アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『時間の支配者』

全13話視聴完了。

時間とか神様とか、壮大な話しをしているようで、結局は主人公個人の話しが中心なので、あれ? となる。

物語りは、人々の時間を喰らう「計」という悪魔。時を操りそれに対抗する時間の支配者「クロノスリーラー」。計により自らの時間を奪われた少年ヴィクトと、その相棒であり息子の青年、霧。二人は時間という「過去」を奪還すべく、計と戦う。

スタイリッシュアクションとあるが、何処がスタイリッシュだったのか、最後までわからなかったよ。そして身内ウケのネタを面白くもないのに繰り返すので、疎外感というか、最後まで意味がわからなかった。「鼻からパスタを食べる」って何か深い意味でもあったのだろうか。本編だけでなくCMでもそこを取り出すのでくどかった。

総評としては下の上。

 

時間の支配者 1 (ジャンプコミックス)

時間の支配者 1 (ジャンプコミックス)

 

 

『妖怪アパートの幽雅な日常』

全26怪視聴完了。

久々に不愉快だなと思いながら、視聴中断しようか悩みつつの最終回だった。何と言うか、ご都合主義の展開に設定に、こういう結論に持って行くためにキャラクターを作っているという感じが終始あり、それがまた上から目線の説教臭さな拭えない。主人公の成長のために、必要以上に他のキャラクターを貶めたりとか、それって主人公に好感が持てて初めて成立するのだと思う。BL的要素投入のために幼馴染キャラに教師に、それも強引さを感じざる得なくって、もう、本当に何でこんなに不愉快。苛々するなと思いつつ、最後まで見てしまったのだろう。いや、最後まで見ないと文句は言えないと思っているからなのだけれども。アニメは、正直、最悪だった。特に絵や構成が良いということもなく。だけれどもアニメになるほど人気の作品なのだから、原作はきっと面白いのかもしれない。小説ならあの80年代風というか、微妙に古い女性キャラクターの絵も気にならないだろうし。特にヒロインの茶髪に頭の上のポニーテイルとか。

ストーリーとしては、両親を亡くし、親戚の家でも馴染めず、入学を機に一人暮らしを決意いた稲葉夕士君。偶然、見付けた格安アパート「寿荘」。そこは妖怪、幽霊、人間が入り混じる奇妙な「妖怪アパート」だった。彼らとの奇妙な共同生活の中で、成長する夕士君。そして自身の能力に気付き魔導師としての修行を始める。

メインは妖怪ではなく、夕士君とその周りの人々との関わりという感じで、正直、妖怪アパートは特殊ではあるけれども、それが決してストーリーの軸というわけではなかった。タイトルにある通り、日常というものが中心だったのだろうなと。

個人的に絶えがたかったのは、青木先生という他者の話しを聞かず自らの正論で正義を振りかざす女教師の違和感と、英会話クラブの後輩で周りと上手くやれない山本の存在。最終的にここが一番の問題になって最終回かなと思ったが、結果、何も解決せずもやもやしか残らず。言いようのない気持ち悪さが残った。それが狙いなのかもしれないが、そんなの、物語として成立していないだろうと。

少し楽しめたのは、アパートの賄いさんという手だけの存在で、料理の得意なるり子さん。ごはん、酒のつまみが中心だったけれども、凄く美味しそうだったな。ただ、サンマに炊き込みご飯を合わせる感覚はわからない。サンマには白米がベストであると思う。

総評としては下の上。私には合わなかった。

 

妖怪アパートの幽雅な日常 Blu-ray BOX Vol.1(セル)

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妖怪アパートの幽雅な日常 文庫 1〜10巻セット (講談社文庫)

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『お見合い相手は教え子、強気な、問題児。』

全12話視聴完了。

ティーンズラブアニメ。というか、電子コミックの宣伝枠の5分アニメだね。が、木魚(

『僧侶と交わる色欲の夜に…』 - アニメ視聴否忘失録)ほどのインパクトもなく。言葉悪いが、盛りのついた高校生と、常識なしの単なるビッチ。

ストーリーとしては、知り合いの紹介でお見合いをした職業教師の菜乃。お見合い相手と即効ホテルに行ったら、実はいつも手を焼いている教え子である宗二だった。まぁ、気付やと思いつつ。そして、婚約。そして、節操なしで、教室だろうが資料室だろうがやりまくり。

真面目な菜乃さん、真面目って。教え子に手を出した時点で犯罪ですよ。卒業まで待てなかったのか。肉欲に溺れて、もう、真面目の真の字もないよねと。第7回目のエンドカードでまずりん先生の「お見合い→即ホテルで教え子ゲットだぜ!!」の衝撃が強過ぎて。流石、まずりん先生と打ち震えてしまったよ

総評としては下の中。

 

独身OLのすべて(1) (モーニングコミックス)

独身OLのすべて(1) (モーニングコミックス)

 

『ボールルームへようこそ』

全Heat.24視聴完了。

社交ダンス格好良いわ。競技ダンスなんて始めて知ったよ。凄い。面白い。

嗚呼、どうしてこういうアニメを夕方やらなくなったのだろう。『DIVE!!(『DIVE!!』 - アニメ視聴否忘失録)』の時も思ったけれど、こういうアニメって学生時代とか子供の頃に見たかったというか、アニメ見る層以外にも見て欲しいと思ったりとか。深夜アニメってメジャーになったけれど、やっぱり深夜って敷居高いしオタク向けな気がするものなぁ、と。

ストーリーとしては、平凡などちらかと言うといじめられっ子な中学生、富士田多々良。偶然に出会ったプロダンサーの仙石さんと、社交ダンスの魅力に惹き込まれ、「何か一つでいい、好きだと言えるものがあれば」と、今の自分から変わるため、社交ダンスを始める。多々良の成長を圧倒的熱量で描く、青春ダンスアニメ。

第1話の仙石さんの「立ち方ひとつで人の見る目は変わる」という台詞、凄く印象的だった。

原作の漫画を先に読んでたのだけれども、アニメは原作に忠実で、それに色と音が加わって鮮やかになった印象。だからこそ、ダンスをフルで見たかったな。ダンス中の心理描写などが見所なのだけれども、折角、絵が動くのだから。そこが少し残念でもあった。が、まだ続いている連載作品を綺麗にまとめてられていて、一気に見てしまったよ。一気見向けの作品だったなと思う。

総評としては中の上。

 

 

『18if』

全13話視聴完了。

一見、お洒落アニメ風。だけれど、なんだろう。中途半端感が拭えないのは。

「そこは夢世界。欲望、希望、絶望が形を成した意識と無意識の狭間。」とのキャッチフレーズ。ストーリーは、眠っていた月城遥人は、偶然に他人の夢に紛れ込んでしまう。現実を拒絶し、夢に逃げ、眠り続ける「眠り姫病」に陥り心を囚われた魔女達の夢。魔女の夢世界に紛れ込んだ遥人は出口の扉を探し、彼女達と出会い言葉を交わす。眠り姫病を治し、元の世界に戻す方法は、その夢世界の中で魔女の抱える悩みを解くこと。謎の少女リリィの導きと、夢世界研究者を自称する猫・神埼と遥人は、魔女達を現実に返す。

短編の連続で面白くはあったよ。見易いかなと、5話位までは思っていた。が、夢の中ということでとんでも展開が多いのと、いきなり画風を変えたりして、正直、付いていけなかった。夢をテーマにした作品って人を選ぶよね。夢の話しって基本的に面白くないしねとか。

最終的に時間が止まった状態で眠り続ける遥人。それを救おうとする魔女達。まぁ、そうなるのは良いよ。でもその後、遥人君、別の世界に行くって完全にお亡くなりになっているじゃないか。とか。なにかすっきりしない終わりではあった。

個人的に、第4話の「暴食の魔女」は良かったな。多分、私が食べることが好き過ぎるからかもしれないけれど。カレー食べたい。

総評として中の下。

 

18if Vol.1(Blu-ray Disc)

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TVアニメ「18if」主題歌集

TVアニメ「18if」主題歌集

 

『ようこそ実力至上主義の教室へ』

全12話視聴完了。

私は半目の主人公に弱い。目の下に隈があったり、やる気がない半開きだったり。そんなキャラが好きなのだと思う。が、ガツガツしたいかにも主人公や、愛嬌のある愛され主人公、まぁ主人公なのだから仕方がないのだけれど前に前にと出てくる主人公、そんなキャラが本当は少しだけ苦手で、駄目な感じがビジュアルに現れているのが良いよね。2次元限定で駄目男が好きだ。リアルだと引いてしまうのだが、二次元ならでわの楽しみ方として駄目男大好き。

なのに、最終話。第12話ですよ。そこで今までやる気ないよ。目立ちたくないよ。そんな主人公の少年、綾小路清隆君、本性出しちゃったよ。第2期に向けて伏線貼りまくりだよ。「俺はお前を仲間だと思ったことはない」「全ての人間は道具でしかない」「過程は関係ない。どんな犠牲を払おうと構わない。この世は勝つことが全てだ。最後に、俺が勝ってさえいればそれでいい」とか。何か企んでるし、重い過去を背負っているな、こいつと思っていても、それはっきり言っちゃうのかと。完全に個人的好みだけれど、残念だったよ。最後まで胸に秘めて視聴者にはっきり言わなくても良いよと。そして、もう2期やるのか。映画化なのか。それがないとどうにもならないよねみたいな最後は実に残念。綺麗に終る作品が好きだよ。次の放送が決定しているならまだ待とうという気にもなれるが。

ストーリーとしては、全国屈指の名門校、進学率就職率100%の東京都高度育成高等学校。そこは支給されるポイントが現金と同価値の電子マネーとして使用可能で、生徒に月10万円を与え、授業や生活態度についても放任主義を貫く。しかし、散在や自堕落な日々は全て評価の対象となり、ポイントに影響することになる。僅か1カ月で0ポイントとなったDクラス。そこに配属された綾小路清隆。Aクラスを目指すツンデレというか、仲間なんて、友達なんて必要ないと思っていた黒髪美少女、堀北鈴音。それに、クラスのアイドルで学校中のみんなと友達になることを目標とするが、何か闇を抱えた櫛󠄁田桔梗。に、気が弱くて目立つことが嫌いだけれども、本当はネットアイドルをしている佐倉愛里。落ちこぼれが集められたDクラスの少年少女たち。ポイントや権力、利害を巡り権謀術数うごめくクラス間の攻防や対立に、またクラス内でも細々色々。そんな中、彼らが見出すは世界の矛盾か、それとも正当なる実力社会かと。

隔離された学園生活。学生で構成された都市。特に笑ったのはCクラスのリーダー龍園翔君。ナイトクラブのような場所で。バカンスなビーチの浜辺で。彼はドンペリのグラスを傾け、侍らせた女の子に注がせて。なのに、それはどう見てもペリエの瓶だよねと。学生向け施設で飲酒は認められないのだろうけれど、地味に健全。もうそう思うと笑えて仕方がなかった。

総評としては中の中。

 

『DIVE!!』

全12話視聴完了。

とても不謹慎な目で見てしまうと、水着男子のアップって上半身裸でドキッとするよね。つい目で追ってしまう。そしてあのビキニとか。告白致します。そんな不純な感じで視聴開始致しました。だけれども、あまりに純粋に真っ直ぐに飛び込みという競技に取り組み、オリンピックを目指している子供達に、嗚呼、本当にごめんなさい。こんな汚れてしまった大人でごめんなさいと、もう、本当に面白ければ面白い程、罪悪感が沸いてしまう。恐ろしい。

ストーリーとしては、赤字経営のミズキダイビングクラブ(MDC)の存続の条件は、次の年のオリンピックにMDCから日本代表選手を送り出す。窮地に立たされたMDCに現れた新コーチの麻木夏陽子。主人公の男子中学生、坂井知季は幼少期に見た元飛込み選手の両親を持つサラブレッドであり安定した演技が武器の富士谷要一の飛込みの影響で、自身も飛び込みを始める。中学生らしい悩み、弟に彼女を取られるとか、同じチームの同級生に嫉妬されるとか、細々ありつつも選考会に向けて練習の日々。そして迎える選考会。正統派スポ根だね。

 

個人的に気になったのは、彼女を弟に取られた坂井君。中学生で彼女ってと思う前に、その乗り換え彼女凄いなと思ったり。いくら弟にラブコールされていても、そこはどうかと思う。そして坂井君も坂井君で彼女の事が見えてなかったかもしれないが、オリンピック目指すってそんな色恋に割く暇などないだろうし、家族のサポートも必要だと思うのだけれどと、色々考えて、嗚呼、中学生だった。中学生だもんねと、切なくなったよ。もう一つ、麻木コーチが帰っちゃうかもという噂に踊らされる選手達。誰か直接コーチに聞けよ。絶対、勘違いだからと思ったり。そしてやっぱり、中学生と高校生だもんねと。

そしてなにより思ったのは、要一君とお父さんである富士谷コーチの距離感とか関係性とか色々あるのだろうけれども、第11話。選考会の前日。冨士谷コーチ、今まで父親感ゼロなのに急に何なのだよと。お前はコーチとして全うしろよと、そこはもう苦言を申さずにはいられなかった。

が、なんだか一生懸命そんなこと思いながら夢中になっていたよ。多分、世界感に入り込み過ぎてなんだか必死になってしまった。最終的にオリンピック選手には主人公がなって、嗚呼、よかったね。だよねと、なんだか良い具合に東京オリンピックを迎えられそうで安心した。

総評としては中の中。

 

DIVE!! DVD BOX(完全生産限定版)

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DIVE!! 上 (角川文庫)

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