アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『その着せ替え人形は恋をする』

全12話視聴完了。
ヲタクに優しいギャルかと思ったら、ギャルとヲタクは両立する。そして恋愛もだけれども、アーティスト、創作者の物語りだった。
主人公は雛人形が大好きで、雛人形職人を目指し、ただ一途に雛人形を作るが故にクラスにも馴染まず、友人もいない、高校生男子、五条新菜。そんな彼が出会ったのは、クラスの中心人物、美少女ギャルの喜多川海夢。家のミシンが壊れてしまったために、放課後、学校のミシンで雛人形の衣装を作っていた所に、偶然、居合わせた海夢。彼女はコスプレしたいと望みながら、上手く衣装が作れずにいた。五条君の縫製技術に感銘を受け、自身のコスプレ衣装製作の手伝いを願い出る。そして、五条君もその熱意を受け入れ、元来の凝り性でクリエイター気質により、海夢ちゃんのコスプレ衣装の制作に夢中になていく。
その後、初めてのコスプレイベントに、SNSでつながったレイヤーの乾紗寿叶の衣装製作の依頼を受けたり、その妹で撮影担当だった心寿ちゃんの衣装も手掛けた、スタジオでの合同撮影会。恋を自覚した海夢ちゃんと渋谷デートに、漫画喫茶で読んだ日常系漫画の衣装製作に、スタジオと間違って予約したラブホテルでの撮影。花火大会デートと、また来年行こうねという約束。
衣装製作の描写が丁寧で凄く嬉しかった。パターンから縫製、衣装の手入れまで。こんな細かく描いているの、それだけでとても良いなと。更にはコスプレのいろはが描かれているので、今のコスプレがどういう感じなのかも自然に知れるのも良かった。カメラの説明もざっくりながら、導入としてはわかりやすいし。それだけでもう楽しめる内容だと思う。
好きなものに夢中になって、純粋に楽しんでいて、余計なことがなくて見易かった。
印象的だったのは、第5話の五条君とおじいちゃんが衣装のできについて真剣に話しているのめっちゃ良かった。好き。こんなの好きになっちゃうよ。同然だよ。やましいことがないというの強いね。完全に物を作る人で、参考資料のためにアダルトなゲームをしているのも、女の子が家に来るのも、変に照れたり誤魔化したり誤解されたりの一切ないの。凄いなと思う。そういう余計なことが一切なく、ただ真っ直ぐに物を作る人を描く創作物って貴重。好き。
五条君のキャラクターもだるのだろうけれども、第6話でも丁寧にジュジュたん紹介していて、冷静に物事を運ぶの、好感度高いね。好き。きちんと周囲の状況を見て、行動して、でも夢中な物があって、誠実で。真面目で。こんな好きになるに決まっているよ。久々に主人公が好きになられる理由がきちんとわかるキャラクター。良かった。
でもって、女の子が皆可愛い。絵も可愛い。おじいちゃんも含め、久々にこんな全部のキャラが魅力的だなと思う作品を観たなと思う。皆好き。
露出多めのコスプレ衣装も多く、ヒロインの海夢ちゃんも無防備というか頓着もなく、結構、ドキドキな場面が多かったけれども、作品を作り始めると、露出とかそういうの、気にならなくなるよねと。家のエッチな業界の人も言っていた。実際、そういう物なのだろうな思う。
ホテルもスタジオとして利用されること多いけれども、ただ、流石に海夢ちゃんの対応は何かあっても良いかなと思っている確信犯的行動だったなと。ただ、もう個人的には一気に縮んだ二人の距離よりも、退出の電話が入ってから着替えて間に合うのかが心配になってしまった。
なんだか久々に面白くて12話一気に観てしまったわ。そしてながら見しつつの作業が全然進まなかった。雛人形か綺麗だよね。お洋服作るの楽しいよね。平面が立体になるのも、絵が現実世界に再現できちゃうのも。五条君の作るの見ていたら、自分ももっと何か作りたくなる。何か凝ったお衣装作りたい。面白かった。
総評として上の下。

 

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