アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『スナックバス江』

全13話視聴終了。
レトロな絵柄に動かない舞台に、こんな夢中になるとは思わなかった。今まで見たどんな癒し系アニメより癒し系アニメだった。何と言うか、もうあのお店の背景を見るとほっとするというか、実家より落ち着くと言うか。
北海道のスナック「バズ江」を舞台に、バス江ママとチーママの明美さんと中心に愉快な常連客や一見さんたちのほのぼのとしたやり取りを描いた作品。
こんなスナックが自分の生活にあったら、と。どうでもよいどうしようもない会話を気兼ねなくするひと時の癒し的な。滅茶苦茶癒された。通いたい。いや、多分、自分の家の近所にもこんな風なお店はあるのかもしれないけれども、あんな風なコミュニティーに入れる程のコミュ力と言うかメンタリティがないし、こうしてアニメで通った気にさせて貰えた12話、本当に楽しかった。最終話付近はあと何回しかバス江に行けないだなんてと。最終話は転勤で通えなくなる最後の挨拶的な心持で、だからいつもと変わらず普通に終わってしまってほっとしてちょっと帰り道に泣いた。
明美さんは私の心のアイドルで、サザエさんで言う所の浮江さん的な存在だった。勇者も魔王も普通に受け入れて、更に突っ込みすら通常営業な彼女の懐の深さ、尊敬しかないよ。そして、明美さんの作るキャベツ焼き、良かった。あれはお好み焼きでなくて一銭焼きとか、洋食と言うやつだけど、間違いなく美味しいよねと。料理する明美さん、好き。食べていないけれど、美味しかったなと。架空の想い出すら捻出できてしまう。

常連客も、最初はきもいしかなかったちょっと浮いたおっぱいの森田も愛嬌があるなと思い始めていたし、うざさしかなかったはずの風間は純粋で可愛いムードメーカーで、タツ兄はもう名前通り頼りがいのある兄貴だし、山田は真面目は1人いると安心できるような存在で、もう、良い人たちばかりで。勿論、後ろに控えたママの安心感あっての、最高なお店だった。
本当に毎週通うお店がなくなってしまって、寂しかしかないわ。楽しい時間をありがとう。30分もなにやるのと思ってごめん。毎回、あっという間だった。漫画買おうかな。
総評としては上の下。続編希望。

 

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