アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『彼女が公爵邸に行った理由』

全12話視聴完了。
最近増えている韓国系小説からのコミカライズ原作の、異世界転生。中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の小説の短命な脇役令嬢。
主人公は志望大学合格の通知を受け取った直後に何者かに殺され、気が付いたら貴族であるマクミラン家のレイアナだった。レイアナは婚約者に寄って殺されることを知っていた主人公は、それを阻止するために婚約破棄を目論む。そのために彼女は王位継承序列1位の侯爵であるノアに近付き、小説で知っていた知識、玉璽の在り処を引き換えに取引をし、6ヵ月も間だけ婚約者のふりをすることとなる。そしてノアの屋敷で暮らすこととなり、単なる契約でしかなかった2人の関係性に次第に生まれる恋愛感情。
ノアの婚約者として一転した生活。誘拐。討伐戦。敵視する令嬢。神殿での儀式。狙われた命。何故か大神官に好かれて「おじいちゃん」と呼ぶよう強要されたり。そういう色々が気の強いレイアナと言い合いながらも、ノアの真意の見えないクールなイケメン顔で胸キュンな甘い言葉を挟みつつ、進行していく。のだけれども、異世界転生で小説の先を知っているというポテンシャルは冒頭のレイアナの死を避けるため以外には全く生かされていなかったように思える。最終話で急に本当の主人公ベアトリスを意識し出すのだけれども、それまで場当たり的な行動が多いのも余計にそう思わせてくる。現実世界での不自然な死も含め、異世界転生自体が単なる序章でしかなかったのだろうかという。アニメ自体の最後はとても中途半端だったので、続編希望と言うか、もうコミカライズの方が完結しているようなので、早々に読もうと思う。
玉璽とはなんだろうと思って調べたら、広義では皇帝の用いる印章のことだった。
最後、レイアナが廊下を歩くシーンで、窓枠にノアとの思い出が映し出される心情風景がもうなんだかディズニーランドとかのアトラクションみたいで、ちょっと面白かった。
総表として中の中。

 

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