アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『狐狸之声』

全12話視聴完了。

光线君による中国の漫画原作。

狐狸って「コリ」と読むと思ったので、「キツネノコエ」と言うと、タヌキは?と不思議だったが、中国語で「狐狸」は「FOX」と訳するのだなと。どの道、タヌキはいなくなってしまったのだけれども。

第一印象は、歌が下手だと台無しだなと。いや、歌の上手い下手は聞き手の好みの問題かも知れないが、個人的には、強くそう思った。ストーリー上、歌の上手いが故にイケメンのゴーストシンガーとして契約とお金に縛られる主人公と言う設定なので、残念だった。まぁ、歌詞に関しては主人公の状況そのまま歌詞にした所とか、昨今のラップブームを考えれば、寧ろそういのが受けるのかもしれないなと。もう自分は流行とかよくわからないよ。元々乗っていた時期などもなかった気もするが、それでも、なんか、完全に取り残されているので。

 中国原作の作品を何作か観ているが、なんか、中国ってとても大きな国で、世界中にチャイナタウンがあったりとかするのに、作中の世界ってなんか狭くないかなと思う。芸能界頂点を目指すと言いながら、クラスメイトの噂話に翻弄され、同学校にライバルなのか色恋関係なのかのヒロインアイドル、チュエンがいたりとか、ゴーストシンガーと世間にばれて大騒ぎになった時に拾われた芸能事務所の人と人気歌手のジーホウテンホティエンと主人公の親友が繋がっていたりとか。もう、この世間が狭く、そんな狭い中でかいことを言うから、なんか不自然な気がして仕方がない。

また、主人公フーリ君の設定。事故で入院中の母親の入院費を稼ぐためにゴーストシンガーをしつつバイトに明け暮れるという第一話の紹介。バイトシーンは第一話のみ。それ以外はちょっと時間に余裕があるようにも思える。この最初だけ設定は、先日観た『悪偶(『悪偶』 - アニメ視聴否忘失録)』も同じで、なんだろう、主人公の定義付けをしたいのかな。だとしても適当な印象を受けてしまう。

突っ込み所は多いよね。母親についても、交通事故で意識不明で入院しているとのことだが、心臓に疾患を抱えているようなことを言うし。主人公は両親の事故に対して自分を責めているが、父親の運転中に歌手になりたいと告白して、それを反対するのに余所見して事故って、主人公、悪くないよねとか。でもって、そのゴタゴタの最中にさらりと親戚に全財産奪われてって、入院費も主人公は払わなくてはならなくてって、なんか、さらりと流す内容でもなければ、それってどうなのとか。もっと他に何かないのとか。また、主人公がゴーストシンガーをするにあたって大きな芸能事務所のキム社長と契約を交わすのだが、契約と言うものが漠然としている上に、契約違反の違約金に怯えたりとか、なんか、本当に現実味がない。今の中国ってそんなのなのかな。弁護士とかいないのかな。主人公の頭が宜しくなくて、騙されtいるのかな。イメージで作っているのかな。疑問しかない。

 嗚呼、もう色々思う所はあるけれども、15分アニメだからサクサク物語りが進んで観られたのだなと思う。が、こうやって文句言いながら観るの楽しくもあるのだよね。仕方ないね。

総評としては下の上。