アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『蜘蛛ですが、なにか?』

全24話視聴完了。

なろう系。異世界転生。蜘蛛に転生した女子高生がダンジョンの中で、人間のゲーム好きだった記憶と知恵で、ポジティブに生き残るため頑張っちゃう。と、それと同時進行で、同じクラスメイトの少年が人間の王子に転生し、勇者として己の環境の中で悩みあがくという物語りが繰り広げられていた。別視点の2つの物語りがちょっとずつ交差して、蜘蛛と人間、面白そう。

メインは蜘蛛パートで、可愛い女の子もイケメンも出て来なない。その上、前半は背景もほぼ洞窟内で暗く、派手さは全くない。正直、これはどうなのだろうと視聴を躊躇ったのだが、サクサク見られて面白かった。3Dと2Dのバランスが良く、動きが綺麗。絵が直接動いていないのに、臨場感がある。なんだろう、構成が良いなと思う。そしてテンポが良く、作中はほぼ蜘蛛のぼやきなのだけれども、飽きないのは声優さんの力も大きかったかなと思う。個人的に、『幼女戦記』が好き過ぎて、悠木碧さんに好感しかないのもあるのかな。高い声なのに、耳障りにならないのと、シリアス展開でも深刻になり過ぎないというか。

モンスターに転生、『転生したらスライムだった件』くらいしか他をしらないので、なんか新鮮だった。それにしても蜘蛛に転生は過酷だよ。よく気がふれなかったなと思う。逐一、よくそんなにも頑張れるなと思ったが、前半ラストの地龍との戦いなんか、蜘蛛VS龍って、考えたことなかったよ。びっくりした。蜘蛛ちゃんの生への執着、改めて口にされると泣きそうになるなと。

世の中には全く全然想像もしたことのない物語がまだあるのだなと、改めて己の世界の狭さを思い知らされたよ。もっとアニメも漫画も小説も読んだり見たりしたい。

と、第13話まで一気に見て洞窟の外に出て蜘蛛ちゃんの冒険はまだまだこれからで終わるのかなと思って、続けて2クール目放送と知って、時間差で視聴。

後半は前半に比べての人間パートが多く、これが蜘蛛ちゃん単体ではなくクラス転生でことが判明し、勇者であるとか、国や種族同士のあれやこれや、それぞれの思惑。まぁ、ちょいちょい複雑化するのですよ。転生の謎とか色々判明したり世界がつながったりする面白さはあるのだけれども、蜘蛛ちゃんが単純明快思想で苦境に屈せずコミカルに話しが展開して面白かっただけに、対極な印象。

最終的に蜘蛛ちゃんもアラクネの姿で人型をゲットして、魔王と停戦し、仲間になって、なんだか物語は一区切りはしたものの、まだまだ物語は続くので、続編作って欲しいなと思う。この蜘蛛ちゃんと周囲との温度差のある交流が気になる所。と、いうか、前世の人間の時ってどうだったのだろう。それをどこまで引きずるのだろうとか、これは最終的に何処に向かって終わるのだろうとか、最後まで見届けたい作品だなと思った。

総評として中の上。

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