アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『僕らの雨いろプロトコル』

全12話視聴終了。細々と詰めが甘いような気がして楽しめなかった。
主人公は高校2年生の時野谷瞬。彼は事故に寄って父を亡くし、怪我で歩けなくなった妹の美桜と、生活を支えるために多忙な母親の3人暮らし。将来的に安定した生活の為受験勉強と、妹の介護と、幼馴染の望の父が経営するスポーツカフェ「FOX ONE」でのアルバイトに明け暮れる日々を送っていた。ある日、お店に多額の借金があり、店が持っていたプロチームも解散という危機的状況に遭遇する。そして幼馴染とお店を救うため、新たなチームメンバーを募集し、大会で賞金獲得を目指すことに協力することとなる。しかし、瞬は父と妹の事故が自分がゲームイベントに参加するため、代って貰ったボランティア活動に参加する途中に起きたため、自分に責任があると思い、再びゲームをすることに後ろめたい気持ちを抱えていた。
過去のゲーム仲間で、実はアイドルで同じチームメンバーとなった三枝悠宇に、世話焼きな幼馴染の望との三角関係。そして、あまり描かれていなかったが、瞬の幼馴染で同級生の暁斗と、年上眼鏡のぽっちゃりお兄さん流星は、この2人、滅茶苦茶良い人過ぎないかと。特に流星さんなんて知り合ってまだ間もないだろうに。というか、彼は賞金を美桜ちゃんにって何で生計をたてているのだろう。謎人物だった。それと監督になったギャルの星詩流とその友人の恵美子はキャラデザ可愛かった。推しが実は結婚していて子供もいてがあっさり発覚する場面好きだったな。もうちょっとこの2人掘り下げて欲しかった。色々なことが中途半端な気がして、にも関わらず主人公に色々背負わせ過ぎてしんどさだけがいっぱいいっぱいだった。これが青春群像劇だとしたら、嫌過ぎる。そして、eスポーツを題材にしているのだけれども、それがeスポーツである必要性があるようにも思えなくて、どうなのだろうと。eスポーツが単にゲームで遊んでいるのではという偏見のみが必要だったのかな。サッカーや野球などのスポーツも遊びとプロを目指す境って曖昧で、プロがあるって周知されているか否かくらいなのか。そもそもeスポーツの収益方法ってプロの賞金もあるけれども、それ以上に配信などで得ているのかと思っていたけれど、彼ら、そういうのやっている風でもないし。よくわからないなと思った。新しいジャンルがやりたかっただけなのかな。アイドルも、アイドル1人入れておこうかなみたいな。
寧ろこれはヤングケアラーを題材にしているのでわないかと思いながら主人公を見ていた。お母さん忙しいのはわかるが、自宅療養の引きこもりの妹ちゃん、もっと行政の支援とかないのかなと。学校はとか。謎が多かった。主人公が原因で介護が必要になった妹という枠が必要で作られた設定でしかなく、爪が甘くてそういう所がリアリティのなさを増してしまっているなと。
最後、試合勝ってで今まで歩けなかった妹ちゃんが歩くとか、そんなご都合主義とかないなどう。あと最後の最後で試合に精神論、感情移入が上手くいっていれば感動のシーンかもしれないがそれもなく。その前の第9話、喧嘩するシーンが絵があまりに崩れていて、そこで上手く乗れたら最後まで面白かったのかなと。いや、雨の中家を飛び出した主人公、それを追って外に出てアパートの階段から落ちた妹ちゃん。帰宅し発見する主人公。そこでなんで2人でシャワーなのか。病院行こうよ。もうそれで完全に冷めてしまっていたなと。
アイドルちゃんが顔を晒すのも意味がわからない。でも最近の風潮ってeスポーツのプロに慣れそうなくらいゲーム上手って売りにならないのかな。イメージ違うっていっても、問題なのって暴言くらいで、そもそも暴言ってゲームどうのとかそれとは別の問題な気もする。そりゃマネージャーも何で相談してくれなかったのとか言っちゃうよ。というか、あの程度の返送でバレないほうがおかしいよ、髪色にブルーのマネキュアに。まぁ、一番は事務所との契約書の問題が気になる所。最後、チームごと事務所所属で丸っと収めるの、治まっているのか。ハッピーエンドがわからない。
最近、埼玉県川越市を舞台にしている作品多いよね。ちょっと第1話から突っ込み所と作画崩壊と強引なストーリー展開にここ一番のあれな作品過ぎて途中で視聴を辞めてしまった『川越ボーイズ・シング』もあったし。アニメ推しているのかな。
総評として中の下。

 

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『HIGH CARD』

全12話視聴終了。シーズン1。
雰囲気格好良い、そんな印象。あと、黄色は色として強いなと。
舞台は、イギリス風な架空の国、フォーランド王国。そこにはエクスプレイングカードが52枚存在し、そのカードを所有するとカードに応じた特殊能力を持つことができる。
主人公は資金難で閉鎖の危機迫る孤児院出身の、決してお行儀のよいとは言えないストリートに生きる少年、フィン。偶然カードを手にした彼は、孤児院を救うため、一攫千金を狙ってカジノに行くが、そこでトラブルに巻き込まれることとなる。そして、国王が老舗自動車メーカー、ピノクル社を隠れ蓑に運営しているスパイ組織セオドールに所属することとなる。そこで仲間と共にカード回収の任務を行うこととなる。
52枚が多いのか少ないのか。
ヤンチャなフィンの急激な環境の変化。「必要なのはマナーと気品、そして命を張れる覚悟。それだけです」とお目付け役の事務職員な老紳士バーナードさんが保護者的に存在する安心感と掛け合いが良かった。
壮大な話しかと思って見始めたが、個人の問題が中心に物語りが進むので、国家は結局人でできているのだなと漠然と思った。

第4話の唯一の女性メンバー、ヴェンディの話しが一番わかりやすく印象的だった。一生懸命で、吞み過ぎて潰れて、可愛い反面、なのにカードの力を使って急に刀を抜くと豹変して強いの良い。戦闘恰好良かった。温和な褐色紳士の青年、ヴィジャイとの同僚的距離感も好き。

教育係で相棒な女たらしの世渡り上手なクリスの背負っている物や、カードに纏わる物や、主人公の過去や、あれやこれや。第8話後半の孤児院襲撃と火事からの急にヘビーな畳みかけ。
最弱のスペードの2。ただ真っ直ぐに弾を飛ばすだけ。そんな主人公の能力、もう真っ直ぐというの最高だなと。なんというか、第7話のクリスと手をずっと繋いでいる辺りから、最終話の一発の弾までが、嗚呼、これは自分は上手くはまれていないがBがL展開としてはありうるのだよなと、まぁ、単にバディ物なんだけれども。
主人公がちょいちょい恰好良くはあったけれど、個人的にはバーナードさんが最初から最後まで最高にイケメンだった。作中、彼を超える者はいないなと。
今、丁度シーズン2が放送されているのだけれど、色々な兼ね合いで録画できなかったので、気が向いたら配信観るかなと、そんな感じ。
総評として中の中。

 

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HIGH CARD Vol.1 [Blu-ray]

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『SPY×FAMILY』

MISSION:26~MISSION:37視聴終了。シーズン2かな。前回第2期かと思ったら、第1期が全25話だったのかと。

『SPY×FAMILY』 - アニメの感想。

『SPY×FAMILY』 - アニメの感想。

相変わらずの安定して間違いなく面白いし、可愛い。人気作の理由がわかる作品。設定自体は結構重たいにも関わらず、コミカルで省エネで見られる。

個人的に絵柄も設定も好みでないのだが、にも関わらず面白く見られるし、アーニャはとても可愛いし、ヨルさん好きとなるし、ロイドさんは一生懸命で応援したくなる。もふもふ犬のボンド。特に、最終話のボンドとロイドさんのお散歩冒険はもう微笑ましくてにこにこしてしまった。
今期はバケーションで、任務で豪華客船に乗ることになったヨルさんと、福引で当てて旅行で同じ船に乗ることになったロイドとアーニャ。ちょっと変わった家族旅行。そして戦闘。ヨルさん滅茶苦茶格好良かった。思わず画面に釘付けになるね。今期は戦闘がとても良かった。
アーニャの可愛さは勿論なのだけれども、個人的にヨルさんが好き過ぎて、嗚呼、もう血がどうのではなく、人間的に最高の母親だなと。あの一生懸命にも関わらず、常に心に余裕がある感じが理想的過ぎる。可愛くて強くて格好良い。好き。こんなん好きにならずにいられないよ。
映画どうだったのだろう。もう配信になったのかな。そのうち観たい。
総評として上の中。

 

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『神様になった日』

全12話視聴終了。
あの『Angel Beats!』『Charlotte』とスタッフとか同じ3作品目と。

 ボーイミーツガール。現代社会の高校生を描きながらも、ちょっと不思議な要素を入れつつ、没個性といいながらも自己が確立した没個性が個性の主人公が、破天荒気味なヒロインに振り回されつつも恋愛感情を覚える。そして登場する研究施設とか、病院とか、謎の政府機関の絡んだ白い建物。最終的にハッピーエンドと呼んで良いのか戸惑う一部にハッピーエンド。無茶苦茶なのに、なんだかちょっと泣ける。
もうこの『CLANNAD』の時から一貫した様式美とでも言うのだろうか。なんだこれと思いながら結局その世界観に惹かれて泣いている自分に自己嫌悪があるのはなんだろう。上手くこの作品の魅力と自分の感情をまだ整理できていないので、気持ち悪さだけが残る。
ストーリーは、目標もないまま高校最後の受験を控えた主人公の少年、成神陽太の前に突如現れた、神を自称するシスター姿の少女、ひな。彼女は「30日後にこの世界は終わる」と未来予知をし、どうせ終わるなら勉強など意味がない。ひなの未来予知的不思議な能力と天真爛漫で子供のようなひなとの生活。何故かすんなりひなとの同居を受け入れる両親。初恋の幼馴染み、更に幼馴染と父との関係改善。ラーメン屋を立て直したり、麻雀大会に出て無茶苦茶したり。妹の自主製作映画を皆で撮ったり。気が付いたらひなと陽太は人に囲まれ、2人の間にも新たな感情が生まれ、この楽しい夏が続くと思っていた。しかし、世界は確実に終わりに向かっており、その終わりとは、世界ではなく、ひなの世界の終わりだった。謎の天才ハッカー少年、鈴木央人の存在。彼によって暴かれたひなの秘密。一見健康そうなひなは祖父の開発したチップ型量子コンピューターを脳に埋め込むことによるもので、実は脳委縮と神経原性筋萎縮が起こる先天性の病気により、ほぼ寝たきりの幼い子供のような姿が本来のひなであった。それが謎の偉い人たちに見付かり、ひなは拉致され、強制的にチップを除去され、施設で介護される生活を送っていた。それを連れ戻そうとする成神 陽太。意思の疎通の難しいひなにとっての幸せとは。最終的に愛があれば、みたいな。
テンション高めの楽しい場面から落ちるのはきついよ。そして最後の方はあんな状態のひなちゃんを連れ帰って、生活大丈夫なのか、大変だよ。家族の負担もあるよ。陽太君だけの問題じゃないよ。陽太君、まだ学生だよ。行政の支援はちゃんと受けられるのかな。ひなちゃんの病気は遺伝するのかな。愛だけではやっていけるというのは理想論で、それを堂々と描けるのは物語の特権ではあるのだけれども、それでもそんなことばかり気になって仕方がなかった。それでも第9話の「判決」と急に上が動き出してひなちゃんが連れ去られるシーンと、最終話で皆で映画を見るシーンは結構ボロボロ泣いてしまった。
好きだったのは第4話の、美人弁護士、天願賀子主催の麻雀大会でルールをろくに知らないまま参加した陽太が無茶苦茶なひなのアドバイスで無茶苦茶なゲームをするのは笑ってしまった。
世界の終わりという物は命の数だけあるというのは、中学の社会の先生が言っていたなと、ふと、思い出した。あと、こう言うの今は大変よろしくないのかもしれないけれど、やっぱり白痴に一定需要あるよね。
総評は中の上。

 

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『盾の勇者の成り上がり』Season3

全12話視聴終了。
異世界転移第3期。あの荒んで復讐を生き甲斐に強くなった主人公はもういなかった。寧ろこの作品で唯一の健全でまともな勇者となっていた。

今期ではもうすぐ復活するであろう鳳凰との戦いに備え、他の勇者にその修行法を教え、協力しなければならないという。そのために前シリーズの霊亀騒動でボロボロになり、元王女のマインの甘い言葉に乗せられ騙された彼らの説得と厚生が今回の話しのメインだったのかな。そしてその間に盾の勇者の結果的慈善活動と、増える仲間。
マイン王女、通名がビッチって言葉悪いのを当たり前に受け入れられていて、悪女でもなかなかこんな自然に堂々とビッチって呼ばれることなくないかと。それと、盾の勇者がハーレム作っているって、作中でもやっぱり周りにそう思われているのねというのは、ちょっとびっくりしてふふっとなった。そりゃそうだよねと。
廃人になった他の勇者たち。結構あまりにあまりで、騙されていたからといって、謝ったとしても、お前らのやったことはチャラにはならないし、「ごめんなさい」で許されることなどないのだよ。なんでそのあと普通に生活できているというか、普通に会話できているのか、もう面の皮が厚過ぎないかと。そもそも、盾の勇者を惹きたてるために必要以上に愚かに描かれている感も否めないが。
印象的だったのは、槍の勇者。マイン王女に騙されてすべてを失った彼の目に飛び込んで来たのは、酒場のテーブルでアイドルのように踊るフィーロちゃん。何故そこで何でそんな歌を不自然過ぎるよ。びっくりだよ。意味がわからないよ。そりゃそうやってアイドルや二次元に救われる気持ちはわかるが、それでもあの展開は強引過ぎるだろうと。「おとーさん」と盾の勇者を呼ぶの、笑いにもならないので、どう捉えたら良いのかわからなかった。

個人的に奴隷商が意外と愛嬌のあるキャラクターで見る度にちょっと良いなと思うようになってきた。
今回、完全に鳳凰の復活準備だったのかなと思って見ていたのだけれど、最終話で急にラフタリアの出生のあれやこれやのトラブル対応で終わって、ここでそんな入れてくるのかと衝撃的だった。そしてラフタリアの巫女服は世界観的にやっぱり強引で、この作品はご都合主義感が強いなと改めて思った。
総評として中の中。Season4制作決定とのことなので、また静かに待とうと思う。

 

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『アンデッドガール・マーダーファルス』

全13話視聴終了。
そりゃ13話じゃ終わらないよね。もう冒頭からそんな感じで、大きな問題解決の過程をオムニパス形式に近しい感じで小さな問題を解決してく過程を楽しむ感じだった。
ビジュアルが兎に角好みな上に絵が綺麗でアクションが格好良かった。黒髪ぱっつんロン毛美女に、猫背の隈の酷い口達者な一見駄目そうな男って良いよね。そしてちょっと不思議な異形の者。終始画面が薄暗い。でも重たくならずに軽くわかりやすく物語は進んでいく。
ストーリーは、19世紀末。明治30年。半分鬼で半分人間の見世物小屋で「鬼殺し」をしていた青年、真打津軽。ある日、彼は不老不死の生首の美女、輪堂鴉夜。彼女の入る鳥籠を持ったメイドの馳井静句と出会う。輪堂鴉夜はある日、襲撃のよって奪われた体を取り戻すため、怪物専門探偵「鳥籠使い」として、吸血鬼、シャーロックホームズ、怪盗ルパン、切り裂きジャック人狼たちと推理と異能力バトルを繰り広げ、怪物絡みの事件を解決しながらヨーロッパを旅する。
個人的にミステリーやら推理というジャンルがあまり得意ではないのだが、説明が細やかでわかりやすいため、すっと内容が頭に入って来て良かった。ただ、人間関係が入り組んでいるのでそこだけは途中若干混乱したかなと。
印象的だったのはダイヤを巡るルパンとホーズムとのやり取り。津軽が落語を交えながら最終的にダイヤをかすめ取っているシーン。あのひょうひょうとしていてユーモラスな彼のキャラクターが際立ったなと思う。好き。
吸血鬼の綺麗なセクシーお姉さんカーミラとメイドちゃんの戦闘も良かった。特に最終回の太ももは、そんな演出があるのかと、ちょっと衝撃的だった。思わず見入ってしまった。
最後の人狼の話しはなんだか切なくて、どうしようもないなと。こんな後味で終わりにされると思っていなかったので「楽しいところに行きたい」「いろいろ見て回ると良いですよ」の会話が心に残った。
鳥籠の生首って作り尽くされた感はあるけれど、こう物語に組み込まれるとまた良いなと思う。嗚呼でもいつも髪の置き所が気になってはしまう。
総評として中の上。

 

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『ゴールデンカムイ』

第37話~第49話視聴終了。第4期。

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いよいよ結末に向かって話しも佳境のはずなのだが、細かなシーンや回想や目まぐるしい場面転換により、全体のストーリーが把握できなくなってしまった。面白いことはわかる。そして変態しか出て来ない。それは回を増すごとに、本当にヤバい変態ばかりで、よくもまぁそんな独自にあれがあれ過ぎる変態が描けるものだと感心してしまう。そしてその誰もが確かにかなりな高等者で倫理的ではないにも関わらず、何故こんな愛嬌があるのだろう。不思議過ぎる。

第4期。次はいよいよ最終章。ここで終わるのかいう最後ではあったが、もう、自分は本当に大筋がわからなくなっていたので、最終章の前に漫画を読んでから見ようと思った。

そして、そんな中でアシリパさんがチョウザメを調理していて、好きな物は好きな人にも好きになって欲しいというのが本当に可愛かったなと。チョウザメって淡水後だと初めて知ったよ。川にいるんだね。サメって海にしかいないと思っていた。

漫画はすでに家にあるので、早めに読もう。その上でアニメを観た方が、場面場面を綺麗に作っているのだから、楽しめる気がする。それに実写映画も気になる。こちらは配信待ちかな。楽しみ。

総評として中の上。

 

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