみたり。かなりぎりぎりではなかったのではなかろうか。そうしないと物語りは動かないので仕方ないのかもしれないが。本作は何が書きたかったのだろう。何処目線だったのだろう。冴えない中年男に夢を与えたのだろうか。ビュアなおじさん。そんな物に夢を持ち過ぎなのではなかろうかと。そもそも、純文学を愛し、小説を書くという設定が、個人的に無理。美化し過ぎているように思えるのは、多分、私自身の問題ではあるのだけれども、本当に受け入れがたかった。

また、女子高生の若さ故の真っ直ぐな行為というなの残酷さというか。そういう考えなしの突っ走った行為が、どうしても好きになれなかった。それは橘あきらもだし、その友人の喜屋武はるかもだし。他人の気持ちを考えることなく、己の感情で突っ走る感じが凄く苦手。それは最後まで本当に理解できなかった。

尤も、本作は本当に恋愛物語りだったのだろうか。手を繋ぐも、キスもなく。ただ其々の感情に折り合いを付けるという。確かに、はっとしたりきゅんとしたりする場面はあった。だけれども、本当に物事の美しい場面だけを切り貼りしただけの薄っぺらい印象で終ってしまって。バイト先のキッチン担当のチャラい印象の大学生加瀬の存在も、あきらの恋を邪魔するかのように現れ、脅すような発言で物語りに関わってくるのかなと思わせておいて、結局は特に何もなかったり。単純に、あきらは思春期の多感な時期に良い大人に出会えて、これからの人生の糧の一つになったね。それにちょっと恋心があったのかもしれない。それだけだったように思えてならない。

と、まぁ、取り留めなく色々と不満を書いてしまったが、客観的に見ると、美しくてまとまった良い作品であったとは思う。ただ、本当に自分がこの作品に向いていない。それだけだった。

総評としては中の中。

 

『UQ HOLDER! 〜魔法先生ネギま!2〜』

全STORY12+振り返り上映視聴完了。

えー『ネギま!』とか凄く懐かしい。OPの「ハッピー☆マテリアル」は個人的に学生時代に思い出深い曲だから、再びこんなに聞くとは思わなかったよ。

ただ、内容に関しての記憶はほぼなく、なんかネギ先生ツインテ少女とハーレム位の漠然とした記憶のみで『魔法先生ネギま!2』ってまたネギ先生のゆるっとしたハーレムでもやるのかなと思って視聴を開始したから、第1話「美女と少年」でいきなりの体を切り刻んでのグロシーンで、あれ? ネギま!ってこんなんだったっけ?? と物凄く途惑ってしまった。そして、この黒髪少年、近衛刀太は何者なのだろう。ネギ先生とどう関わって来るのだろうと、興味が沸いた。

内容としては、『魔法先生ネギま!』の未来を舞台にした続編。平穏で退屈な田舎に暮らしながらも、都に行き一旗上げることを夢見る近衛刀太。そのために育ての親である魔法の使い手である雪姫に挑戦しつつも、仲良く暮らしていた。が、ある日、賞金首であった雪姫を狙う賞金稼ぎによってそんな日常は崩れ去ってしまう。不死の吸血鬼であった雪姫。不死の吸血鬼になった近衛刀太。更に剣士で性別的には中性な時坂九郎丸が加わる。そして、不死者としての力を何かの役に立てたいと考えた近衛刀太は雪姫がかつて作った組織「UQ HOLDER」に行く事となる。そして、近衛刀太はネギ先生の孫であり、雪姫とネギ先生の関係。ネギ先生のクローンであったり。ネギ先生がその身に封じたはずの始まりの魔法使いと戦ったり。最終話では元3-Aメンバー全員大集合したり。

個人的にラスト近衛刀太が雪姫に告白するシーンは凄く好きだった。稀に見る直球勝負のやるときはやる男。良いね。

でも、まぁ、全体を通して、懐かしい内輪ウケって感じで、最後の振り返り上映の赤松先生と声優さんのトーク含めて、嗚呼、この空気感と。多分、ファンだったらとても楽しめたのだろうな。自分はそこまでではなかったから、懐かしい一言に尽きてしまうのだけれども。そう言えばCMの『みなみけ』や『ながされて藍蘭島』などもこんな作品あったなぁと。昔のアニメを振り返ることなど滅多にないから、なんだか嬉しくなったよ。

総評としては中の中。回顧録という感じかな。

 

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ハッピー☆マテリアル

ハッピー☆マテリアル

 

 

『マクロスΔ』

全Mission26視聴完了。

なんか、久々に酷い物を見たよと言ってしまえる。マクロスだから歌は良かったよ。マクロスシリーズだからね。歌と戦闘シーンの組み合わせも、格好良いさ。でもって第1話はワルキューレのライブに合わせて踊って戦うヴァルキリーとか、期待が大きかったさ。面白そう。格好良い。そこが最高潮だったね。

なんか、色々と思うところがあり過ぎて、あまり何も語れない。関係性ばかり先に出た、世界感の薄っぺらさとか。ご都合主義的展開は、まぁ、仕方ないとしても。突っ込み所が多過ぎて、本当に無理だった。曲は、本当に良かったのだけれどもね。

総評としては下の中。マクロスの何が好きだったのかすらわからなくなってしまった。

 

youtu.be

Walkure Attack!(通常盤)

Walkure Attack!(通常盤)