アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『Go!プリンセスプリキュア』

全50話視聴完了。

なんか、主人公の春野はるかちゃんも、変身後のキュアフローラも、始めはまったく好みでなかったのに、段々可愛く感じるようになったのは、成長と共に絵柄が変わってそれを表現していたのだろうか。それとも、流石に50話も見ていると、自分自身の思い入れが強くなるからだろうか。不思議。なんか個人的にあのお調子者な感じと太眉はちょっと駄目だったのだけれどね。

プリキュアシリーズ12作品目。「プリンセス」がキーワドで「夢」をテーマの作品。

全寮制であり、夢を持った生徒たちが通う伝統ある学校「ノーブル学園」を舞台に、そこに中学1年生として通う主人公の春野はるかの夢は「プリンセスになること」。大好きな絵本に出て来るプリンセスを目指しており、昔、「カナタ」という男の子と夢はあきらめないと約束をした。しかし、世界中の夢を憎み、絶望に変えてしまう魔女、ディスピア率いるディスダークが現れ、人々の夢を扉の中に閉ざして、絶望に染めようとしていた。皆の夢を、世界を救うため、春野はるかは「プリンセスパフユーム」とカナタに貰いお守りにていた「ドレスアップキー」で「強さ・優しさ・美しさ」を兼ね備えた真のプリンセスとなることを使命とする「キュアフローラ」に変身し、彼らと戦うこととなる。

他に、海のプリンセス「キュアマーメイド」に変身した、海のお医者さんを目指している、2年の生徒会長で「学園のプリンセス」と呼ばれている海藤みなみ。星のプリンセス「キュアトゥインクル」に変身した、トップモデルを目指す、1年生の現役人気モデルな天ノ川きらら。以上の3人でディスダークと戦う。

更に、希望の炎のプリンセス「キュアスカーレット」に変身した、現在はディスピアにより絶望に染められてしまった、伝説の3人のプリキュアが作ったと言われている花・海・星で形作られた美しい国「ホープキングダム」のプリンセスであり、カナタの妹でもある紅城トワ。幼い頃、ディスピアに捕らえられ「トワイライト」としてディスダークの一員として生きていたが、プリキュアたちの力で元の姿に戻る事ができた。そして、なんか色々な計らいでノーブル学園に通うこととなる。

今回のプリキュアは、個人的に、はるかちゃんの夢、プリンセスになるとか意味がわからなかった。プリンセスって王族に生まれるか、王子様と結婚するしかなる手立てがないのではなかろうかと。トアちゃんはもう目指すも何もプリンセスだけど。或いは国を建国するとか。でも、それだと王になっちゃうし。まぁ、自力では無理だよねと。で、精神論のお話しなのかなと。プリンセスとしての精神を持ちたい。いや、もう生まれである程度、プリンセスになれるか否かは決まっているのに、プリンセス精神って。プリンセスになるレッスンとしてミスシャムールさんに色々教えて貰っていたが、お茶の淹れ方なんぞ、プリンセス自ら淹れるのかという疑問も残る。お嬢様ならまだわからなくもないが。なんか、もう、プリンセス謎過ぎた。最も、はるかちゃんはカナタ王子とフラグが立っていたので、花嫁修業と捕らえればよいのか。カナタ好みの女の子目指していたとか。いやいや、はるかちゃん、最終話でカナタ王子が迎えに来る風な雰囲気出していたけれど、クローズさんも「夢を諦めたらまた来る」とか言っていたし、クラスメイトのテニス部のエースな藍原ゆうき君も何だかはなるかちゃん気になっている風だし、無限の未来が見えるね。

個人的に、今回のプリキュアの中ではキュアトゥインクルが一番好きだったけれども、きららちゃん、お仕事と勉学とプリキュアって忙し過ぎやしませんかと心配だったよ。最初は、お仕事あるからと断っていたのだけれど、なんだか押し切られる形になって、海外行きも一度はドタキャンしちゃって、本当に、彼女の行く末が心配になってしまった。わかりやすく頑張っているのに何てこと無い風でいて。身体の限界に自分で気付けないタイプなのかもしれないと。彼女には成功して欲しいね。本当に。それに世界で活躍するトップモデルなお母さん、ステラさん凄く好きだった。格好良いな。流石きららちゃんのお母さん。

そして、プリキュアも良いのだけれど、それ以上に敵が魅力的だった。クローズさんもパンクな感じだったのに、最終形態で鳥足良いね。凄くお洒落。格好良い。そして、美しいものが好きなシャットさん。ミスシャムールとのやり取りが良かったな。彼、取り残されて、最終的に庭師になるのかな。

その他のキャラクターも、寮母の白金さんやノーブル学園の学園長、ヴァイオリン工房の錦戸さんなど年配のキャラが魅力的だった。

最終回、キュアフローラとクローズさんとの会話。面白かったな。根本的にこの二人は考え方の軸が違うのだなと。クローズさんがキュアフローラを認めたというよりも、こいつとはわかりあえないなと悟って一度引いたような気がしてならない。「夢があるから絶望は消えない、永遠にな」「絶望は消せない。絶望は何処にでもある。いままでずっと辛い事がたくさんあった。でも、それをなかったことになんてできない。ううん。なくしたくない。楽しい事と辛い事は背中合わせ。でも、だから今の私がいる。夢も絶望も、その両方が私を育ててくれた。嬉しい事、悲しい、全部、ひっくるめて夢ってことなのかな。絶望は消えない」・・・「消えてやるよ、今はな。またな」での、「ごきげんよう」。良かった。なんか、凄く可笑しかった。

まぁ、長々と一年間、『Go!プリンセスプリキュア』を見ていたのだが、色々と思うところもあったのだが、最終的に一番印象に残ったのは、カナタがウテナ顔だなということと、EDがディズニーっぽいなということだった。酷いね。

総評としては中の中。プリキュアは個人的にめっちゃつまらない事も、面白い事もあまりないな。