アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『続 刀剣乱舞-花丸-』

全12話視聴完了。

刀剣育成シミュレーションゲーム原作のアニメ『刀剣乱舞-花丸-』の続編。

sobraniepinks.hatenablog.com

基本的に刀剣擬人化イケメンたちのほんわか日常物。基本的に第1期と感想は変わらず、キャラ萌アニメでゲームで思い入れがあれば楽しめるのかなと。ただ、第2期の方がアニメとしてのできは断然良かったように思える。前回のような作画崩壊、特にブランコなどもなく、また、完全内輪受けにもならず、すんなりと新キャラを受け入れることもできたかなと。ただやっぱり急に登場人物が歌い出して料理をし出すとかは視聴者を選ぶよねと。唐突過ぎて。

ただでさえキャラクターが多い作品ではあるのだが、今回はそれに加え加州清光の成長を主軸に置いて最初と最後がしっかりとメリハリが付いたように思える。単に日常物をだらっとやるよりも、ちゃんと1作品観たなという満足感もありつつ。やはり刀剣のゲームはしていないのだが、それでも加州清光が好きだなと思えたし、ゆるく楽しめた。良かったのではないかなと思う。

総評としては中の中。偶然だと思うけれど、「はなまるうどん」に行ったら、2度連続で花丸の曲が流れていて、まるではなまるうどんのテーマソングのようだと思った。

youtu.be

 

刀剣乱舞絢爛図録(特典なし)

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『citrus』

全12話視聴完了。

少女漫画系百合アニメ。ギリギリきわどい表現に、切ない表情で魅せて来るが、物語りご都合主義的展開とキャラクターで、はらはらどきどきのときめきには繋がらず、エロくはあるが、キス以上を匂わせつつキスで終焉という。結局の所、最初から最後まで主人公の恋心でしかなく、それはそれで成立しているし問題もないのだけれども、ひっぱられた分、だから何だで終ってしまった。

ストーリーとしては、ギャルだけれども初恋もまだで恋に恋する女子高生の藍原柚子。親が再婚した都合でお嬢様女子高に転入することとなる。彼氏ができないと絶望しながらも、登校する柚子の前に現れたのは生徒会長の黒髪美少女、藍原芽衣芽衣は校則違反の柚を激しく叱責するという最悪の出会いをする。更に、そんな二人は義理の姉妹として同じ屋根の下、同じ部屋で生活することとなる。明るく社交的で真っ直ぐな純情ギャルの柚と、クールで孤独で真面目なふりをして流され易い芽衣。まるで正反対の二人が反発し合いながらも次第に惹かれ合う、姉妹の恋物語

まぁ、義理の姉妹の甘く切ない恋愛がテーマというのはわかった。多分、それが物語のスタートとしてあったのだと思う。だけれども、両親の再婚によって同居するに辺り、事前に顔合わせなり紹介なりなかったというのがどうしても納得ができない。思春期の子供に配慮がなさ過ぎではなかろうかと。母親と柚は仲が良い設定ではあったものの、友達親子というか、母親が大人になりきれていないのではとか無駄に邪推してしまうよ。でもって、再婚相手の父親も海外を跳びまわっていて会う機会もないまま、娘だけ同居とか。どうなのだろう。さらに、広いマンションに引っ越したにも関わらず、2人の娘は初対面にも関わらず同じ部屋とか。もっと配慮しても良いのではなかろうかと。でもってダブルベッドはおかしいでしょう。なんでそうなった。あまりに不自然。

不自然な点は他にもあって、芽衣は学園長の孫であるのだけれども、芽衣が柚たちと同居するにあたって、今まで暮らしていた学園長が柚たちのことをまるで知らないって。なんだか物語のスタートから、この設定甘過ぎやしませんかねと。

そして学園長と柚との和解も、発作を起こして倒れている学園長を発見した柚が介抱してとかちょろいよ。それと校則を守らない事とはまったくの別問題だよ。でもってもっと言うならば、柚の登校初日も学園の校風とかまったく知らずに一人で登校とか、おかしくないかいとか。不自然が溢れている。

冒頭からまぁこんな感じで、どう物語が進むのかなと思ったら、まずは芽衣の事が好きな幼馴染の頭ドリルな姫子の登場。柚に嫉妬して、一線を越えたよとか言っての撹乱。が、色々あって和解。次は柚のことを姉と慕っている幼馴染で妹のような存在のまつりちゃん。彼女も二人の邪魔をかなり悪質な方法でするも、やっぱり色々あって和解。最後は修学旅行にて偶然会った芽衣に一目惚れをし、お付き合いするまで至った前向き憎めないキャラのサラちゃん。が、やぱり芽衣と柚の恋のスパイスになり、終了。と、なんだかパターン化されて、皆、当て馬かよと。そんな感じでの登場だから、どのキャラクターも簡単に懐柔されてチョロいという印象しか残らなかった。彼女達にももっと色々悲しかったり楽しかったりの感情も人格もあるだろうにと。安易過ぎた。最初に芽衣とキスをしていた学校の先生も、もう、あんなぽっと出でぱっと消えて、哀愁すら感じてしまうわ。

最後にもう一つ、個人的に自分はよくBL本を嗜むのだが、ホモの周りは皆ホモと同じく、百合も、百合の周りは皆百合なのねと。こんな、同性愛ばかりとか、なんか、そういう作品なのだろうけれども、しつこく感じてしまうわ。

総評としては下の上。

 

love affair!?

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『このはな綺譚』

全12話視聴完了。

可愛いと優しいがこれでもかというほど詰まった、ちょっと不思議で、ゆるっとふわわわぁんなさらりと観られるアニメだった。狐っ娘ってもふもふで可愛らしくてもう素敵だよね。

ストーリーとしては、神様に遣える狐っ娘たちが働く温泉宿「此花亭」。そこに奉公にきた新人仲居の柚。そんな彼女を取り巻く仲間達。柚の教育係りで巫女を目指す責任感の強い皐ちゃん。男前な棗。ピンク髪の可愛い優等生で棗の事が好きな蓮。ぱっつん黒髪の無口な幼女の櫻。仲居頭で煙管を嗜むお姉さんな桐。女将の古狐で化粧化けする椿。そして、お人形のお菊ちゃんとか、獏の子供である瓜乃介。そんな彼女達の「おもてなし」と、心温まる物語り。

皆、優しいって良いよね。悪意がなくて。観ていて何の引っ掛かりも、もやもやもなく、素直に嗚呼可愛いなと思える作品って実は貴重だよ。兎に角、凄く可愛かった。柚ちゃんの共感力と涙もろい感じ、可愛いは可愛そう。横にいたらもふりまくるね。

個人的に女将が凄く好きだった。魅力的な点が色々あったけれども、声が緒方恵美さんで、やっぱり好きだなぁと思った。

総評としては中の中。

 

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『宝石の国』

全12話視聴完了。

綺麗だった。音楽と画面と。面白かった。なのに、なんだろう。いま一つ入り込めないこの感じは。

独特な世界感。未来の話し。かつて存在した生物が不死の身体を持つ「宝石」になった世界。月から飛来する謎の敵「月人」。月人は特に美しい宝石を好み、宝石たちを攫おうとする。どんどん強くなる月人たちと宝石たちの激しい戦い。宝石たちの中に存在する圧倒的力を持った「先生」と呼ばれる存在。先生と月人の関係。

最年少の宝石、フォスフォフィライト。硬度三半が脆く、靭性も弱くて戦闘に向かない。他の職業適性もないにも関わらず、根拠のない自信に溢れ口が達者な落ちこぼれ。どんなフォスに与えられた仕事は博物誌編纂。文句たらたらで始めたそんな仕事だが、それを通して、体から毒液を撒き散らしてしまうという特異体質を持つシンシャと近付く。シンシャはそんな体質ゆえに自らを夜に閉じ込め心を閉ざしていたが、シンシャに助けられたフォスはそんなシンジャに夜の見回りよりももっと楽しくて素敵な仕事を探してあげる。「次は自分が君を救ってみせる」と約束する。調子が良いフォスだけれども、純真で素直で優しいフォス。それゆえにか、その目で世界を見、様々な経験をし、次第に大きなうねりに飲み込まれ、欲しかった強さを手に入れるも、その先にあるものは。

何度も身体が砕けて、それを繋いでの不死。身体を失くすと、記憶も失われる。不死ゆえに悲壮感はなく、死という概念もなく、ただ、美しい宝石が砕けて散って集めて繋いで。綺麗だけれども何処かグロテクス。でもって、宝石という無機質な物に人格や感情や記憶という物が組み込まれているというアンバランスな印象を受けた。

フォスはその弱さ故にまずは脚を失くし、月人が落としていき知り合った海の生物から貰った貝殻と接合し俊足を手に入れる。次に砕氷作業中に失った両腕の補填として、金と白金の合金を接合するも、直後に上手く動けなかったために目の前で、冬眠する宝石たちを守っていた寒さに強いアンタークを奪われてしまう。さらに砕けて見付からなかった部分の補填のために髪を使い、表情も姿も性格も変わったフォス。第6話「初陣」で向いていないのに何故戦いたがるのかと先生に問われたフォスは「そんなの、先生が大好きだから助けたいんです。みんなもそうでしょ」と何の疑いもなく答えた。最終話「新しい仕事」では「本当のことを知りたい」と渇望するフォス。

また、謎の敵である月人。月からやって来る仏様のような神々しい姿と音楽。先生のお坊さんのようなビジュアル。生徒達という風貌の宝石たち。何も物語りは終ってはいないし、謎ばかりなのだけれども、こんな確立された独自の世界感で動き出す物語り、終結もだし、どう動くのかもだし、何も予測や想像できない。不思議過ぎて自分の中でどう処理したら良いのかわからないよ。こんな作品、他に知らない。凄かった。

総評として上の下。これ映画館とかで見たら凄く良さそう。

 

宝石の国(1) (アフタヌーンKC)

宝石の国(1) (アフタヌーンKC)

 
フォスフォフィライト
 

 

『TSUKIPRO THE ANIMATION』

全13話視聴完了。

イケメンきゃっきゃうふふな日常アイドル物。「ツキノ芸能プロダクション」という架空の芸能事務所の名のシリーズ物というか、メディアミックス作品。アニメとして『ツキウタ。THE ANIMATION』に引き続き2作品目かな。

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相変わらず全作品をペロッと忘れての視聴だったのだが、なんとなく知っているキャラクターが登場するなとかそんな感じで再生開始したのだが、嗚呼、すっかり忘れていたよ。前回の感想で「仮にツキアニに二期があったとしてもあれ程までに感想が変わる事がなかろうであろう、拒絶を自分から感じた。」と書いていた自分を。そしてその通りであったのだが。

ツキウタ。THE ANIMATION』が「Six Gravity」と「Procellarum」という男性アイドルユニットを中心に描いており、今回の『TSUKIPRO THE ANIMATION』は「SolidS」「QUELL」「SOARA」「Growth」の4組のアイドルユニットを中心に描いていた。

ストーリー構成は、まず最初に年末に日本武道館で2日間行われる「ツキプロライブ2017」があるよという発表があり、それがある最終話まで個々のユニットやキャラクターの紹介をかねたゆるっと日常が繰り広げられる。まぁ、其々の殻を割った成長物語りであったり、絆であったり、新曲頑張って作ったり。相変わらずのストーリーらしいストーリーはなく、キャラ萌推し構成という感じなので、個人的にキャラ萌がなかったからしんどいものはあった。

個人的に好ましいかなと思ったのは、「QUELL」の音楽が独特で、特に双子ちゃんのお衣装が民族衣装みたいなゆるっとなラインで印象的だったな。でもって、この双子ちゃんたち。施設育ちという過去を持ちつつも、素直で良い子たちで可愛いなと。一番好きかもしれない。

逆に受け入れがたかったのは、キャラクターというよりもその浅はかな行動だったのだが、第5話の「Back On Track」の回。「SolidS」のリーダー兼プロデューサー兼作曲家な篁志季の多忙さを心配したメンバーが息抜きに買い物につき合わせ、深夜のドライブに付き合わせ。いや、もう早めに寮に帰って休ませてやれよと。足りていないのは息抜きや気分転換ではなく、睡眠なのでわと。無計画な深夜のドライブは楽しそうではあったけれどもね。

ただ、やっぱり3Dの可愛い男の子たちが歌って踊っているのをただ観るのは楽しい。それだけだ。

総評としては中の下。特定のファン層しか楽しめないと思う。

 

 

youtu.be

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『つうかあ』

全12話視聴完了。

女子高生がサイドカーレーシングを題材としたレーシングニーラーというサイドカー付きバイクをベースに開発された、右側のドライバーと左側の派千ジャーがペアとなり、跪く姿勢で乗る協議用バイクで、三宅島で「女子高校レーシングニーラー全国大会」で優勝を目指しつつきゃっきゃうふふなアニメ。

多分、レーシングニーラーは架空のモータースポーツなのだろうけれども、レース解説に重ねて競技についての説明が所々で入るので、見やすかった。ただ、かなり操縦に危険を伴うため、単に可愛い凄いとかではなく、命がけ前提で、こんな競技をする女子高生とか並みの神経じゃやってけないだろう。そりゃぁ、個性豊かな選手が集まるよ。とか、大人の介入が少なくて二次元感がするねとか。そんな印象を受けた。

ストーリー構成としては「女子高校レーシングニーラー全国大会」兼「世界大会予選」がありますよ。その舞台は、三宅島に選手たちが集まりました。大会に向けてマシン調整をしています。という段階で、各話で其々のチームペアの紹介みたいな感じで其々の問題と解決みたいな小さな話しの積み重ねで、嗚呼、キャラアニメなのだなと。全体のストーリーよりもキャラクターに重心が置かれていた。

個人的に印象的だったのは筑波女子高等学校の他の人には礼儀正しいお嬢さんなのだが、ペアの相手である鈴木なぎさには女王様で我侭な村田いずみ。だけれどSMな関係性ってMが握っていて、SってサービスのSだねという関係性。そんな二人に対して、ペアの関係性はそれぞれというの良かった。

もう一つ、面白かったのは兵庫県立多可女学園の男装の麗人、片倉まお。素敵お姉さまな井関ひとみ。このペアのマイペースさとラブラブな独特な世界感。各話の間に挟まる二人のラジオのようなやりとり。面白かった。

様々なキャラクターに焦点を当ててはいるものの、やはり主人公チームというものが存在しており、レースの舞台となる三宅女子高等学校の二人。宮田ゆりと目黒めぐみ。本当は仲が良い幼馴染であったものの、好みが良く似た二人は同じコーチを好きになり、それで仲違い。どちらも我が強くて、譲らず、他人の迷惑を考えない感じ。コーチに対しても告白するでもなく、互いの思いだけが暴走。多分、個人的にこの二人がまったく好きになれなかったのだと思う。最終的に拳と拳というのは嫌いではないけれども。コーチもコーチでこんなあからさまな二人の思いに気付くことなく、平然と婚約者である一流選手である彼女を紹介したり。いや、知っていた所で関係ないのかもしれないけれども。大切なレースの前に精神的ケアとか一切考えないのだなと。そして、レース前日の夜、ゆりとめぐみは、偶然に婚約者であるベティ・バーチャルに出会い、女子高生らしい好奇心と厚かましさで二人の馴れ初めを聞いて。自分から質問したにも関わらず、鈍感でマシンのことしか考えないコーチの悪口を言い、まぁ、色々な思いがあるのはわかるが、なんて性格悪いのだろうと思ったよ。でもって当然怒る婚約者。でも婚約者も良い大人で一流のレーサーなのだから、絶対許さないではなく、もっと余裕見せたら良いのにと。そこから夜の勝負に、嗚呼、大切な大会の前日に馬鹿じゃなかろうかと思わずにはいられない展開。そりゃぁ、大会で事故起こすよ。こんな二人が優勝とか、ちょっと見ていて何もすっきりしないわ。でもって婚約者と喧嘩するコーチと、また振り出しに戻る二人とか。何も面白くなかった。なんだかなという最終回だったよ。男どうのでこの競技をやっている楽しさとか意味とか見失うような性格のキャラクターが主人公で強いとか、多分、無理。もっと誠実なのが好きだ。

総評としては中の下。

 

つうかあ (1) (MFC)

つうかあ (1) (MFC)

 

『オーバーロードII』

全13話視聴完了。待望のオーバーロード第2期。ちょっと間が空き過ぎてしまい、色々思い出すのに時間がかかってしまったが、面白かったという記憶はちゃんの残っていた作品。

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第1期では圧倒的力を持った主人公、アインズ・ウール・ゴウン。Ⅱでは周りのキャラクターも動き出し、偉大なるお方の意思を越えたのかなと。その分、視点移動が多く、キャラクターも増え、うっかりしているとおいてけぼりを喰らった。特に前半のトカゲ

中心だった部分。後半はセバス大活躍。素敵彼女とラブラブで。単なるプログラミングであったはずのキャラクターに命が宿った感じ。アインズ様も優秀で忠実な部下達と共に着々と世界征服に向けて進んでいるなと。

個人的に万能で偉大なふりを続けるアインズ様の道化っぷりが凄く愛らしかった。ギャップ萌えというやつかもしれない。

7月からの『オーバーロードIII』も楽しみ。

総評としては中の中。