アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜』

全13話視聴完了。
異世界転移というか、自由に行き来でき、異世界で手に入れたチート能力が現実世界にも引き継がれる。
内容は、真面目で誠実で優しいけれども、特に取柄もなく太っていて不細工で、ずっといじめられていた男子高校生の主人公、天上優夜。家族からも疎まれ、唯一、彼の味方だった祖父に引き取られ2人で暮らしているも、高校進学を前に亡くなり、1人、残された家でアルバイトで生計を立てながら学校に通っていた。そんな孤独な生活の中、ある日、彼は偶然に自宅にある異世界への扉に気付く。そして、その先にあったものは、凶悪な魔物の住む森にある家。そしてチート級な武器。そこで彼はファンタジーゲームのような体験をする。異世界でレベルアップをした彼は、現実世界にもそれが影響し、不良から助けた美少女の推薦によって、エリート学園に転向することとなったり、モデルの仕事をすることとなったり、今までの絶望的な日常が一変することとなった。そして異世界でも森で助けた美少女が実はお姫様で求婚されたり、そのお姫様を狙って来た闇ギルドの美少女殺し屋に好意を持たれたり。
内容は完全に俺ツエーな中二病のノートなのだが、それを綺麗な絵柄できちんと真面目な作品に仕上げているので、ノー突っ込みで進むため、明らかにコメディにも関わらず、何処で笑ったら良いのかわからず戸惑いを感じる。
特に第4話のエリートの集う王星学園へ転入した主人公に、不良の双子の妹と弟が暴走族を引き連れて暴れる回。3階から平然と飛び降りて、名のある不良たちをなぎ倒し、最後には主犯で逆恨みを受けた兄弟を許すのとか、いや、これいつの時代で何の話しだよと。その後、第6話のクラスメイトたちとショッピングモールでお買い物している最中に大規模な火災が起こり、何故か友人女子3名のみが取り残されてそれを助けるのとかも。あまりに陳腐な妄想劇過ぎて逆にこれを作品に昇華できるのは寧ろ凄いなと。
異世界だチートだと気にならなくても、現代劇だと色々気になってしまうことって多い気がする。
そして、完全なるルッキズムな作品。一応、ヒロインが急に容姿が変った主人公に目が一緒だからと気付くのだが、それも取って付けただけのような薄い印象だった。主人公の人の良さなども出されてはいるが、今時、こんなビジュアル重視な作品も珍しいよなと思う。周りが皆振り返るというか、見惚れるイケメンって、実際そんな想像つかないよ。
絵柄が綺麗なので動きがなかったり、単なるスライドが多くても全く気にならずに観られた。
多分、これから謎の強い美少女からの計画どうのこうのとか、うさぎ師匠の色々とかあるのだろうで、全然完結はしていない。それにしてもヒロイン、主人公が家の呼び鈴に反応しないにも関わらず、勝手に家に入って、異世界まで着てって、そういうずうずうしさが好きになれないなと思ったり。そして、どうしてこれで終われるのだろうという最終回でちょっとびっくりしたよ。第2期放送すると良いな。
総表としては中の中。漫画の方が色々気にならずに読めた。

 

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