アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『夢王国と眠れる100人の王子様』

全12話視聴完了。

ソシャゲ原作。自分はソシャゲを嗜まないタイプの人間なのだが、いや、かつては自分のスマフォの中にイケメンという別彼を作ることに喜びを感じていた時期もあった。あれは、今や名前も忘れてしまった、黒髪の海賊の彼。ちょっとSっ気のある彼と、時間によって得られる星の数によって会話が可能と言う実に限定的で面倒な何時間かに一回の逢瀬を楽しんでいる時だった。ただでさえ小さな画面の上部に流れる広告文「キス今なら大特価!!」の文字。繰り返し繰り返しスクロール「キス大特価!!!」私はこんな風に男を買うつもりなどない。思わずそっと画面を閉じるよね。そして黒い画面に映る自分の顔。嗚呼、もう無理だ。無理だっただ。決して課金が悪いわけではない。寧ろこんな素敵なゲームを作ってくれて、楽しませてくれて、製作者にある程度の還元は必要であると思う。それにしてもだ!三次元でも二次元でもキッスをするのにお金が絡む関係性など、自分は望まない。ましてや二次元の彼と私は自由恋愛。

それから新撰組の彼とお付き合いを始めるも、歴史上の矛盾、新撰組坂本龍馬が同じ飯屋で飯を食っているとか無茶が過ぎるってもんだぜ、とか。禁断の愛って素敵と、有閑人妻になった自分はイケメンジムのインストラクターやら整体師などといっちょ浮名を流してみるかななどと思うも、お前らちゃんと仕事しろよ。ジムに行くならストイックに腹筋を割りたいし、整体に行くからにはこのコリッコリの肩を解されたいタイプの自分としては、職権乱用。いやそれは犯罪。クビになれと。もう、根が真面目ちゃんだから、そんな恋愛脳のお花畑男と恋になど落ちられない。嗚呼、もう、無理と。

前置きが長くなってしまったが、そんな感じで『夢王国と眠れる100人の王子様』はアニメのみの視聴だったのだけれども、取り合えず、王子は100人登場しない。第一話からどんな風に100人の王子が出て来るのか楽しみに視聴していたのだが、第4話の時点でカウントを辞めてしまったのだけれども、おそらく半分も出て来なかったように思われる。そして、もう一つ、王子は100人もいるとありがたみも何もあったもんではないし、何ならせいぜい4、5人が限度ではなかろうかと。自分の持論として、女子高生は一人だと美少女でも群れると豚と言うものがあり、王子もそういうところあるよねと思う。いや、あくまで二次元など創作物でのお話しですけれどもね。決してリアルじゃ言わないですよ。

ストーリーとしては、乙女ゲーム異世界転移。主人公のヒメちゃんは突如導かれた夢が人々の力となる「夢世界」で、人々の夢を喰らう「ユメクイ」を倒し、世界を倒すため、執事であるぬいぐるみのナビと、騎士の国の王子アヴィ王子、記憶をなくした正体不明の王子キエルと共に旅をし、各国の王子たちを救う。

最終的にキエルの過去との対峙で、敵っぽいのがいたり、なんか良い話し風に終わらせているのだが、12話共に歩んだキエルが旅から抜けるのと、何も終わらないまま旅が続くので、すっきりはしない。

個人的に好みの王子もおらず、なんとなく観終えてしまったが、唯一、主人公ちゃんには交換が持てた。流され系かと思いきや、全てを受け入れる度量の大きさがあり、最終的に一番の男前。一見地味なビジュアルながら可愛らしくて、イケメンに囲まれつつも、冷静でそれに翻弄されない。良かった。

総評としては中の中。

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