アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『魔導具師ダリヤはうつむかない』

全12話視聴終了。
なろう系。異世界転生。中世ヨーロッパ風世界観の貴族社会と魔法と悪役令嬢ではない婚約破棄で、日常系。自立した女性像。若干のときめき要素。
コミカライズを先に読んでとても面白いなと思っていたものが忠実にわかりやすくアニメ化され、それによっての可もなく不可もなく。
ストーリーは、過労死し転生したのは魔法の世界。魔道具氏の父カルロの元に生まれ、自身も父のような魔道具師を目指すダリア・ロセッティ。現代社会の便利道具を魔道具師で再現しようとするダリアの独自目線で開発される魔道具はその転生先の世界でも重宝されることとなる。しかし、父の突然の死に、自分の亡き先を案じた父によって結ばれた商会の人間で兄弟子トビアスとの婚約破棄。予期せぬ麩婚から、ダリアは周囲の協力の元、自分の商会を立ち上げることとなる。そして、それと同時期に素材採取の森で知り合った王国騎士団魔物討伐部隊に所属するイケメン騎士のヴァルフレード・スカルファロット。次第に軌道に乗って行く商会に、ヴァルフレードと育まれる身分違いの友情。ダリアの成長と成功、ヴァルフレードとの親交の物語り。
全体的に丁寧に描かれた世界観とキャラクターは見ていて気持ちが良いな、そんな作品。個人的に先にコミカライズを何度も読み返していたので、頭の中にあったヴァルフレードのキャラクターがアニメだと若干幼く描かれていて違和感があったのは自分の解釈の問題かなと。また、ダリアの自立心と常識的な面を描くために、この作品の唯一の愚かな役として描かれたトビアスだけが少しだけ浮いて感じた。他がね、皆、きちんとしているとね。自身の行動とは別にちょっと哀れに感じるよねと。
個人的に好きな場面はダリアとヴァルフォードの贈り物のやりとり。身分が違う故に互いの折り合い所を見付けるバランス感覚が見ていてすっきりしてよかった。また、2人でお酒を酌み交わして美味しい物を食べるのはもう個人的に好き。異世界の素朴な感じとダリアの現代社会の記憶で再現されたお料理がとても良かった。
まだ物語は続くので、第2期も漫画の新刊も楽しみ。
総評として中の中。

 

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