アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

2016年印象に残った漫画ランキング25。

今年、自分が読んで良かったな。何度も読み返したな。年末の今まで印象に残っているな。という漫画を並べてみる。

個人的趣向の独断と偏見での『2016年印象に残った漫画ランキング25』という感じで。本当はBest5とか10にしたほうがよかったのだが、好きな作品が多すぎて絞れなかった。18禁も含むので人によっては観覧注意かもしれない。

まぁ、1年後にこのブログを読み返して自分自身が楽しむ目的でもあるので、思いつくままに書いてみようかなと思う。

 

第1位 『ハクメイとミコチ』/ 樫木祐人

僅か身長8cmのハクメイとミコチという2人の小人のお話し。小人と言ってもあまりファンタスティックになりきらず、きちんと地に足の着いており、だけれども素敵な世界感の、日常物語り。

また、料理上手なミコチの作るほろふき大根やブドウパンのクリームチーズサンドイッチに、いなり弁ときゅうりサンド。美味しそうな物もたくさん出てくる。ただ、彼らは身長が8cmしかないので、クランベリーも大根もとても大きい。実在する食べ物だけれども、彼らの世界では何か特別な物に思えて凄く美味しそうに思える。

個人的に今年はオビツ11のドールで遊んでいたりしたので、彼らの大きさってこれくらいかなとか考えると、楽しさ倍増だった。

ハクメイとミコチ 1巻 (ビームコミックス)

ハクメイとミコチ 1巻 (ビームコミックス)

 

 

第2位 『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』/御免なさい

 ※成人向けです。

成人向けロリ系漫画だが、エロの描き方がなんというか、もう、戦闘シーン。ぬけるぬけないという視点では見ていないのでよくわからないのだが、兎に角、胸躍るセックスシーンだった。また、ロリコンという犯罪者としての苦悩を真っ直ぐに描きながらも、何処かコメディ的印象を与え、単なるエロ漫画では終わらない印象を受ける素晴らしい作品。御免なさい先生待望の8年ぶりの新刊で、嬉しさのあまり、発売日に秋葉原に行き、書店特典のために本屋をはしごをしてしまった。こんなの初めてだ。

因みに上記の作品はAmazonさんのリンクが貼れなかったので、『あの娘は都市伝説。』という同作家さんの同人誌を貼ったが、こちらはコメディ調でありながら最後は気が付いたら感動させられているという、凄く面白い作品だった。

あの娘は都市伝説。

あの娘は都市伝説。

 

 

第3位 『SUPER LOVERS』/あべ美幸

※BLコミックです。

複雑な設定と重い過去。ショタ。もう、どれを取っても好きな要素はなかったのに、いつの間にか引き込まれ、変態お兄ちゃんをニヤニヤして見てしまう。最終的に、彼ら兄弟が吉祥寺という近所に(そう近くもないのだが)住んでいると思うだけで幸せになれる。

SUPER LOVERS 第1巻 (あすかコミックスCL-DX)

SUPER LOVERS 第1巻 (あすかコミックスCL-DX)

 

 

第4位 『阿吽』/おかざき真理

兎に角、絵が綺麗。空海最澄の二人の天才の生き様を描いた作品。歴史物というと文字が多い作品が多いが、これはもう絵で魅せてくる。画面に引き込まれて、息が止まるかと思うような作品。久々にページを捲る手が震えた。凄い。

阿・吽 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

阿・吽 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

 

 

第5位 『ごはんのおとも』/たな

 おいしい。一軒の飲み屋さんに集う人々の短編グルメ漫画。優しい絵柄と、優しい物語と、優しいレシピ。もう、たまごが表紙の時点で卑怯だよ。たまご最強だよ。第1巻の卵黄の醤油漬けは最高だった。

特別ではない、甘いしょっぱいなメニューが多く、自分には馴染み易かった。

ごはんのおとも

ごはんのおとも

 

 

第6位『スキーニーレッド』/たなと

 ※BLコミックです。

全2巻。よく出来たストーリー。BLどうの関係なく楽しめる作品ではないかなと思う。殴り殴られることを単なるSMでは済まない関係。幸せになれそうにない2人が、綺麗にハッピーエンドになる。安心の作品。

スニーキーレッド (Feelコミックス オンブルー)

スニーキーレッド (Feelコミックス オンブルー)

 

 

第7位 『百万畳ラビリンス』/たかみち

上下巻で完結済み。ルームシェアをする女子大生の少女二人が突如、木造ボロアパートの迷宮に迷い込んでしまう。妙にリアリティがある空間と、謎のモンスター。迷宮という、もう、言いようのない恐怖がやんわりじんわりと染みてくる。

 

第8位 『薄荷少女』/三浦靖冬

老女がロリに。もう、老女とロリの間にはとてつもなく長い距離があるというのに、なんと甘美な組み合わせだろう。また、住み込みのお女中さんと坊ちゃんという素敵な要素が加わって、時代背景は現代なのか、昭和なのかは良くわからないが、なんともいえない、自分は経験していないはずなのに何処か懐かしくて切ない雰囲気に覆われている作品だった。

何故か1巻の回転焼きが私の頭を支配して、クリーム味を買いに2駅ほど探し回ってしまった。たい焼きなら近所にあったのに、あえての回転焼き。2個も食べてしまった。

薄花少女 1 (IKKI COMIX)

薄花少女 1 (IKKI COMIX)

 

 

第9位 『あれよ星屑』/山田参助

 戦後の焼け野原で生きる元兵隊さんの日常物語り。山田先生の書くおじさんは尻の穴を掘った掘らない関係なく、皆、愛嬌があって皆可愛いくて胸キュンする。それでいて真面目でも不真面目でもなく、ただ一生懸命に、だけれども適度に肩の力を抜いて生きている感じが、本当に単なる日常という感じがして、自分の中では真のゆるふわ系作品。

 

第10位 『ゴールデンカムイ』/野田サトル

色々と複雑なストーリーとかあれど、取り合えずアイヌマタギの文化紹介漫画。込み入った絵柄に残虐な描写。だけれども、コメディパートとの区分けをしないことにより、良い意味で軽く読める。食べる事に重点を大きく置いており、死と食が凄く近い。かつてこのような描き方をした漫画を他に知らない。面白い。

 

第11位 『ヌキグルミの絵本』/町田ひらく

※成人向けです。

少女に性的欲望をぶつけるという妄想劇。本当に少女がリアルで、誰というわけでも、現実の少女というよりも、少女という存在を神聖化し愛しているのだなと。後書きで作者さんが「僕は他人が創った後味の悪いお話しが実は嫌いです」と書いていたが、この作品自体がまさしく自分にとっては後味の悪いそんな作品であり、だからこそ常に切なくて素晴らしいのだなと思う。

町田ホテル (F COMICS)

町田ホテル (F COMICS)

 

 

第12位 『乙嫁語』/森薫

 19世紀後半の中央アジアの安住民と遊牧民の生活を舞台に、そこに生きる人々の文化や生活の日常物語り。乙嫁は「美しいお嫁さん」との意味らしいのだが、若干12歳の少年カルククの元に嫁いだ20歳のアミルを中心に、まさしく強く生きる女性が生き生きと細部まで描かれた、美しい作品。

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

 

 

第13位 『おいしいロシア』/シベリカ子

ロシアの男性と結婚しロシアで暫く生活する女性の食べ物を中心としたエッセイコミック。作中ではロシア料理のレシピが数多く紹介されており、それを食べ物エッセイには珍しく主人公が淡々と説明するので、美味しいかどうかは作ってみたら? みたいな印象を受ける。グルメ物が多いこの頃、美味しいという過剰演出に疲れていたためか、凄く印象的だった。日本でも材料が揃いやすい料理が多いため、是非、作ってみたい。

おいしいロシア (コミックエッセイの森)

おいしいロシア (コミックエッセイの森)

 

 

第14位 『山と食欲と私』/信濃川日出雄

 山ガールなどと可愛い言葉ではなく、単独登山女子の山ゴハン漫画。比較的短めのお話しなのと、主人公のさっぱりとした性格とでかなり読み易い。山に登ってみたくなる。アウトドアをしてみたくなる。

山と食欲と私 1 (BUNCH COMICS)

山と食欲と私 1 (BUNCH COMICS)

 

 

 第15位 『少女終末旅行』/つくみず

二人の少女チトとユーリがいたる所に兵器が放置され、人が造ったはずなのに人の気配のない世界、終末を旅するほのぼのとした物語り。世界はなんだか凄く難しくて、だけれども本質的な物はもっと単純なのかなと、色々と考えさせられる可愛いだけでない、ちょっと怖い作品。

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

 

 

第16位 『この世界の片隅に』/こうの史代

上中下の全3冊。戦争も、その中で生きる人の中では生活になってしまう。恐ろしいと思う。読了後、今、自分のいる場所が暖かくて、外から賑やかな声が聞こえて、それが本当に幸せだなと改めて思わされた。 映画が話題で読み返してみた作品。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 

 

 第17位 『おにぎり通信』/二ノ宮知子

あの『のだめ』の作者さんの育児エッセイコミック。全3巻。独特なハイテンションと、育児エッセイなのにまったく教本的要素なし。本当にただ面白可笑しく読める。

こういう育児物とかって、いつの間にか出てくる子が赤子から子供になっていてびっくりするね。完結巻では上の子は小学生で下の子も4歳。ちょっとびっくりするね。更に、この作家さんが毎晩呑んで呑まれてなエッセイを読んでいた事も考えると、もう、本当に時間の流れが早過ぎるよ。

 

第18位 『オールラウンダー廻』/遠藤治輝

 アマチュア総合格闘技漫画。全19巻で完結した。兎に角、技が丁寧。リアル。キックボクシングをちらりとやっていて総合の練習にも参加した事があるのだが、漫画を見本にって良いのかどうかわからないが、格闘技なんてさっぱりわからない状態で始めた自分自身としてはとても参考になった。ただ、身体を鍛える事と強いという事は別物だということが根底にある、格闘技漫画として珍しい作品ではなかろうかと思う。精神的な事もあるけれども、幾ら鍛えても拳銃には勝てないよねみたいな。その辺が本当にリアル。

 

第19位 『逃げるは恥だが役に立つ』/海野つなみ

誰も彼もこのドラマ観ていたイメージ。契約結婚をテーマとし、家事と労働の対価。愛情とそれに対する行為。他者との距離感。結婚という制度。独りで生きるということ。プロの独身。色々、本当にたくさんのテーマが入り混じり、どろどろしそうな内容にも関わらず、淡々と描いているため読み易かった。面白い。難しくて微妙な問題をテーマとしているのに、きちんとエンターテイメントとして成立していて凄いなと。ドラマに比べ、漫画の方がちょっとだけ深い問題を取り扱っている印象。ただ、この作品の感想を他者と話すとき、各々の立場や状況により見ている箇所が違うため、ちょっと危険な気がする。みくりと津崎さんみたいに冷静に話し合えるというのは、本当に良いね。

海野つなみさんは、昔、「なかよし」で読んでいた作家さんで久々にその作品を目にして凄く懐かしくなった。また『彼はカリスマ』とか読み返したいなと思う。

 

第20位 『神様はじめました』/鈴木ジュリエッタ

全25巻。ついに完結。急に神様になった女子高生である奈々生と、神使である狐の巴衛の恋物語。長編作品としての中だるみもあったが、それでも綺麗に完結してハッピーエンド。良かった。ただ、この手の異種間恋愛物や異世界恋物語っていくら綺麗に終わっても、何処か物悲しさを感じてしまう。

 

第21位 『だってまおうさまは彼が嫌い』/山田2丁目

※BLコミックです。

3巻まで出ているシリーズ物だが、其々の巻でお話しは完結しているので読み易い。現代に続く魔王と勇者の家系。歴代魔王と勇者たちは敵対関係にあり様々な方法で争ってきた。今回の征服方法はなんとセックス。そんな王道イチャラブBL。安定安心エロあり。こういう作品は幸せになれるね。

だってまおうさまは彼が嫌い (ドラコミックス)

だってまおうさまは彼が嫌い (ドラコミックス)

 

 

第22位 『私を連れて逃げて、お願い。』/松田洋子

全3巻完結。『ママゴト』に引き続き、これ位で終わると丁度良いよね。犯罪を犯した顔だけの馬鹿な男である央治(おうじ)と、祖父母に異常なほど過保護に育てられた世間知らずな馬鹿な女である日芽(ヒメ)の愛の逃避行。まるで古いアメリカ映画を見ているような感覚だった。どうしようもない閉塞感の中で僅かな希望が本当にきらきらしている。主人公の2人だけでなく、全ての登場人物がドラマチックな作品。

 

第23位 『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』/オーサ・イェークストロム

北欧スウェーデン生まれの外国人漫画家オーサの視点でみた日本の不思議、日常エッセイコミック。日本人はすぐに「カワイイ」と言うらしいが、オーサが凄く可愛い。

 

第24位 『おとりよせ王子』/高瀬志帆

 全7巻。冴えない会社員である飯田好美が全国各地から美味しい物をおとりよせする日常グルメ漫画。美味しい物を食べた時、宅配便を受け取った時のリアクションが大きくて、本当に美味しそうに見える。人間関係を構築するのが苦手な主人公だが、社会人として避けられない人間関係に翻弄される様も描かれており、正直、最終話は飯田君が虐められているのではなかろうかと不安になった。どんな罰ゲームだよ。一見、和気藹々と描かれているだけに凄く怖かった。

1巻に登場した「花瑠(オイル)&オイスター(花星)」牡蠣のオイル漬けは本当に美味しかった。濃厚な牡蠣の香りが口いっぱい広がって、オイルはバゲットに浸してもパスタにしても最後の一滴まで楽しめる商品。更に「嬉野温泉名物温泉湯豆腐」はふあふあとろとろでこの時期嬉しい一品。ちょっと贅沢したいな、美味しい物でも食べてと思った時に手に取るカタログ的漫画。

 

第25位 『俺物語!』/アルコ・河原和音

 全13巻。ようやく完結したね。1巻が出たときは猛男の顔ではないイケメンっぷり。今までの少女漫画にない男前っぷりに夢中になった。周囲で「生まれ変わったら猛男になりたい」という奴が数名現れたが、今期で少しでも猛男を目指せば良いのになと思ったのは内緒の話し。色々な意味で完結して良かった。

俺物語!! 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

俺物語!! 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 

 

 

まだまだ面白かった漫画はあるのだが、『聖お兄さん』とか『よつばと』『ダンジョン飯』『合法レシピ』『青春×機関銃』『血界戦線』『働かないふたり』『山賊ダイアリー』『地獄のガールフレンド』『だがしかし』『ナナとカオル』『いいね!光源氏くん』などともう数え切れないほどあるのだが、基本的に後半は今年完結したものを優先的に入れてみた。ただ、改めて並べてみると、描き込みのある漫画が比較的好きなのかなと気付けた。でも我ながら統一性ないね。節操ないね。

来年も面白い漫画がたくさん出ると良いなと心から願う。漫画大好き。

『斉木楠雄のΨ難』

全24X(全120話)視聴完了。

おはスタ』内で放送されていた短編アニメ。で、週に1度まとめて30分アニメとして放送。

物語としては、主人公であらゆる超能力を使える少年、斉木楠雄を中心とした日常系ドタバタコメディ。第一話から暫く次回予告にて「次々と原作を消化していく予定だ」とある通り、本当にテンポ良く進んで、サクサク観られる。また、主人公の髪がピンク色で頭部に丸い装置を付けており、更に緑色のレンズのメガネという特徴的な外見である事にもきちんと突っ込みと説明があり、超能力と言う非現実的な設定と無理のあるクラスメイトや家族などの多キャラクターたちにも、主人公がきちんと突っ込んで進んでいくので、それが面白かった。また、幼少期の経験から超能力が他人にばれないように、周囲から適度な距離を置きながら生活をし、静かな日々を望んでいる主人公だが、それでも周囲にはそんな主人公が受け入れられ、どんどん賑やかになっていくのが魅力的だったなと。他人に不干渉ではなく、自己の常識の中で助ける感じとか良かったなと。

総評としては中の中。何も考えずただ観ていられる貴重な作品。

 

 

斉木楠雄のΨ難 1 (ジャンプコミックス)

斉木楠雄のΨ難 1 (ジャンプコミックス)

 

 

『B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~』

全12話視聴完了。

凄い。第1話で心を鷲掴まれた。それもOP。ただそれだけで。今まで『少年ハリウッド』『ツキウタTHE ANIMATION』『スタミュ』など、数多くのイケメンアイドルグループをモチーフとしたアニメを観て来たけれども、OPを観ただけでここまで夢中にさせられた事はなかった。凄い。

まぁ、ストーリーとしては、主人公であるガンダーラミュージックの新人A&Rである少女、澄空つばさは3グループ10人で構成されるアイドルユニット「B-PROJECT」の担当となる。つばさは癖のあるメンバーに翻弄されながら、彼らと共にアイドルとしての道を駆け上がろうとする。と、特に取り立ててどうこうということなく、アイドル格好良い日常物的な感じ。

第1話のOPはテレビ番組のリハーサルという設定だった。キラキラと歌って踊るイケメンたち。最後、びしっとポーズを決めた彼らの息遣い。必死で踊っていたというのが伝わってくる。多少、やり過ぎ感を感じないこともなかったが、それでも、アイドル男子に求める物が全て詰め込まれていた。ちょいダサいお衣装。わかりやすい歌とダンス。様々なタイプのイケメンたち。頑張る若いイケメン。たくさんのイケメン。イケメンやばいよ。イケメンわっほいだよ。笑ってしまったけれどね。

更に、第1話では「キタコレ」の新曲レコーディングがあり、温厚王子様的リーダーの北門とおかっぱ頭の小悪魔女の子的ビジュアルの是国の歌声がキラキラしている映像で流れるの、本当によかった。ガムのCMかよという感じでキラキラが出ていた。わかりやすくて、個人的には凄く好き。

主に第3話までで其々のグループ紹介。第4話目で一区切り、ライブイベント。その後は各々のキャラクターをピックアップしている感じ。でもって、最後はドーム公演目指して頑張るよ。と、いう流れで、10人もアイドルいても覚えきれないよという自分にはとても観易かった。

ただ、主人公つばさちゃん、ガンダーラミュージックの社長にレコードを売っていただけの素人ではあったものの、その耳を買われてA&Rという肩書きで入社し、B-PROJECTを担当するのだが、なんだろう。A&BってArtists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)の略で、アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当する役割らしいのだが、主にマネージャーとどう違うのかな。『アイマス』だとプロデューサーさんだよね。あえてA&Bと耳慣れない言葉を使うことで特別感が必要だったのかな。でもあまり必要性がなかったかのように思える。人数か少ない会社だから余計にね。

さらに、最終話では「B-PROJECT」がハイエッジレコードへ電撃移籍することをテレビのニュースにて知ったつばさとメンバー。事情を聞くために連絡のつかない、ガンダーラミュージックの取締役である夜叉丸の居場所を探す。メンバーはとても夜叉丸を信頼していたが、夜叉丸はつばさの父への復讐のために「B-PROJECT」を立ち上げたことを語る。一方で決定していた念願のドーム公演が中止の危機とか。もう、最後の最後でストーリーは破綻していたよ。ちょっと、もう今まで突っ込み所がないわけではなかったけれど、ここに来て、流石に無理だったわ。普通にドーム公演大成功で終わってくれたら多分、良かったね。頑張ったねと、泣けていたはずなのに。

それにしても、記憶障害に女装に霊感に呪いどうこうに、無人島漂流に。この辺のお話しってテンプレでもあるのかな。ただ、急に放り込まれるファンタスティックなストーリーも良い具合にリアリティがあって受け入れ易かった気がする。特に刀のツバに宿った攘夷志士の怨霊に狙われたピンクのおかっぱヘアの音済百太郎君。霊感あるんだよねと、普通に話しを続ける眼鏡の二次元好きの釈村帝人に、ありえないと突っ込む黒髪ロックな金城剛士が良かったなと。更に、第7話では撮影中に万病に効くという薬草「醍醐草」の存在を知った、不治の病を患うけれど明るく元気で食いしん坊、緑なロングヘアの王茶利暉。ロケに薬を忘れた彼に、彼の病を気遣う、個人的に一番好きだった色黒好青年な野目龍広がその薬草を取りに行くのだが、最終的にそれがヨモギという落ちだったり。ヨモギ、確かに万能。個人的にはドクダミの次に凄い薬草だと思っているよ。なんか、そんな感じでリアルとファンタスティックなバンランスが良かったように思える。だからこその最終話の意味のわからなさが残念でならない。

まぁ、色々思うところはある物の、やたらと脱ぐ作品だったなと。もう、脱がれちゃったら何も言えないよと。つい画面、見ちゃうよ。仕方ないよ。肌色が画面に多いと、大丈夫なのか不安になる。『ヴァルキリードライヴ マーメイド』みたいに光が入らないし。

第4話まででよかった。でもって、西川貴教が総合プロデュースなのね。曲がとても良かったなと。ここまで、ストーリーがいらないと思うアニメも中々ないよ。「B-PROJECT」の歌っている映像だけ繰り返し見たかったと思った。

総評として中の中。

 

 

 

無敵*デンジャラス(初回生産限定盤)

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『TARI TARI』

全13話視聴完了。

歌が好き。最近、アイドル物ばかり観ているためか、巷にアイドル物が増えているためか、もう、歌と言うとアイドルで合唱だとは思わなかった。

視聴としては二度目。休日の学校で歌う姿に感動して涙が止まらなかったなという漠然とした記憶だけがあったので、改めて見直してみた。うん。13話も一気に観ると、色々と不自然と言うか、ちょっとどうかなと思う所でも、若者たちが頑張っている。青春だね。頑張ったね。そう思うと泣けてくるわ。

ストーリーは、江ノ島にある白浜坂高校を舞台とし、その声楽部に所属する宮本来夏は昨年の発表会で失敗をしてしまい、顧問である教頭にピアノ担当の譜面捲り担当にされていた。歌うことが好きな来夏は歌えない声楽部を辞め、合唱部を作ろうとする。来夏の親友で将来の夢は騎手で馬を飼っており、実家はお寺、弓道部所属の沖田紗羽と弟を誘う。更に、元音楽科で、母の死をトラウマに歌から遠ざかっていた坂井和奏に名義だけを借りる約束からピアノを弾いて貰い練習を手伝って貰ったり、と、ずるずると合唱部を手伝い、次第に来夏や仲間たちの影響で母との思い出や歌への想いなどでトラウマを克服していくようになる。発表会終了後、弟を初めとした部員たち。合唱部は廃部宣告を受けてしまう。同じようにバトミントン部に所属する、やる時はやる男、田中大智と、オーストリアから12年ぶりに日本に帰って来た帰国子女の前田敦博ことウィーン。互いの入部をかけてバトミントン勝負をするも「合唱時々バトミントン部」を設立する。そんな5人の部員たちの青春物語り。

最終的に学園の工事と廃校どうのと、文化祭「白祭」に向けて頑張るのだが、それが中止になったり。それに納得できない5人は、理事長に反抗して、自分たちの舞台を行おうとする。

なんか、急な学校側の方針転換とか、無茶苦茶だった。更に教頭も理事長も、大人らしくないというか。もう、なんとなくやり過ごすということをしても良いのでわ。寧ろ、もう、理事長に至っては若さを憎んでいるのではというくらいな傍若無人っぷり。青春どうのというより、大人の大人気なさを見せられている事の方が印象的だった。

総評としては中の中。合唱、たまに聞くと良いね。江ノ島行きたくなるね。

 

 

ことりっぷ 鎌倉 江ノ電 (旅行ガイド)

ことりっぷ 鎌倉 江ノ電 (旅行ガイド)

 

 

 

『ランス・アンド・マスクス』

全12話視聴完了。

物事はとても単純なのに、其々の思い込みで複雑化していくという感じ。それと、絵柄が其々の年齢をまったく感じさせない、殆どのキャラがロリショタとも捉えられる作風。個人的には、もうどちらが父で息子なのかわからなくなるので、あまり好まない。

ストーリーとしては、主人公の少年、花房葉太郎は現代社会の片隅で人知れず続く騎士団の末裔だった。葉太郎は幼い頃からの特訓のため、ピンチの女性を無意識に助けてしまう「騎士道体質」を刷り込まれていた。普通の生活を求めて逃げたした先で、鬼堂院真緒に出会う。大きなお屋敷で一人で暮らす6歳の少女。彼女を「ナイトランサー」として仮面を付け秘密に助けながらの、共同生活。

まぁ、葉太郎を追って、教育係りの朱藤依子や従騎士のアリス、愛馬の白姫など色々キャラも出て来て、でもって色々トラブルありつつな感じなのだが、もう、小さな子供が酷い目にあったりするの見ていて辛いね。『ケイオスドラゴン赤竜戦役』 の時もそう思ったけれど、個人的に好まないなと。

総評としては中の下。

 

 

 

『ヴァルキリードライヴ マーメイド』

全12話視聴完了。

地上波で流して大丈夫なのか不安になるエロアニメ。見せちゃいけない部分が白消しでもなく、靄でもなく、光がピカーッと。もうそれは不自然などと思う事なく、一種の様式美と化してしまったのだろうか。おそらくDVDで取り払われるのだろうが、もう、光っていて良いよという気にさせられる。まぁ、『聖痕のクェイサー』や『クイーンズブレイド』と監督も一緒だし、作風も一緒。あまり監督やスタッフを意識することもないのだが、この金子ひらくさんだけは別格だなと。聖痕のクェイサー』に対しては、知人が「おっぱいちゅうちゅうクエイサー」と呼んでいたのが頭から離れない。どんなシリアスな場面でも自然に乳頭がビカーッと光っていたし、ちゅうちゅうしていたし。エロいというよりも、面白かったよ。嫌いじゃない。

女の子が興奮すると武器になる。これを扱う女の子とペアになって戦う。まぁ、主人公含め、女の子と言うキーワードでキャラクターを描きながらあくまで女の子と言う道具として扱っている感じがあり、個人的には好き。何と言うか、女の子側からすると悲惨だよね。10代から20代の女性にウイルス性の不治の病が流行し始め、それが発症すると強制的に政府により作られたマーメイドという人工島に感染者保護のため隔離されてしまうのだから。その上、島に送られた少女たちによって組織されたフェステでの確執などに巻き込まれたり、リブレイターなる武器を扱うペアになる少女を選定する儀式「ブライダル」を自分の意思とは関係なく開催されたり。その上、ヒロインなのかな、主人公の少女、処女まもりは体育の授業中にいきなり隔離され、体操服ブルマーな格好で胸には「処女」という苗字「とこのめ」と読むのだが、そんな名札が付いていたため、第一話でいきなり闘技場的な所でしょじょコール。これに対する嫌悪感で視聴を止めた人、いたみたいね。確かにちょっとと引く気持ちもわかるが、インパクトとしてはよかったのではなかったかなと思う。何と言うか、彼女に人権がない感じ。ラストに強制的に百華によって感じさせられた時とかも彼女に選択権のない感じ。最強の武器化する「エクスター」の登場としては良かったなと思う。でもってまもりちゃん。キャラクターが本当、名前通りでびっくりした。処女ビッチ、良いね。ちんちくりんで可愛い。

自分個人としては、創作物としては人権や人道を守る必要性は常にないと思っているので、例えばレイプも創作物としては問題ないと考えている。勿論、年齢制限やそれを誰にでも目に付くように置かれていても良いということではないし、さらに言ってしまえば、その創作物を楽しむ事とそれを現実世界に持ち込む事はまったく別のことであるとも思う。オタクが犯罪者的に祭り上げられる事もあるが、それこそ二次元と三次元の区別が付いていない人のやることではなかろうかと。まぁ、この「処女」問題に関して駄目な人がいる事は事実だが、良いなと思った自分を完全否定されたというちょっと嫌なことがあったので、改めて考えの整理もかねて書いてみた。

もう一人の主人公、敷島魅零ちゃん。まもりちゃんと組む子なのだが、褐色の肌に長い金髪に筋肉質なのにグラマラスボディ。無口で一見無愛想で怖そうなのだが、実は優しくて純真純情で、まだ15歳。年下なのに、ふらふらしているまもりちゃんを守りながら、大切にしている感じが格好良かった。最後、まもりちゃんと寄り添っている姿をみて良かったねとほっとしたよ。それと、魅零ちゃんの蹴りが重くて凄く好き。肉弾戦、めっちゃ良かった。この作品、つい光ばかりに目が行くが、美少女セクシーバトルアクションと銘打っているだけあり、動きが格好良い。乳揺れだけじゃなく、本当に戦闘シーンに目が奪われる。最も、定期的に一定部分が光るので、気は散るし、面白いけれども。100%のヴァルキリードライヴのデザインも良かったよ。最後の最後で格好良いと思っていた戦闘シーンに可愛らしさがあったね。

個人的に印象深かったのは第5話のにみちゃん。どんどん巨大化する女の子。衝撃的だった。それと、百華ちゃんの連れている女の子のグラマラス過ぎるというか、ぽっちゃり、マシュマロ系女子が、あまりにもあまりで、忘れられそうにない。後は、島にいる唯一の男性ということでヴェルターのトップにいた柊晶さん。もう登場から宝塚感半端ない。どうしてあれを男性だと思える。晶さん頑張っていたけれど、もう、不自然さがいっぱいだったなと。

総評としては中の上。久々にDVD欲しいなと思う作品。光が消えているからとかでなく、気が散ることなく戦闘シーンが見たいなと。それと、OPが良いな。久々に曲を買おうかなと思う。

 

 

 

 

『アンジュ・ヴィエルジュ』

全12話視聴完了。

美少女紹介の、ゆるっとふあっとなふりをした意外と深刻なかと思いつつ、まぁ、ふとした瞬間にお風呂に入っているアニメ。原作はカードゲームかなという感じのアニメ向きでない設定と、本当にカードゲームが元らしかったが、キャラ紹介で終始終わってしまった感じ。だけれど、可愛らしいだけでは物足りない美少女アニメ好きには良いかも。少女たちは互いの関係性などを深刻ぶって重たいふりして言い合うけど、良い具合に上滑りするため、『結城友奈は勇者である』みたいな感じにどうしようもなくどんよりしないので、軽く観られるので気楽。

ストーリーとしては、ある日、突如として開いた門と5つの世界の連結。天使、悪魔、妖精、魔女、女神。お伽噺の中でしか存在しなかったそれらの存在が、現実の物となった。また、それと同時に特殊な能力、エクシードに目覚めた少女たちが其々の世界に現れた。彼女たちは「プログレス」と呼ばれ、その保護と育成を掲げる巨大学園都市「青蘭学園」に集められた。そこで出会った仲間たちと共に、5つの世界を終焉へと誘う共通の敵「ウロボロス」立ち向かう事となる。

まさか、そんなキャラが20人も登場していただなんて。絵柄は違っても印象値が似ていると気を付けて観ないと自分は混乱してしまうよ。最も、中心になっているのは唯一のプログレスの持つエクシードを強化するαドライバーでありチームを率いる立場にある彩城天音。天真爛漫な自分の努力を他人に気付かせない感じで頑張る子なのだが、なんか、まさかカラフルな髪色と個性的なメンバーが揃う中、まさか彼女が中心だなんて気付くのが遅くなってしまった。まぁ、そんな彼女が「闇落ちして」眠りについてしまうのだが、いなくなって初めて彼女の重要性に気付くみたいな。でもって、彼女の代わりにみんなの中心に立つ蒼月紗夜ちゃんが主人公的立場なのかな。特別になりたいと思い、エクシードを手に入れたことにより、特別になったと思っていた。若者故に自分自身の可能性に期待するも、現実と向き合い苦悩する感じ。最も、互いに本音でぶつかりあって絆を深め合ってが、世界を救うどうのよりお話しの主軸であったような気がする。

個人的に好きだったのは、第6話から第7話のレミエルちゃんとエルエルちゃんの言い合いだったかな。名前がこんがらがった。それがなんだか個人的には楽しかった。最も、二人は超真剣だし、レミエルちゃんの声優さんはこの手の可愛らしい女の子の深刻な台詞と日常パートの何てことない台詞の使い分けが凄く上手いなと関心したし、パステルカラーで頭から羽が生えていて、でもって背中の翼をちょい下目にする絵柄はとても好みだったのもあるけれども。

総評としては中の中。特にここがという印象もなく、OPや絵などとても良かったのだが、なんとなく忘れてしまいそうな作品だった。