アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ゆびさきと恋々』

全12話視聴終了。
少女漫画原作、王道胸キュン恋愛物。ピュアラブストーリー。
何と言うか、ピュアッピュアだった。嫌な人間が誰1人出て来ない。皆、優しい。とても優しい。世界が優しい。物語における障害もほぼない。基本的に登場人物の気持ちが重要視され、それを中心に物語りが構成されるのだけれども、事象としては特に何も起こらない。心の機微で出来上がった優しい物語だった。
ストーリーは、主人公、聴覚障碍を持つ女子大生の雪。彼女が電車で困っている時に出会った、同じ大学の先輩である逸臣。彼は雪が聴覚障碍者であることを特別視せず、自然体で接し、彼女の純粋さや人間性に惹かれ、雪自身も逸臣のグローバルで広い世界を感じさせてくれる所に惹かれていく。
端的に言ってしまえば、耳の聞こえない女の子が世界を旅するイケメンと恋をして、両想い。ハッピーエンド。一緒に海外旅行するために、雪ちゃんはアルバイトを始めるよ。
雪ちゃんを好きな幼馴染の男の子に、逸臣を好きな高校時代の同級生の美人さんに、その美人さんを好きな同級生の美容師で逸臣の親友。更に雪ちゃんのお友達のりんちゅんと、逸臣のアルバイト先でいとこの京弥君がお付き合いを始めたり。ラブが散りばめられていた。誰も不幸になって欲しくないなと、なんとなく思いは敵わなくても丸く収まって行って凄いなと。
個人的には、仄暗い世界の民なので、いつ酷いことが起こるのだろう。主人公を巡って殴り合いとか、主人公が耳が原因でどんな差別を受けるのだろうかなどと、最後までドキドキして見ていたにも関わらず、何も起こらないままに終わってしまって、ちょっと拍子抜け的な。いや、なんと言うか、10話位でちょっと嫌なことがあるのでわと。でも、最後、雪ちゃんが無事にアルバイトが決まったあたりは本当にほっとしてしまった。
もう、世界はこう美しくあって欲しい。
総評として中の上。

 

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