アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『じいさんばあさん若返る』

全11話視聴終了。
癒し系コメディかと思いきや、SF要素というか不思議要素というかそんな物がありつつな、全体的に雑でどう捉えた物かな作品だった。
青森で林檎農家を営むおしどり夫婦な正蔵とイネ。ある日、畑で見付けた不思議な林檎を食べると、次の朝、2人は若返っていた。イケメンと美女でチートな2人のマイペースに今までと変わらず過ごす日々は、最初は驚いていた孫や子、ご近所さんたちからも次第に受け入れられ、新婚時代にはイネさんが身体か弱かったり、お金がなかったりなどの様々な理由でできなかった夫婦生活を満喫していく。
ほのぼの日常物ではあるのだけれども、絵に説得力がないときつめな設定だった。にも関わらず、絵が雑。崩れる。人物と背景のバランスも悪いので見ていて気持ち悪くなる。久々だよこんな作品。
それでもストーリーや設定がしっかりしていれば見られる物もあるのだけれども、物語の中心がおしどり老夫婦が若返った以外になく、その理由も曖昧で。更にこの夫婦の年齢というか時代背景もなんとなくふんわりしていて、現代が舞台で孫が学生ならば、その祖父母の若い頃って高度経済成長期かな。青森が田舎だとしても、なんか時代のずれがないかと。違和感が凄かった。取って付けたような老夫婦の昔の話しもなんだかだから何という風に感じてしまって。途切れ途切れに組み込まれるの、別に今それがわだかまりになって解決してる風でもないし。単なる思い出話しにしては重たいし、楽しみ方もよくわからなかった。
カップルも、まぁ、若い二人がで良いのだけれども、老夫婦の旅行に同伴も、まぁ、わかる。だけれども中学生の男女で同じ部屋をというの、常識がなさ過ぎて、そういう所が別に胸キュンエピソードにもならず、気持ち悪さだけが残ると言うか。まぁ、色々そんな突っ込見所も絵がちゃんと綺麗で、おじいさんイケメンでおばあさん美女設定が、説得力のある絵だったなら、さらっと見流せたのかもしれないけれども、話しが進むに連れてどんどん絵が雑になるから余計に気になる。
若返りの不思議現象、夢に度々登場する砂時計も謎なまま。リンゴ農家で、金の林檎がキーになるも、それもよくわからないまま終わって。最終話で二人は結局亡くなったのかなな終わりを迎えたのだけれども、ここまで思い入れがなくてもあんな最後を描かれたらちょっと泣きそうになってしまうのが、何と言うか、いやらしくて本当に後味が悪い作品だった。更に多分孫カップルの老後で林檎発見で、ちょっと良い話し風にさせているのも、尚更。どうして最後まで見ちゃったかなと。もう、個人的に合わない作品だった。

曲だけが愉快爽快。本編は全くそんなこともなく。

アニメ、この出オチのようなストーリーで何をやるのだろうと思ったし原作漫画の冒頭を読んだときは結構面白そうと思った記憶があるので、漫画はそんなに悪くはないのかな。どうなのだろう。

総評として下の上。

 

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