アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』※ドラマ

全12話視聴完了。

ツイッターの漫画で読み始めて、単行本も読んでいたので、個人的初の実写BLはどうかしらと不安だったけれども、想定外に良かった。

「爽やかイケメンから、30歳拗らせ童貞への好意丸見えの純愛BL!」「純度100%のラブコメディ!」というキャッチコピーで、略称は「チェリまほ」。

ストーリーは、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」という都市伝説は現実だった。冴えないサラリーマン安達は触れた人の心が読める魔法を手に入る。そして、同期の営業部エースで社内随一のイケメンである黒沢が自分のことを好きだということを知ってしまう。予想外の同性からの溢れ出る恋心。それは戸惑いから、いつしか好意に変わっていく。それと、物書きである主人公親友でやはり拗らせ童貞の柘植と、彼の部屋に宅配荷物を届ける金髪青年綿矢とのスピンオフ。

胸キュンというよりも、黒沢が、なんか、黒沢が面白かった。まず、OPから面白い。男一人暮らしてあの部屋。実家が不動産を持っているか、学生時代に株に手を出して成功したかの2択じゃないかと。理想パジャマなどの拗らせは置いておいて、朝からフレバーウォーターを淹れるとか。何なのか。あのお弁当箱の形。素敵とか胸キュンなどよりも、突っ込みが止まらない。そしてあのMr.ポジティブ。第11話の安達の畳みかけるような、個人的にあういう演出大好きな、告白に対し、魔法に感謝。でも魔法は関係ない。とか、確かに黒沢にとって魔法はタナボタだったよ。魔法のおかげで安達は黒沢の気持ちに気付いて好意を寄せるようになってお付き合いは始まったのだけれども、もう、心が読まれても大丈夫とか言うバケモノだよ。心の中でポエムってたのにも関わらずですよ。あれは人生楽勝だったが故のポジティブだからなのか。怖。朝からフレバーウォーター淹れる男は違うね。凄いよ。更に、最終回で跪いてお揃いの万年筆かボールペンだかを贈るとか。あんな赤くて目立つの、指輪より怖いよ。お揃いで会社で使うのでしょう。仲良しでも、あんな高級そうなお揃い、同僚とかが気付いても突っ込むに突っ込めないだろう。パイセン、あって気不味くなるよ。そして当て馬後輩六角君と藤崎さん、花火、東京のビルの屋上であれは怒られますよ。六角君のファッションもだけど、ちょっとスルーするには厳しいですよと。

このドラマ、衣装が可愛かった。ストーリーラインは王道で、トレンディドラマ調なのに、衣装などでちょいちょい外して来るのがとても良かった。安達のもこもこパーカーとか、30男の可愛いをそんな見せ方して来るだなんてとか。でもラストはちゃんとリーマンBLらしく、きちんとスーツでちゅーで閉めたのはわかってらっしゃると、思わず頷いてしまった。良かった。本当に良かった。

ただ、最後まで引っかかっているのは、童貞って、安達は一生童貞であると思っていたのだけれども、それで大丈夫なのか。リバありなのかとか、童貞判定ガバなのかとか。まぁ、お友達の所も気になるけれども、その辺、ちょっと気になって仕方がない。

漫画の新刊、まだ買えていないのだけれども、楽しみ。ヘリデートがドラマになくてちょっとがっかりもした。が、あれはない。びっくりしたよ。そして寧ろそういうのがこの作品の見所。

それと、EDの懐かしい夜景とあの音楽が印象的。

久々に滅茶苦茶笑った。面白かった。良かった。

最近、3次元に抵抗がなくなって来た気がする。そして、役者さんの演技が凄いな思う。キャラがちゃんと3次元に落とし込まれていて、嗚呼、実写面白いなと思った。